Archive for 3月, 2014

スタイリストDie-co☆さんのトークイベント

Posted in 未分類 on 3月 13th, 2014 by chibirashka – Be the first to comment
die-co book

これまただいぶ時間が経ってしまったけれど、3月1日に、知人からの誘いで、スタイリストDie-co☆さんのトークイベントに行ってきました。

Die-co☆(ダイコ)さんは、エディトリアルからTV、映画、舞台などのスタイリングのほか、もともとデザイナーをされていたこともあり、衣装制作ディレクションまで幅広く活躍されている方です。

写真は撮れなかったので、当日会場で買ったDie-co☆さんのサイン入り著書の写真だけはっておきましたw

ついでに、メモだけ取ったので備忘録的に、聞いたことと感じたことをセットにして書き散らしておきます。

マストバイに踊らされるな

雑誌などを見ると、「今季のマストバイ」といったような取り上げ方がよく見られ、あたかもそれをゲットしないといけないかのような錯覚に陥るけれど、マストバイだけで揃えようとすると全く成立しない。なぜなら編集部のセレクトは縦割りだから。バッグのマストバイ、セーターのマストバイ、スカートのマストバイなど、それぞれ担当が違っている。好きな着方や自分のスタイルがあることが重要だ。

⇒ 軸を持つことは大切ですね。同じマストバイでも、そもそも自分に似合うアイテムなのかどうかを見極める力が必要。自分に似合うアイテムがたまたまその年に流行している場合は、市場に豊富にさまざまなデザインのそのアイテムが出まわっていることになるので、そんな時は臆せず買う方向で考えた方がいいし、いくら流行っていて、世の中的に「マストバイ」であっても自分らしいアイテムでない場合は見送るという決断も必要ですね。

スタイルはどう作られるか

スタイルとはイコールライフスタイルであり、それは経験の積み重ねである。
色んなタイプのファッションを試したことがある人はそれだけ失敗の経験もたくさんしている。
世の中、リスク回避の風潮があるが、ファッションは失敗してなんぼのところがある。トライ&エラーが大事。

⇒ これは私が普段から感じていること。どんな服を着てきたかという経験もそうだけど、どれだけのさまざまな文脈を経験しているか、どれだけの場数を踏んでいるかということは、TPPOSの特に「S」を考えるときには重要だなと感じます。

服は着る人が主役

いくらいいアイテムを持っていても、その人の良さが出ていないとスタイリングとしてはダメ。
日本では「好き」「嫌い」と言い切るのを良しとしない文化。でも、これはよくない。「これは私には似合わないから」という言い方をしてしまうけど、本当のところは自分がそれを好きじゃない(嫌い)であることを婉曲しているだけ。着る人が主役なのだからまず「好き」なのか「嫌い」なのか意志を持つことも大事。若い子に迎合するのは日本ぐらい。ヨーロッパでは植民地時代や人種差別の文化なども経験しているがゆえにアイデンティティがもっとも大事。成熟した状態で存在するということがとても大事。大人は、いいものをちゃんと着て「こうやって着るのだ!」という風に若い子に見せて教えていく役割がある。

⇒ 「外見は一番外側の内面」と誰かが言ったことがありましたが、本当にそうですね!
そして、何も考えずに、当たり障りの無い無難なものを選ぶよりは「好きだから」「嫌いだから」という意志が入っている装いの方が、私は好感が持てます。ただし、知ってることとやれることは別だ、という話と同じで、やったこともないのに批判するような精神で「嫌いだから着ない」というのはいただけないな…。

「5歳若くみえる」を基準にしない

日本はKawaiiカルチャー。日本は若い子に価値があるような、そういうところがある。若くみられようと若作りを頑張るとか。娘なのか母親なのか分からないような同じような格好したりとか。「5歳若くみえる」を物事の基準にしてはいけない。50歳なら中身も50歳。装いも中身に釣り合っていないとおかしい。日本はもともと、いいものは長く大切にする文化だったのに、新しく作って話題になってすぐに壊してなかったことにするような、アメリカ的になってきているように感じる。新しいものはチャーミングでキャッチーだけど、使い捨てのようにやっていると、スタイルは生まれない。

