IA Summit 2013: Day 3

April 7th, 2013

カンファレンス最終日の目玉は、クロージングキーノート。来年のIAサミットまでの1年間、世界中のIA達のテンションを維持するのに十分と思われるほどにKaren McGraneの話は力強く、印象的だった。IA FOREVER!!

Mobile Eventually

by Carl Collins /  9:30 – 10:15

モバイル経由でPCサイトをみにくるユーザーは我々にとって新しいプライオリティなのか、いかにプライオリティを判 断しアグリーメントを取るかについての話。

UT、アナリティクス、Customer Validation(プロダクトを使いうえでの経験をはなしてもらうようなユーザーインタビュー)、Estimation、Performance Continuumなどのツール。

ビジネスのどの部分がもっともユーザーにとって価値があり、またログなどからどこが最もProfitableかを判断せよ。

Your Mobile Experience is Not Theirs

by Chui-Chui Tan /  9:30 – 10:15

◆モバイルにおけるローカライゼーションとトランスレーションの話。

文字入力方法の違い(中国語、日本語、韓国語といった2バイト文字やアラビア語など右から左など)。

新しいマーケットに入る時にはうかつにその国の言葉にTranslateしてはいけない。

  • マレーシアでは様々なエスニック・グループ、言語、なまりがあるがメインは英語。
  • ドイツやフランスでもモバイルのインターフェースの設定は母語よりも英語をメインにしていたりする。

またスピードについての考慮も必要。中国では2G、香港では無制限の3Gや4G。

モバイルの進化はきれいに原始からモダンに移り変わるのではなく、同時に複数が並行して起こる。 スマホ普及の前でさえ、アジアではケータイでゲームやったりテレビみたりしていた。

文化背景も。

  • Independentよりソーシャルコンテキストを重視するのがアジア。
  • 欧米人はディテールに注意を向けるが日本人はよりコンテキストを重視。 

The Big Challenges of Small Data

by Karl Fast /  10:45 – 11:30

キーノートのようなセッション。

何でもでかけりゃいいみたいな”biggerism”(でかいもの病?)が蔓延。

  • ビッグデータは企業の問題。
  • 個人はSmall dataの問題を抱えている。

eg. メール受信箱の膨大に未読件数、デスクトップ上に散らばる無数のアイコン…

実際の数の問題ではなく、目で見て感じるもの。

(本当に膨大な数というわけではなくtoo muchに感じてしまうという意味で)Eyes, not size!

Small data – Eyes, Emotion, Complexity, Mess

一人ひとりが持つストーリーは異なり、解決法は違う。それゆえ自分のワークフローにフィットするツールが必要。

※このセッションでは質疑応答は行われなかった。(質問者のストーリーは異なり、オーディエンス全体へ の適切な回答にはならないだろうから、個別に回答するとのことで)

Elegant Precision: Conncet with People Using Plain Language

by Lauren Colton /  11:45 – 12:30

分かりやすい文章を書け、というような話。
おすすめの本として『On Writing Well

  • 正しいグラマー
  • ビジュアルエイドを使え
  • Actionableにせよ
  • 動詞を隠すな
  • 一般的な言葉を使え

などなど。

www.plainlanguage.gov も参考に。

On Writing Well, 30th Anniversary Edition: The Classic Guide to Writing Nonfiction

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Designing for Failure

by Annie Drynan / 11:45 – 12:30

◆いかにネガティブなペルソナや失敗したユーザージャーニーがよりよいウェブサイトをつくるかという話

残念感は不満につながる。

これまでのクラシックなペルソナというのはHappy Pathsに基づいている。(ハッピーシナリオ)

それに対してアンチペルソナ(そのプロダクトを提供したくないグループ)や、さらにアンチなペルソナ(危害を及ぼ す、あるいはわかすぎる人々)などのペルソナをつくる効果。

ネガティブペルソナを通じてpain pointを認識、そして対処することができ、不満噴出の可能性を低減した り、ソーシャルメディアを味方につけたりできる。

対象とするサイトやプロダクトが何についてのもので、何ができないかを宣言する。誠実でいる(ただし謝 罪的ではなく)。

注意すべきは、主要でないペルソナについて考慮することが、イコール世の中全ての人のためにデザインするっていう話ではないということ。

ペインポイントを和らげるために理解し、企てるためのものである。

What before How: Making Home for Information Architecture

by Bob Royce, Dan Klyn / 14:00 – 14:45 

The Understanding Groupの人のはなし。

この会社は「The understanding Group is an IA practice dedicated to making things to be good.」を掲げている。

世の中には2種類の人いるであろう。

  • howの人:design(visual)
  • Whatの人:architecture(IA、UX)

Discipline boundary(学問領域間の境界)を勝手にひいてコミュニティを狭めるのではなく、「Meaning」を中心に据えることが大事。

ビジュアルというのはMeaningをつくるために使うものである。

データを集めることではなく、そこから何ができて、どんな意味を作っていけるかが大事であり、IAは唯一、意味(meaning)をintegrateするためのStructureを構築できる領域である。

世の中のことは、良く見せるのが目的ではなく良くすることそのものが大事。

Closing Plenary

by Karen McGrane /  15:00 – 16:00

IAの需要と重要性はますます高まっており、IAの時代だ!みたいな話。

世界はこれまでになくIAを必要とし ている!!

経営者(役員)MTGでのissueは、ユーザビリティやファインダビリティについてではない。

そこに横たわ るストラクチャやプラットフォームについてである。

Webを作れる人はたくさんいるがIAができる人はなかなかいない。

Underlying IAとはビジネス決定ができるよう、物事をmake senseにしinsightを抽出できることである。

  • API:互いに効果的にコミュニケーションするためのもの
  • “Meta data is a love note to the future” Future-friendly
  • Structured content, taxonomy, metadata = classic librarian science IA

Contents StrategyサイドにあるLinguistic、Categorical、Verbal

IxDサイドにあるSpacial、Tactile (Physical)、Visual

の間を橋渡しするのがIA

◆IA=Wireframeではない所以

Interactionを表現するプロトタイピングからも、

Detailedを表現するカンプからも、

QuickであるSketchからも、

遠いからである!

全てのビジネスはデジタルであり、全てのビジネスはUXビジネスにいる。

我々の仕事は、Change Managementであり、それはすなわちCompassion(思いやり、慈悲)である。

Dreamy Rockstar(High likabilityでHigh competence)を目指すべし。

UncertaintyをProfitに変換するのがIAの仕事

Great time to be an IA! 

プレゼンテーション後はスタンディングオベーション!!

 

IA Summit 2013の他の日のセッションの記事はこちらから

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