9月7日「偏愛トラベラー」の第5回を開催しました。
今回は、小豆島ヘルシーランドの地域事業創造部マネージャーであり、MeiPAM代表である磯田周佑くんをお呼びして、小豆島やオリーブオイルの魅力についてたっぷり語ってもらいました。
さて、当日の様子。
普段の「偏愛トラベラー」では、「何かに偏愛している旅人」をゲストに呼んでいるんだけど、今回は「小豆島に偏愛している移住者」がゲスト。まぁ、なんというか人生そのものが旅に例えられることも多いので、そういうのもアリよね…と。(主宰者である私の独断と偏見です)
普段の「偏愛トラベラー」は基本的にはトークイベントなので、ゲストや私から話題提供などしつつ、参加者のみなさんとお話するような形式なんだけど、今回は、ゲストの磯田くんがオリーブオイルソムリエということもあり、なんと、オリーブオイルのテイスティングをするという体験型の回となりました。
で、ゲストをなんで「くん」呼ばわりしているのかといえば、私と彼は新卒で入社した大手通信会社の同期なのね。
同期とはいえ、彼は営業系や事業部系部門にいて、私は広報というコーポレート部門にいたし、物理的に勤務地も新宿と新橋とはなれていたので、入社直後に実施された2週間の新入社員研修と言う名の合宿や、その後ごくたまーに開催される同期会で顔を合わせたことがあるぐらい。
私は入社3年弱で早々で会社をやめて海外いったり、名古屋に移ったり…としていたから、その後は基本的に音信不通。
それが、なんと去年、私がPRを担当しているフラワーショップkusakanmuriが旅行事業で「小豆島への旅」を企画し実施したことがきっかけで、超偶然に磯田くんと再会することに。
そもそも、磯田くんが会社をやめて小豆島に移住したなんて思いも寄らず、本当にあまりに偶然すぎてびっくり!東京の大企業に勤めていた磯田くんが小豆島に移住したきっかけなど、「偏愛トラベラー」での彼の自己紹介は、私も知らないことがいっぱいで「へぇ!」と驚くばかり。
さて、本題。
小豆島ってどんな島?
地域活性や地域の特性や名産を生かした地域の価値向上、新規ビジネス開発に奔走している磯田くんから、移住した小豆島がどんなところか教えてもらいました。
小豆島のある瀬戸内海にはなんと727もの島があるということ
有数のオリーブの産地らしく、小豆島にはオリーブの木が街路樹のようにそこここに生えていて、車だと1周するのに2〜3時間ほどかかる大きさの島だということ。
醤油蔵が30軒ほどあり、それらは島の東側に集中していること。
そうめんの産地でもあり冬でもにゅうめんとしてそうめんを食べるということ。
高松や岡山といった大きな地方都市からも20km以上離れているため、夜は星空がとてもきれいだということ。
伝統芸能の「農村歌舞伎」はその伝統が失われずに脈々と続くよう、集落ごとに班が作られて持ち回りで毎年担当するという、保存のための仕組みがあるということ。
などなど。
オリーブについて
日本でオリーブ栽培が始まったのは108年前のことだそう。もともとは国家プロジェクト。日清・日露戦争の頃、戦争に勝つことで漁場を獲得し、イワシなど大きな漁獲を得るようになった。その魚の保存のためにオイルの缶詰にするのが良いということになり、オイル生産の必要が生じたんだって。ちなみに、鹿児島や三重県でもオリーブ栽培のトライがされたそうだけれど、成功したのは小豆島だけだったとのこと。
小豆島のヘルシーランドにある小豆島のシンボルのようなオリーブの1000年大樹は、スペインのアンダルシアからきたもので、2011年3月、震災の4日後に植樹されたものなんだって。日本に持ち込むときには葉はすべて切り落とされ、まるで枯れ木のような状態だったのに、あっという間にふさふさと葉が茂り、十分にオリーブオイルが取れるほどに成長。オリーブの生命力の強さを感じる。
そんなオリーブにはなんと3,000もの種類があるのだとか。
お店などで、緑のオリーブと黒のオリーブをみかけるけれど、色は熟度の違いによるもので、若いものが緑、熟してくると黒くなる。
モクセイ科のオリーブは金木犀のように小さな可愛らしい花をつける。でも、セミの命のようにわずか数日で散ってしまうため、見る機会がとても限られていてあまり知られていないとのこと。
オリーブオイルのテイスティング
