IA Summit 2013: Pre Conference Workshop

April 3rd, 2013

IAサミットには何度か参加しているものの、ワークショップへの参加は初めてだった。Andreaというと、私の場合は『Pervasive IA』よりも2年前のIAサミットでの、サービスデザインに関するパネルディスカッションの印象が強く(ま、内容的にはPervasive IAなんだけれども)、彼のラウンドテーブルに参加できるというのは今回のIAサミットの楽しみの一つでもあった。

それにしても、みんなの議論のレベルが高い!英語がもっとわかればもっと面白かっただろうなー。みんな早口すぎて全然ついていけない!!

Academics and Practitioners Round Table: Reframing Information Architecture

by Andrea Resmini / 9:00 – 17:00

Pervasive Information Architecture: Designing Cross-Channel User Experiencesの著者としても知られているAndreaがホストを務めた、ラウンドテーブルワークショップ。

IAのリフレーミングということで、これまでのIAを振り返ったり、これからのIAがどのようなものであるかを議論するワークショップ。

12名のあらかじめ選考を通ったスピーカーによるショートセッションがあり、それを話題提供として、参加者全員で自由に意見を言い合うようなラウンドテーブル。それだけではグダグダになりそうだけれども、終日のプログラムのなかで以下の3つほどのグループワークもあった。

  • IAに関係する領域を洗い出すワーク
  • IAのこれまでを振り返るタイムライン(マイルストーン)を作るワーク
  • これからの時代のIAを育てるために必要な規範や教育を洗い出すワーク

IAに関係する領域、何を学ぶ必要があるか、というようなことを洗い出すワークの時に、「必要な分野」「欠けている(現時点で足りていない)分野」と同時に「HARMFUL(有害)」という分類を作ったチームがあり、そこにはワイヤーフレームが入っていたw

情報アーキテクチャ=ワイヤーフレームというようなイメージが、日本のWeb制作現場ではまだまだ強いように感じるけれども、世界的なIAの現場でみれば、ワイヤーフレームはIAではないのです!というか、コミュニケーション上必要なツールではあるけれども、ワイヤーを書くことがイコール情報アーキテクチャの設計ではない、ということ。

また、このラウンドテーブルでは「IAはmeaning(意味)を創りだしているのか」という議論も盛んだった。決着はつかなかったけれども、meaningはユーザーが作るのであり、IAはそこの手助けをしている、というような意見が挙がっていた。

ショートセッションを担当した、承認された12名のスピーカーや、このラウンドテーブルの趣旨などは専用サイトにて公開されている。

Reframing Information Architecture
http://reframe-ia.org/

また、このワークショップでの議論については、Journal of Information Architecture(学会誌)にて、論文の形式にて共有される予定。

Journal of Information Architecture
http://journalofia.org/

Pervasive Information Architecture: Designing Cross-Channel User Experiences

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IA Summit 2013の他の日のセッションの記事はこちらから

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