IA Summit 2013: Day 2
April 6th, 2013
なんといっても、この日もっとも印象に残った、むしろ今回のIAサミットを象徴するんではないかというほどにインパクトのあったキーワードとしては、The New New Hireのユニコーン!
9 Ways to Design with a Distributed Team
by Jeff Gothelf / 9:00 – 9:45
『Lean UX』の著者によるリモートで活動する分散型チームでうまくコラボレーションするためのTips。
- Yahoo!が自宅勤務者を会社に戻すことにした例
- 37signalsでは新人はまずオフィス勤務することが慣例となっている例
リモートチームでうまくやるために必要なのはCONTEXT、CULTURE、TRUST
◆分散型リモートチームで働くことの難しさ
- slow progress
- difficulties in collaboration like sketching and brainstorming
- differences in working approach. language and culture
◆ギャップの埋め方
1. スカイプ
ビデオカンファレンスにより、顔の表情やジェスチャー、はたらく環境を見れる (オフィスに、そのリモートチームメンバーの背丈にiPadを設置して本人に見立てるのもよい)
2. 金と時間を使って一カ所に物理的に集まってキックオフ
(1週間ぐらい共にすごすことで理解を深める。飲みにいくのも大事)
3. そもそも適切な人を雇え
(適切なコミュニケーションスキルを持った人)
4. 適切なプロジェクトトラッキングツールを使え
(プロジェクトの進捗具合が感じられるようなものを)
5. シェアサーバーやファイル
(googleドライブやDropbox)
6. インスタントメッセージ
7. 同時にみんなでスケッチできるようなツールの利用
(ホワイトボードに書くような感覚で)
8. バーチャルハッピーアワー
(音楽かけながらバーチャル飲み会)
9. Capture video!
(ユーザーの面白い行動やグラフィックなどなどなんでも動画に収めて共有せよ)
ついでにもう一つおまけ. pinterest
(ムードボードでもスケッチでも、インスピレーションはなんでも共有)
基本的には同じ話が『Lean UX』に載っているようなので、興味ある人はそっちを読んでみるのもよさげ。
Lean UX: Applying Lean Principles to Improve User Experience 新品価格 |
The New New Hire
Designing Unicorns
ユニコーン:実際には存在しないけどすごい存在、みたいなニュアンスで使われている。
現場で使えるUXデザイナーを育てることができていないという問題意識に基づく話。
デザインは、競争力や差別化の源泉となっておりメジャーな企業(GE、NY timesなど)の多くがデザイナー の獲得に躍起になっている。
実際、USにおけるUXデザイナーのジョブリストは15万件にも及ぶ。しかし新卒のデザイナーはそれらのポ ジションへの準備ができていない。
◆大学にそれができない理由
- ビジネスのペースは早いがアカデミックはそうではない
- セオリーを重視しがち
- 落第者が多くそもそも新卒が少ない
◆Greatなデザインを作るのに必要な領域は何か
Experience Designをコアにして
IA、デザインプロセスマネジメント、Editing & Curating、コピーライティング、IxD、ユーザーリサーチの実 践、ビジュアルデザイン。
これらに加え エスノグラフィー、ドメインナレッジ、ビジネスナレッジ、分析、マーケティングテクノロジー、ROI、ソーシャルネットワーク、ユースケース、アジャイルメソッド…
◆ベストデザイナーをそれ以外と分けている要素(要因)は何か
- Story telling
- Critiquing
- Sketching(アイディアをレンダリングする)
- Presenting(ステークホルダーの 前で話す)
- Facilitating
◆スペシャリストとジェネラリストの違い
- スペシャリスト:他のエリアよりももっと長けた専門性を持っている
- ジェネラリスト:ほとんどのエリアに同等の専門性を持っている
- Compartmentalist:たった一つのエリアで普通の専門性しか持っていない
◆雇用したい企業のチャレンジ
- 専門性ごとにスペシャリストを雇う⇒ベストだけど、無理。can’t afford。
- ジェネラリスト⇒現実的でよい方法★
- Compartmentalistを採用⇒滅びる
Experience DesignerはUX generalistとも言い換えれる。しかもそれはユニコーン!
これまでのデザインスクールはThinkingに傾倒しすぎでMakingができていない。
それゆえ、コラボレーションのチームスキルが足りていない。 大学におけるプログラムの見直しが必要。 既存のデザインスクールのプログラムと”Unicorn Institute Course”の違い。
前者は、1セメスター通じて並行してindependent projectが走り同時期に提出が重なるのに対し、Unicorn Instituteは、最初に2日間のプロフェッショナルによるワークショップを実施。
その後個人プロジェクト。そ れと並行して複数のチームプロジェクトをセット。
これを短期間(3週間)×n回として1セメスター内に実施 する。
プロジェクト評価基準:
「作ったもの(デザイン)が我々の生活を以前よりもより良くしているかどうか」
Ghost in the Shell – Information Architecture in the Postdigital World
by Andrea Resmini / 11:15 – 12:00
There is a new spirit by ル・コルビュジエ
- Complexity
- Multiplicity
- Architecture
meaning first!
