フォーマルな帽子をオーダー
Posted in 未分類 on 6月 25th, 2014 by chibirashka – Be the first to commentまたまたすっかり久しぶりの更新になってしまいました。
先々週から先週にかけてはまた海外に行ってました。今回はフランクフルト(ドイツ)とパリ(フランス)とブリュッセル(ベルギー)。どこも駆け足だったのでゆっくりはできなかったけれど、カラッと晴れた日のヨーロッパの都市は気持ちがいいですね。冒頭の写真は雨上がりのレーマー広場(フランクフルト)。帽子などちょっとしたコスチュームでラッパを手に持って広場に入ってくる子どもたちのグループ。何のイベントなのかはわかりませんが…。
さて、今日は帽子の話。
「自分らしいワードローブを育てる」という記事にも書いたのだけど、私はベレー帽が好き。
夏は(特に近年の日本の夏)はあまりに暑いので、麻のような素材であってもベレーはあまりかぶらないけれど、ハットはかぶることも多いです。でも、わりと帽子をかぶる方なのにこれまでフォーマルな帽子というのを持っていませんでした。
そんななか、先日、WAGANSEというお帽子屋さんの受注会があったので、初めてフォーマルなお帽子を作ってもらうことにしました。WAGANSEは、長くイブ・サンローランのショーデザインなどを手がけてこられた、帽子デザイナーのglicoさんのブランド。
ゴールデンウィーク明け頃にオーダーして約1.5か月ほどでできあがり、週末に手元に届きました。
こんなに可愛い箱に入って届きます。
オーダーしたのはトーク(toque)と呼ばれるツバのない帽子です。ファッション辞典の定義によると、
トーク [toque] :頭にぴったりとした円筒形の浅い縁なしの婦人用の帽子。または、羽飾りがついた、ふっくらとしたクラウンに狭いつばのあるビロードの帽子。
とされています。
すごーくざっくり言ってしまうと、多分映画などで見る海外のお葬式の時に女性がかぶっていそうな感じの、ネットやベールのついた黒いちっこい帽子、みたいな感じでしょうかね。
私が選んだのはこんなタイプ。
真上からみるとこんな感じです。土台のフェルトとは違う素材で華やかにギャザーが施されています。そして、スワロフスキーが散りばめられ、カラフルなパーツに羽根飾りもついています。
華やかな要素があるので黒いトークとは言っても、お葬式のようなシーンにはふさわしくないですね。
逆に、お葬式でかぶれるタイプのトークはフォーマルパーティにも使えます。お葬式でのトークの役割は顔を隠したり、悲しみを表現したりするものであって、着飾るためのものではないため飾りやデザインが控えめです。それをそのままパーティに使おうとすると、ちょっと地味になってしまうので、コサージュなどで華やかさを加えるのが良いと思います。
今回の帽子オーダーに関しては、室内でのちょっとしたお食事会やパーティなどを想定して揃えることにしました。トークのようにツバ(ブリム)のない帽子は、より改まったフォーマルな印象になるからです。
(皇室の方々、海外のロイヤルファミリーの方々の装いなどを思い出すとピンと来るのではないでしょうか)
フォーマルパーティでも屋外の場合(ガーデンパーティやウェディングなど)では、トークではなくブリムのある華やかな帽子をかぶるのがマナーです。
ちなみに少し話が巻き戻りますが、お葬式の話で言うと、「お葬式やお通夜に参列する際、トークをかぶってもよいか?」という疑問があるかと思います。Googleなどで検索していくと、Yahoo! 知恵袋やその他冠婚葬祭マナー系のサイトなどでは
- おしゃれをしていく場所ではないから避けた方が良い
- 喪主などでない限り、一般参列者が装うのはおかしい
という回答が一般的だと思います。
トークは改まった装いに使えるものであり、実際、外国映画などを見てもお葬式のシーンでかぶっている様子を目にすることが多いので、洋服のマナーとしてはNGではないのだと思いますが、洋服導入の歴史が浅い日本の冠婚葬祭文化と照らすと適切とはいえない、ということなのでしょう。
ただ、実際には、マナー系サイトに載っていることが絶対というわけでもないように思います。
というのも、先日、同級生が亡くなったため告別式に参列してきた際、参列者の女性の数名はトークをかぶっていたからです。このことで場の雰囲気を壊したり、あるいは場の雰囲気を壊さないまでも「おや?」「あれ?」と思うような空気になったり…ということも全くありませんでした。また、誰かの気持ちを害したりしているようにもみえませんでした。むしろ、トークを被ったブラックフォーマルはどちらかといえばしっくりきたぐらいです(私は葬儀にふさわしいトークを持っていなかったので被っていったわけではありませんが)。
なぜならこの時の葬儀が教会式で、式が執り行われたのが銀座の教会であったため。そして、数百人に登る参列者のうちの一部には外国の方もいらっしゃっていたためです。つまり環境や人、社会性の観点からです。
というわけで、日本での葬儀にトークを被るべきかどうかは、TPPOS次第かと思います。
さて、オーダーしたこの帽子。小さめの帽子といっても、受注会の時に色んなものを試してみると、ほんの僅かな違いでも印象がだいぶかわることがわかりました。私は身長も低いし、頭も小さめなので、同じトークでもこれよりちょっと大きいだけでかなり「なんか不自然に乗っかってる」感が出てしまいます。
といっても、大きさのイメージがつかないと思うのでこの1枚。
受注会の時、デザイナーのglicoさんと一緒に撮っていただいたもの。
私の頭に乗っかっているのがまさに今回オーダーしたモデルです。KAGAYAKIというステキな名前のついたトーク。
お帽子もやはり、体型が大柄な人は大柄な帽子を、小柄な人は小柄な帽子を選んだ方がバランスよく見えますよ。
それにしても、glicoさんも、WAGANSEの経営全般をみていらっしゃるglicoさんのご長男の天野さんもとってもステキな方でした。
ちなみに、お帽子が届いた箱のなかには、サシェも入ってたんです。
しかも手書きのお手紙まで。
お人柄が伝わるようなこういうサービス、嬉しいですね。
WAGANSE
http://waganse.com/
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