⇒ 装いやワードローブにも、建築で言うところのペースレイヤリング(変化の層)みたいなものが存在すると私は思うのです。Site(土地)やStructure(構造)は変化しにくく(よくも悪くも変えにくい)、Space Plan(空間計画)やStuff(モノ)は容易に変化させられる。SiteやStructureにあたるような土台部分は、いわばその人の基本的なワードローブ構成やそこから感じられるトンマナでその人のスタイルであると思うし、そこはすぐに作れたり変えたりはできない。逆に言うと、人生のなかで積み上げてきた経験はそれが反映されるようなワードローブによって表現されるのが適切。(どういうライフスタイルの人が、どういう土地を選んでどんなコンセプトの建造物を家として立てるのかというような意味に近い。)とはいえ、ファッションというのはその時代の空気感を映し出すものであるから、ちょっとしたトレンドを取り入れることも楽しみの一つでもあるという意味で、インテリアや雑貨のように(長期間は持たない前提で)少し足したり、引いたりするということができるなと。スタイルとチャーミングでキャッチーなものの取り入れ配分が大事。

ワードローブの整理

人によってワードローブの整理方法は色々。アイテムごとに並べる人もいれば色ごとに分ける人もいるだろう。でも、優先順位をつけた整理がおすすめ。

  • 高いもの
  • 安いもの
  • 捨てていいもの
  • 大事に着たいもの

など。

高価な服などはもったいなくて着れないと感じるひともいるかもしれないが、3か月に1度は高いものにもちゃんと袖を通す!

⇒ 私の最近のクローゼットは偶然だけど、わりとこれに近い感じになってることに気づきました。私のクローゼットは、狭いウォークインタイプで、1辺だけに洋服が吊るせるようになっているのですが、その1辺と直角になるように強力突っ張り棒を渡し、L字型にプチ改造しました。

もともとの1辺の方は基本的にアイテムごとに並べているけれど、新たに渡した1辺には、まさに高価なもの、大事に着たいもの、気合が入るもの、今の気分のものを厳選して吊っています。そして、それはクローゼットのドアを開けた正面に見えるようになっているので、見るだけで気分があがるし、もっとも取り出しやすいので、高価だからといってしまっておくのではなくむしろどんどん日常に着れるようになっています。

高価なものを日常着にするのはもったいないような気もするけれど、使われない方がもったい。ぼーっとしてると高価なものは買ったけど着ていく場所や機会がないってことになったりしますが、そもそもそうならないように、高価なものを着るために、行き先を作る、予定を入れる、そうやって出番を作り、いい服を着る場数を作り自分の経験を増やしていくのです!

ブランドものを買う理由

それは、いいものをセレクトする目を持つことである。また、正規のショップで買うということも大事。モノを買う以上の体験がそこにはある。浅はかな欲求を満たす買い物をやめれば、いいものの1つぐらいは買える。そうやって手にいれたものには価値がある。

⇒ これも激しく同意!!パリのChloe本店やCartierで経験したこと、普段Dolce and GabbanaやBurberryで経験しているのはまさにこれ!

洋服は内面のプロフィール

装いは「どうみられたいか」を表現するもの。
そして、今何気なく着ている量販店の服も、なぜその色の服が売られているのか、なぜその形なのか、無頓着に選んだものでさえも、トップメゾンがコレクションで発表したものやファッション業界の影響を受けていたりする。誰もがファッションから逃れることはできない。映画『プラダを着た悪魔』にもあった通り。

⇒ 改めて、装いってパーソナルなものだなと思いました。自分をどう表現したいのか、常に自分との対話であり、社会のなかでの自分というメタ認知。
そして、Die-co☆さんの著書『ブランド・パスポート』のイントロにも書かれているのですが「ファッションは消費ではありません。文化であり教養です。」

いわゆるスタイリストさんとパーソナルスタイリストは動き方が違うのですが、根本的なところで考えていることは遠くないんだなと思うトークセッションでした。

ちなみに、当日は特にドレスコードがなかったけれど、誘ってくれた知人によると「どちらかといえばエレガントな装いが合いそう」ということだったので、

  • Dolce & Gabbanaのシルクのドルマンスリーブシルクブラウス
  • Dolce & Gabbanaのシルクのドット柄スカーフ
  • UAの黒のフェイクファータイトスカート
  • BURBERRYのムートンジャケット
  • Dolce & GabbanaのSicily mini shopperバッグ
  • Chloeショートブーツ
  • ロイヤルブルーのベレー(外にいるときだけ)

