The Hôtel du Palais(オテル・デュ・パレ)
2014年9月にバスク地方を旅行した時のこと。
フランスバスクのリゾート地ビアリッツでは、The Hôtel du Palaisに泊まりました。
むしろ、このホテルに泊まりたいからビアリッツに行ったといっても過言ではないというね。
この記事ではこの宮殿ホテルについて紹介します。
The Hôtel du Palaisは、ナポレオン三世が皇后ウジェニーのために建てた別荘がホテルとして改築された宮殿ホテル。ビーチ沿いに経つこのホテルはこのエリアのランドマークにもなっています。
重厚感のあるゲートをぬけると、ホテルの建物まで、たくさんの草花が咲く庭沿いに歩道が続いています。
フロントデスクのあたりは写真撮らなかったけど、ロビーのあたりはこんな感じ。エレベーターホールとVilla Eugenieというレストランをつなぐ廊下。大理石の円柱が並びエレガント!貴族達の社交場だったに違いない!と想像してしまう。
Villa Eugenie(写真上部、前方方向)の反対側、客室の方向(写真手前方向)には、まさに宮殿らしい曲線を描いた優美な階段。
客室
宮殿ホテルでは1Fとか低層階が格の高い部屋です。
スイートも1Fとか2Fとかだったような。
で、そのスイートを取っていたけれど、インペリアルスイートのような一番いい部屋というわけではなかったためか、なんだか窮屈。
なので、最初の30分か1時間ほどで部屋を変えてもらった。
しかし、両方の写真を撮ったので、この記事では両方の部屋をご紹介しますー。
◆ もともと取っていたスイート
#126という部屋だったっぽい。鍵を見たところによると。
部屋自体は、リビングとベッドルームで2部屋になっていて、調度品とか、もちろんこれっぽっちも嘘っぽさがなく、華美ではないけれどまさに宮殿らしい雰囲気だったし、ステキなんだけど、なんだか、天井は高いけどなんというか部屋が細いというか広がりがないというか。
なんかこうやって写真で改めて見てみたら、そんなに悪くないような気がしてきた。
まぁ、いいや。
しばらくこの部屋でウェルカムシャンパン飲んだりしていたけど、やはり窮屈。
エールフランスのストライキのせいで4回も飛行機に乗ってようやくこのホテルに到着した時にはぐったりだったんだけど、なにやら隣の部屋が騒がしい。子どもの声やドタバタ走り回るような音が聞こえて、イライラ。
うーん、宮殿ホテルなのになー、うるさい…。
結局、スイートは放棄して、別の部屋に変えてもらうことに。
5階ぐらいの一番上の方の部屋。メイド部屋的でもある。
◆交換してもらった後の部屋
こちらの部屋は#508だったようだ。こちらも鍵によると。
最初の部屋と比べると天井が低く、ロビーから若干アクセスしづらい感じがあったものの、部屋からビーチも見えるし、ウォークインクローゼットが2ヶ所あって、使い勝手のいい部屋だった。なので、結果的にはこっちの方が断然快適。
しかし部屋の真ん中に柱があるのがちょっと邪魔だった。
1Fから5Fの部屋へと移る時、メイドやポーター達が荷物運んでくれたり、部屋をセッティングしたりしてくれたんだけど、「どうしてスイートから普通の部屋に移るの?」と聞かれたので、「なんだか隣の部屋が騒がしくて…」と言ったら、「あぁ。それはごめんなさいね。今ちょうど、モロッコのプリンセスたち家族が来ていて、スイートに泊まっているから、その子ども達が騒がしかったのかもしれないわね」と言っていてビビりました。
ホテルでの食事
最初の晩は疲れてルームサービスにした模様。
そしてバターはやっぱりエシレなのねー。全部使い切れないのにもったいないなー。美味しかったけど♪
朝ごはんのレストラン
朝食なのにガトーバスクをはじめ、さまざまなスイーツが並んでました。
さすがバスク。ハムだけでも種類がいっぱい。
Villa Eugenie
食事といえば、Hôtel du Palaisのなかには、ミシュラン1つ星を獲得しているVilla Eugenieというレストランもあります。
せっかくなので、このレストランでディナーも食べました。
ヒストリカルでコンサバな雰囲気。キャンドルにシルバーにシャンデリア。ウィーンのインペリアルホテルのような配色のインテリア。
活気のあるレストランというより、落ち着いた大人のためのグランドレストランでした。
海辺に立つホテル内のレストランなので、フォーマルまでいかなくても大丈夫だけど、やはり男性はジャケットが必要だし、女性もエレガントな服装の方があうね。
The Imperial Spa
化粧品ブランドGUERLAIN(ゲラン)の製品をふんだんに使ったトリートメントが受けられるスパも。このホテルはナポレオン三世の皇后ウジェニーのために元々建てられた別荘だけれど、GUERLAINは、このウジェニーに「Eau de Cologne Imperiale」という香水を献上して以降、帝室御用達となっていて、このホテルのスパにゲランが採用されているのはなんとも合っている。
しかしスパ自体の記憶があまりない。2時間か3時間ぐらいの、ボディとフェイシャルのコンビネーションパッケージにしたと思うんだけど。どんな風に部屋に通されたかとか、ジャグジーがあったかとか、全然記憶にないなー。でも、ゲランの製品がたくさん置いてあったのは印象的。
最後には、ゲランの香水や化粧品のサンプルサイズをけっこうたくさん渡された。
Le Salon Eugenie
Imperial Spaを利用した後、無料で(確か…)、海に面したテラスのあるラウンジ、Le Salon Eugenieを利用するよう招待される。場所もスパとは別にある普通のラウンジなので、スパ利用客や宿泊客じゃなくても利用できるじゃないかな。
テラスのチェアに通されて、海をみながらハーブティをいただきました。
ラウンジ内の壁には、これまでこのホテルが迎えてきたたくさんの著名なゲスト、例えば、ココ・シャネル、フランク・シナトラ、アーネスト・ヘミングウェイ、イギリスの公爵夫妻、女優などなど、そんな人達の写真が壁にたくさんかかっていた。
あー、それにしても今思い出してもすごく素敵なホテルだったなー。あの土地にとても合っている!
フロントデスクのムッシュたちも親切で紳士だったし。
歴史あるホテルの多くがそうだけど、このホテルも鍵は昔ながらのタッセルのついた物理キー。なので、出かける時はフロントに預けて行く。
そして、戻ってきて鍵を受け取る時に部屋番号を伝えるんだけど、私がすぐ自分の部屋番号を忘れるので、2回ほどそれを繰り返した後には、「マダム、どうぞ」といって、顔見ただけでキーを出してくれるようになったw ムッシュありがとうww
フロントデスクのムッシュたちの写真を撮り忘れたことが悔やまれる…。
またぜひ泊まってみたい。このホテルに滞在するためにビアリッツにもう一度行きたいと思える、そんなホテルでした。
最後の写真は、ホテルの敷地から外側を見たところ。ホテルの外の町並みもステキでしょー。
【関連リンク】
⇒ ビアリッツの街について|王侯貴族のリゾート、Biarritz(ビアリッツ)
⇒ Shopping in Biarritz(ビアリッツでショッピング)
⇒ 2014年9月に行ったバスク旅行全体の旅程