参加者全員で磯田くんの周りに集まりテイスティングの仕方を教えてもらいました。
《テイスティング手順》
- 小さなプラカップにオリーブオイルを入れて、てのひらで蓋をするようにする
- 人肌くらいになるまで体温で温める
- 香りを確かめる
- 少量を口に含んで、口角から空気を取り込みながら口のなかでオイルと空気を混ぜあわせる(ストリパッジョ)
- のどごし、後味、喉からあがってくる味や香りを楽しむ
今回、オリーブで有名な小豆島の話だったので、小豆島のオリーブオイルを試飲するのかとおもいきや、まさかのオーストラリア産!(プラス、ゆずのオリーブオイルも持ってきてくれました。試飲用ではないけどね。)
というのも、手摘みによる小豆島のオリーブは大変貴重で、磯田くんの所属するヘルシーランドにもオリーブオイルも在庫がなかなかないそう。
オーストラリア産といっても、ヘルシーランドのパートナーで、収穫にもヘルシーランドの方が立ち会うなど生産管理は小豆島と同じクオリティが担保されている大変質のよいオイルということで、全く遜色ないとのこと。(実際、本当に美味しかった)
比較対象があった方が良さそうということで、kusakanmuriで販売中の超貴重な小豆島産「山田オリーブ園」のミッション種のオリーブオイルも開封!
小豆島といえばミッション種が有名らしいので、ちょうどよかったんじゃないかな?
甘み、苦味、渋み、辛味などを確かめながら、シードオイルとは違って、果実から採れるオイルならではのフレッシュな味わいを堪能。
あー、美味しかったなー。
さて、「偏愛トラベラー」の主催者であるフラワーショップkusakanmuriでは「旅する草冠の学校」として今年も小豆島への旅イベントを企画してます。
もしご興味ある方はぜひこちらから。
「〜旅する草冠の学校〜 オリーブとアートを訪ねて、瀬戸内をめぐる3日間」
http://www.kusakanmuri.com/travel/05.html
去年も旅も、オリーブを手摘みしたり醤油蔵を訪ねたり、寒霞渓や四方指、エンジェルロードといった景勝地をめぐったり…と、もりだくさんだったのですが、今年はそれらに加え、
- 小豆島以外の島々にもわたって、瀬戸内国際芸術祭2016のアート作品を見れる
- 年に一度公開される伝統芸能「農村歌舞伎」を鑑賞できる
- オリーブオイルソムリエによるレッスンとオリーブオイルの試飲会がある
というパワーアップした内容になっています。
小豆島は素敵なところだけれど、都会ではないだけに、正直車がないと観光が不便だったり時間のロスが出てしまったりする。「旅する草冠の学校」では、ガイド付きの専用車で移動でき、地元の方々との交流も含まれているので、個人手配ではなかなか難しい体験がたくさんできるのがポイント。
オリーブ好きな人、島好きな人、アート好きな人、自然が大好きな人…など、ぜひ2泊3日の旅にでかけましょう。
ちなみに、お申し込みの際、「パーソナルスタイリスト河内の記事をみて…」というと、もしかしたらちょっとだけいいことがあるかもしれません。
それから、超貴重な小豆島のオリーブオイルやオリーブ雑貨もkusakanmuriのオンラインショップで取り扱いがありますので、よかったらぜひ!
http://shop.kusakanmuri.com/shopbrand/ct41/
この日のファッション
最後に、同期2人で記念写真。
ナチュラルな雰囲気がいいかなと思い、kusakanmuriカラーの白ワンピにグリーンのカーディガン。そして去年小豆島で買い求めた、オリーブ草木染のネックレスにオリーブの木のビーズで作った念珠ブレスレット〜。磯田くんもオリーブカラーのパンツ!
special thanks to:
小豆島ヘルシーランド
MeiPAM
《後日談》
ちなみに〜、会場では磯田くんが持ってきてくれたオーストラリア産のオリーブオイルと、小豆島の、ゆずオリーブオイルを購入することができたんだけど、後日、休日のランチに、小豆島の生そうめんを食べようと思い、小豆島のヤマロク醤油の鶴醤を使ってめんつゆを作り、最初はそれでそうめんを食べて飽きてきたころに、ゆずオリーブオイルをちょろっと垂らして食べたら、超美味しかったー!おすすめ♪
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