といった感じの服で行きました(多分、うろ覚え…)。

一緒に行った友達と確か写真を撮ったので、載せてもいいよって言ってもらえたらあとで載せておきますー。

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表参道ヒルズパーティへのご招待とご提案

Posted in 未分類 on 3月 9th, 2014 by chibirashka – Be the first to comment
omotesandohills party


2月28日に、今年も表参道ヒルズの8周年記念パーティに行ってきました。

日中は通常営業しているヒルズも、夕方には一旦クローズされ、インビテーションを持っている人しか入店できなくなってしまいます。

⇒ 今年のヒルズの8周年記念パーティの様子(chibirashka journal)

1つの招待状で同伴者1名まで許容されるので、今回は、Jetset ClosetのクライアントY様をお連れしました。

今回は、特にショッピング同行ということではなく、いつものお礼も兼ねて、「ワインなんかを飲みながらいつもとはちょっと違うショッピング体験」を楽しんでいただけたら…と思ってご招待です。

そのため、特定のアイテムを探す…というわけではなく、店内を歩きながら「今季はこんなアイテムをよく見かけますね」というお話をしたり、以前させていただいたファッションカウンセリングの内容に基づいて、店内の色んなアイテムを見ながら「Y様には本来こうしたものがお似合いになりますが、もう少しモードな感じにもトライしたいということなので、例えばこんなアイテムやディテールを少し取り入れるといいですよ」といったTipsをお伝えしながらヒルズ内をツアー。

表参道ヒルズはY様にとってはいつものショッピングエリアではないため、テナントのラインナップや取り扱っているアイテムなども新鮮に写ったようで、いつしかショッピングスイッチがON。「実はロングカーディガンや娘の入学式に着ていく服を探していて…」という話に。

Y様がお持ちの雰囲気や印象から判断した上でお似合いになるロングカーディガンを探すのはそれほど難しいことではありません。ですが、特定のアイテム名(この場合はロングカーディガン)が出てくるときには、なぜそれを欲しいと思っているかをお聞きしていきます。ご本人が認識している課題とその解決方法が必ずしもそのアイテムからもたらされるとは限らないためです。詳細は省略しますが、今回はお話を色々伺った上で、ロングカーディガンを探すことについてのプライオリティは下げました。

一方、高校生になるお嬢さんの入学式に着ていく服については、最終的にオフホワイトのセットアップをご提案しました。

case-off-white-setup-y

「自分で選ぶと普段の仕事着のようになってしまう」という懸念をお持ちだったので、オフィス環境によっては仕事着としても着れるような、とはいえ、Y様が普段オフィス着としてはお召にならないような色、シルエットのものです。

大手企業で責任ある仕事を任されているという仕事上の立場や、上品で優しい雰囲気をお持ちというご本人のイメージ、40代半ばという年齢、アーティスティックなものや洗練されたスタイルがお好きといった嗜好性、加えてもちろんご予算などを考慮しています。

夏に「週末、お嬢さんと都内をショッピングクルーズするような時に着られる大人のカジュアル服」をご提案させていただいた際、「いつもと雰囲気が違うけど似合っていて好きだ」といった風にお嬢さんにも褒められたとのことだったので、入学式の装いも「自分にとっての大切な節目に、お母さんが特別な装いを選んでくれた」と思ってくれる、そんな装いを目指しました。

とはいえ、式の時にしか着れない服、というのではワードローブに無駄ができてしまうためもったいないですよね。ジャケットについては、少なくともこのヒルズに行った日にお召になっていたワンピースとも組み合わせて着られること、また夏にご提案した春夏もののパンツとも合わせていただけることを念頭におきました。また、普段はダークカラーのトップス、ジャケットをお召しになることが多いため、ベーシックカラーでありながら明るいお色のこのスカートを着回すと、手持ちのアイテムが新しく感じられるスタイリングを作れそうです。

また、普段よく選んでしまう色が黒が多いということを考えると、もちろん色合わせとしては問題ないのですが、真っ白すぎてしまうと今後お手持ちのものと合わせたときにコントラストがかなり強くついてしまいます。どちらかといえばスモーキーな色合いがお似合いのY様には、シャープさの際立つ真っ白よりも光が柔らかく回るようなオフホワイトがお似合いです。また、季節感やおめでたいシーンであることを考えると明るいお色が良いのですが、お嬢さんの入学式ですから、真っ白すぎるセットアップだと注目を集めすぎてしまうかもしれないと思いました。あくまで主役はお嬢さんですからね。

