私のパーソナルスタイリングの師匠であり、日本におけるパーソナルスタイリングの第一人者である政近準子氏の最新刊『服は、あなた。』をご紹介。
先日の三連休、半分仕事、半分プライベートで小豆島に行ってきた。
予約していたこの本が届いたのは旅行の数日前だったけど、旅行前は時間が取れずなかなか読めずにいた。
なので、今回の旅の間にすきあらば読もうと持ち歩いていたけど、結局読めたのは帰りの新幹線。
ファッションは生き方そのものであるから、この本はファッションを超えて生き方の本と言ってもいい。
さて、7月に「ファッションから私らしい働き方を考える」というテーマで講演させていただく機会があった。
それって、私がパラレルキャリアでパーソナルスタイリストをやっており、なおかつ元々の私のバックグラウンドがファッションではないからこそいただいた機会だったのだと思うけれども、そのときに、ファッションと働き方の共通点、コアなものってなんだろうと改めて考えてみた。
で、そこで思い至ったのは、何を着るか、どう装うか、どんな働き方をするか、どんな仕事を選ぶかというのは、『あなたってどういう人なんですか?』を表すことじゃないかということだった。
なので、ブログ記事にも書いたけれど、その講演ではそれを軸に話すことにした。
⇒ 記事: 「ファッションから私らしい働きかたを考える〜Riz Clutch完成お披露目会」でお話ししました
この本のタイトルを借りれば「装いは、あなた。」「働き方は、あなた。」である。
経験上、装いと、装いによって経験できることの間には相関があり、また経験によるマインドセットや態度の変容はやはり装いの選び方にも影響する、という循環があると感じていて、それを図で表現して説明したりすると、うすうす感じていた人にとっては「確かにー!」となり、実際に、腑に落ちてくれる人も多いんだけど、見て見ぬ振りをしてきた人や、もしそうであると自分にとって都合が悪い人にとっては、耳障りの悪いことでもあるゆえ、伝えることが本当に難しい。
衣食住は全部つながっている。心と体の健康もつながっている。点でしか見えていないと本当にもったいない。
…ということを、パーソナルスタイリストの第一人者で圧倒的な経験をもつ筆者の著書を読んで、改めて「間違ってなかったー!」って思えたことはなんと心強いことか。
なにか人生でうまくいかないと思うことがあったら、うまくいっていないことそのものではなく、その周辺を疑ってみると何かが見えるかもしれない。
なんかモヤモヤするのに、何から手をつけていいか分からないときに、手にとってみたらいい本。
男性も女性もね。