Posts Tagged ‘情報アーキテクチャ’

IA Summit 2017の所感

Posted in IA / UX / HCD / UI, Vancouver, カンファレンス・勉強会・仕事 on 4月 9th, 2017 by chibirashka – Be the first to comment

ias17
今年もIA Summit(情報アーキテクチャの国際会議)に出席させてもらった。

IA Summit
http://www.iasummit.org/

コンセントからは、長谷川、中垣、森部、私の4名で参加。

今年のIA Summitのテーマは「Designing for Humans 〜IA, meet AI」で、3月24日〜26日まで、カナダのバンクーバーで開催された。

「Designing for Humans 〜IA, meet AI」

人のためのデザイン。
トピックとしてはまさにAI(人工知能)、Bot、Taxonomyといったあたりで、今っぽいし、情報アーキテクチャらしくもある。

一つひとつのセッションは、スライドやビデオが公開されるので、興味ある方はそれらを見ていただくとして、このブログ記事では、IA Summitに毎年参加しなんとなく流れで掴んでいる私の、今年の所感をまとめ、ご紹介したいと思う。

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IA Summit 2014 Redux用メモ

Posted in IA / UX / HCD / UI, San Diego, カンファレンス・勉強会・仕事 on 5月 18th, 2014 by chibirashka – Be the first to comment

gaslamp quarter
IA Summit 2014の続き。

5月13日にリクルートライフスタイルとコンセントで開催したクローズドなIA Summit 2014 Redux用にまとめておいた資料。

私が主に参加していたのがTrack Cだったので、Track C中心に。


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IA Summit 2014

Posted in IA / UX / HCD / UI, San Diego, カンファレンス・勉強会・仕事 on 5月 18th, 2014 by chibirashka – 1 Comment

IA Summit 2014 in San Diego

2014年3月28〜30日までサンディエゴで開催された、情報アーキテクチャのグローバルカンファレンス、IA Summitに今年も参加してきた。

サンディエゴという街に行くのは10代だか二十歳の頃以来。天気もよくいいところだったなー。

IA Summitはパラレルセッションなので、行ったメンバーで分散して参加するようにしている。私はあまりemerging topicやtechnical session的なものにでないので、何かフレームワークとかテクニックみたいなものが印象に残るということはほとんどない。その代わりに、もっと横断的に、こういうキーワードがあちこちのセッションで聞かれたなー、とか、去年、一昨年と比べるとムードがこう違うなー、というようなとても曖昧な何かを感じ取って帰ってくることが多い。

ま、普段私がクライアントプロジェクトを持っていないから、というのが一番大きいとは思うけれど。

4月下旬にIA Cocktail Hourとして開催し、また、例年のRedux的な形式のものは、先週リクルートライフスタイルとコンセントの2社でクローズドに開催した。で、ちょっと落ち着いたので、そこで話したようなことを、一応ブログにも掲載しておく。

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IA Summit 2013

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 6月 17th, 2013 by chibirashka – Be the first to comment

もう2ヶ月以上も前になってしまうけど、今年もIA Summitに行ってきた。

珍しく年度末ではなく4月上旬に開催で、日本からは10名という大人数での参加となり、いつもとは雰囲気も違って楽しかった。

開催地はボルチモア。

すでにReduxや世界行脚でのレポートなども済ませているけれども、カンファレンスメモなどをブログにも一応アップしておく。

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IA Summit 2013: Day 3

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 6月 17th, 2013 by chibirashka – 3 Comments

April 7th, 2013

カンファレンス最終日の目玉は、クロージングキーノート。来年のIAサミットまでの1年間、世界中のIA達のテンションを維持するのに十分と思われるほどにKaren McGraneの話は力強く、印象的だった。IA FOREVER!!

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IA Summit 2013: Day 2

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 6月 17th, 2013 by chibirashka – 3 Comments

April 6th, 2013

なんといっても、この日もっとも印象に残った、むしろ今回のIAサミットを象徴するんではないかというほどにインパクトのあったキーワードとしては、The New New Hireのユニコーン!

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IA Summit 2013: Day 1

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 6月 17th, 2013 by chibirashka – 5 Comments

April 5th, 2013

今年のキーノートは概念的すぎず、理解しやすい話だった。

キーノートの内容はカンファレンス期間通じて、エッセンスとしてあちこちに取り込まれるので、今回もキーワードとなった、Bear, Bat, Beesは、何度も出てくることになった。

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IA Summit 2013: Pre Conference Workshop

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 6月 16th, 2013 by chibirashka – 4 Comments

April 3rd, 2013

IAサミットには何度か参加しているものの、ワークショップへの参加は初めてだった。Andreaというと、私の場合は『Pervasive IA』よりも2年前のIAサミットでの、サービスデザインに関するパネルディスカッションの印象が強く(ま、内容的にはPervasive IAなんだけれども)、彼のラウンドテーブルに参加できるというのは今回のIAサミットの楽しみの一つでもあった。

それにしても、みんなの議論のレベルが高い!英語がもっとわかればもっと面白かっただろうなー。みんな早口すぎて全然ついていけない!!