ちなみにスカートですが、実はこのセットアップにはフレアスカートという選択肢もありました。「いつもだったら絶対フレアを選んでしまう」ということだったので、フレアの方が「いつもの安心感」が得られるでしょうから念のため試着もしていただきました。

本来タイトよりもフレアの方がY様のフワッとした柔らかさに協調しますが、ある意味「ど真ん中、どハマり」すぎて、洗練された印象が薄まってしまうと判断。実際、両方のスタイルを写真で撮って、ご本人にも客観的にご覧いただき、最終的には、より洗練された落ち着きある大人の女性を打ち出せるタイトスカート(この年齢の彼女だからこそ着て美しい)を選択しました。

また、この日は黒のタイツをお召しで、最初にその状態でスカートを試着していただくと、全体的に重い印象になり、そのままではスカート丈をやや上げるという検討も必要な印象を受けました。ですが、実際にこのセットアップをお召になるシーンでは黒いタイツは履きません。ヌーディなお足元になっていただいた上で、最終的なバランスを確認しました。試着の時には、できるだけ色んな状態を試してみることをお勧めします。

入学式と考えるとコサージュが良さそうですが、すでにエスカレーター式の学校に通っていらっしゃって、固い雰囲気ではない校風とすでに保護者の方々の多くと顔見知りという状況。当日の気分などで(コサージュなのかネックレスなのか)チョイスできるよう、また普段使い、カジュアル使いにも出番の多く活躍させられるよう、あわせてアクセサリーもご提案しました。

そうそう、話が少し前後してしまいますが、ジャケットについてもう少し。

このジャケットはジッパー開きで、また素材もプックリとしていてストレッチ性と少しクッション性も感じられる、強いていえばアスレチック素材といってもいいようなもの。つまりスタイルとしてはスポーティなのです。ですから、もし完全なフォーマルな場に着ていくとしたら少し難しいでしょう。

Y様はライフスタイルのなかでランニングを習慣として取り入れているスポーティな一面もお持ちで、また入学式もコンサバ過ぎない雰囲気であることをお聞きしていましたので、Y様のパーソナルな部分もエッセンスとして取り入れました。

ドロップショルダーで、袖部分は腕の曲がり方にあわせて布が接がれたようになった構築的なシルエットはジャケット1枚で存在感を醸し出せますね。

その後、このスタイル写真を見せたご友人からはこんなコメントも。

「大人の品格」
「かっこいいねー」
「全身白っていざ着ようとするとめっちゃフォーマルになっちゃったりするけど、ナチュラルさもあって素敵。雰囲気とマッチしていてお似合いです」
「素敵〜(^ ^) こういう大人丈のタイトスカートなかなか合うのを見つけられないよね。大ぶりのネックレスもポイントになってる」

素敵な入学式になるといいですね♪

ちなみに、この日、表参道ヒルズのパーティではテーマカラーが「赤」で、インビテーションにも赤いアイテムを身につけてきてください、といった記述があったため、私はこんな装いで行きました。

IMG_2481
  • 赤のオープントゥのパンプス
  • Dolce & Gabbanaの赤がアクセントになったフラワープリントのストール(2013A/W)
  • Dolce & Gabbanaのクロップト半袖ジャケット(2013A/W)
  • Dolce & Gabbanaのフィット&フレアのブラックドレス(2013A/W)
  • Dolce & GabbanaのSicily Mini Shopper(2014S/S)

この日は2月の最終日にも関わらず、なんと気温が18度にもなり半袖でも平気なくらい。夜はもちろん気温がもう少し下がって寒くなるので、これに、レザーのロンググローブをしていきました。(写真撮るときには外していましたが)

ドルガバ尽くしなのは、いつも担当してくださるドルガバの女性スタッフの方にちょっと用事があって、いつものお礼を込めて…。


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表参道ヒルズ8周年記念パーティ

Posted in Fashion, ショップ, ショー・イベント on 3月 8th, 2014 by chibirashka – 1 Comment

1週間以上前になってしまったけど、2月28日、もはや恒例となっている、表参道ヒルズの8周年記念パーティに行ってきました。

Omotesando Hills Party

今年の様子をご紹介しようかと。


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