IAはなぜpostdigitalの情報空間におけるアーキテクチャーなのか
IAはsense-makingでreshape realityである。
Stories to Stories
by Stuart Curran / 13:30 – 14:15
ストーリーとベネフィットに基づいたプロジェクト設計をしろ、みたいな話?
As a [USER], I want [GOAL] so that [BENEFIT]
タスクをコームし、バックログをグルーミングしろ。
アフィニティダイアグラム(親和図法)、メンタルモデル、ストーリーマップ、ストーリーウォールなど、 マネジメントやプランニングのためのツールを使え。
何のアクティビティを達成させるのかというゴールに対して、それに必要な機能、そしてその機能について のストーリーをセットで考える。
またどのストーリーから実装するのかプライオリティをつけていくような設計を。
Fringe IA: Understanding Complex Organizational, Data, & Technical Issues
by Michael Adcock / 13:30 – 14:15
データータ移行などに関するテクニカルな話。
Hooked
by Nir Eyal / 14:30 – 15:15
◆成功するプロダクトを特徴づけるものは、カスタマーのハビット(癖)をつくることである。いかにして ユーザーを惹きつけるかのフレームワークの話。
Why can’t we do it like ——-? (like Apple, Instagram, Google)
Vitamins or Pain killers? (エモーショナルニーズか単に痛み止めか)
The Hookの4つのパート
- Trigger(external = alarm, Email / internal = comes from emotion)
- Action (log-in)
- Variable, Reward (community, collecting)
- Investment (likes, Re-pin, comments)
Habitとはクリエイトされるものではなく築かれるものである。
Every time the user (internal trriger/feeling), use this product
eg. インスタグラムのトリガー
- External: FB/Twitter, APP notifications
- Internal: Fear of losing the moment
モチベーション
- Seek: Pleasure, Hope, Acceptance
- Avoid: Pain, Fear, Rejection
アビリティ
- Time, Money, Physical effect
- Reward system – Food, sex, sale
報酬の予測がある時にドーパミンシステムが働く。
限界のあるリワードは陳腐化する。
- Finite Variability:single-player games、Consumption of media
- Infinite Variability:Multi-player game、Creation of content, Communitiesz
Investment
将来のリワードを予測させるようなもの
- Loading next trigger
- Storing value:データ、フォロワー数、コンテンツ、レピュテーション
- Creating reference:ease of use
Metadata in the Cross-Channel Ecosystem: Consistency, Context and Interoperability
by Adam Ungstad / 15:45 – 16:30
クロスチャンネルコンテキストにおいて、情報オブジェクトを管理、記述、交換することで、メタデータがいかに一貫性やコンテキスト相互依存を可能にするかについての話。
チャネルとメタデータの種類について。
メタデータとは情報オブジェクトに関する情報
- メディア: TV、インターネット、紙
- チャネル: TVチャンネル、ウェブサイト、新聞
- タッチポイント: 支払いフォーム、シャンプーのコマーシャル、スポーツのスコア
- インタラクション: 請求書の支払い、シンプソンズを見る
◆マルチチャネルとクロスチャンネルの違い
- 電話代を電話で払う、郵便で払う ⇒ マルチチャネル
- 物理的な本をアマゾンで買い、ウェブで注文したものが配達で届く ⇒ クロスチャンネル
◆メタデータの種類
- administrative
- structural
- descriptive
NIEM(national Information Exchange Model)などメタデータスタンダードが、exchangeを可能にする。
既存のスタンダードを用いよ、またコントロールボキャブラリーを使え。
Evening Keynote – Building the World’s Visual Language
by Scott Thomas -AKA Simple Scott / 16:45 – 17:30
世界共通のビジュアル言語をつくる取り組み「The Noun Project」のメンバーによる話。
象形文字、表意文字、表音文字…、世の中にはさまざまな文字体系がある。
eg. 葉っぱのシンボルを見た時
- 葉っぱそのもの
- フレッシュさ
- ハイブリッド
など異なる意味を連想したりもする。
The Noun Project(http://thenounproject.com/)の紹介
IA Summit 2013の他の日のセッションの記事はこちらから
- Pre Conference Workshop
- Conference Day 1
- Conference Day2
- Conference Day 3
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