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IA Summit 2011

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 5月 3rd, 2011 by chibirashka – 1 Comment

デンバー出張の楽しいところだけを先に書いたけど、本題のIAサミット自体のことも書こう。

今年のIAサミットは3月30日〜4月3日まで開催された。3月30、31日はワークショップなどのセッション(カンファレンス料金とは別)、4月1日〜3日はカンファレンス。

私が参加したのは3日間のカンファレンス。

今年のIAサミットには19か国466名の参加があったらしい。内訳は、

  1. US本国(414)
  2. カナダ(11)
  3. UK(11)
  4. 日本(5)
  5. デンマーク(4)
  6. メキシコ、オーストラリア(各3)
  7. スウェーデン、韓国、ロシア(各2)
  8. ドイツ、ベルギー、ニュージーランド、ノルウェー、パナマ、ペルー、サウジアラビア、スロベニア、オランダ(各1)

だそう。
でも、日本人は6人いたはずだから、数があってないのが気になるんだけど…。

4つのテーマでパラレル進行するので、3日間の約50のセッションが展開された。

私は19のセッションに参加。
1日ずつ各セッションのメモを記事にしておこうかと思う。

  1. IA Summit 2011: DAY1
  2. IA Summit 2011: DAY2
  3. IA Summit 2011: DAY3

ちなみに、4月22日にクリエイティブスペース「amu」でIA Summit 2011 Redux in Tokyoを開催し、参加報告もした。Ustream中継し、アーカイブされたものがこちら。

※受講したセッションの全部を紹介したわけではない

その時のプレゼンテーション資料の私が作った部分だけを抜き出したのが以下。

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IA Summit 2011: DAY3

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 5月 3rd, 2011 by chibirashka – Be the first to comment

Solving World Problems with UX

by Olga Howard

UXで世界の問題を解決する、という壮大なテーマのセッション。

イラク建国の立役者的役割を果たしたと言われている、アラブの冒険家(登山家でもあり、スパイでもある)Gertrude Bellという女性を例にとって、彼女がUXメソッドを作ってどのようにアラブの国々を形作ったのかについて振り返り、それをどのように現代のworld problemsに当てはめられるかについて考えてみる、というキャッチーな説明文が載っていたので、受講してみたら、だいぶがっかりなセッション。

UX Common Language(UX共通言語)にはいろいろある。マーケット分析や競合分析、タクソノミー、ユーザビリティ、バリュープロポジションとかIAとか。

これのどれを使うのかはケースごとに異なる。UX Common LanguageをUX以外の外の世界にも使え。

Gertrudeは、世界の問題を解決するスパイになるためUXメソッドを使った。例えばTask Analysis。まずは言語を学び、アラブの国々を旅行し、部族と一緒に暮らして、その土地の人にとって何が価値とされているかについて学んだ。現状どうなのかと、どうあるべきかについて理解するため。

その後、Olgaのプロジェクトの紹介。Substitute teacher(代理教師)になるためのステップ(タスク)を分解してフローにした例(?)。この事例が結局どういう話なのか、何をレッスンとして学べるのか、さっぱり分からなかった。

ヒアリングやインタビューにより漠然とした問題をブレークダウンしてステップに分けて考えよ、ってこと?

質疑応答でも「結局何がポイントか分からないんだけど」「観点は?」という質問が相次いでいたので、私の英語力のせいというわけでもなさそうだ。

セッションのあと、Stacyやもう1-2人とお茶しながらこのセッションについて聞いてみたけど、みんな口をそろえて意味不明と言っていたので、そういうことで。

Content Strategy on a Shoestring Budget

by Carrie Hane Dennison

限られた予算内でもコンテンツストラテジーは実践できるよ、という話。

コンテンツストラテジーとは、コンテンツに関するプロセスとプランを持つことである。

HouseをWebsiteのメタファーとして紹介。

  • Furniture=Content
  • Paint/Decor=Design
  • Blueprint=Navigation System

空っぽのWebsiteに何を入れる?新品の家具?使い古した家具?予算が限られてる時にはリソースをどこに使うかプライオリティをつけて次のように考えてみよう。

  • よく見られる部屋には:best furniture
  • 機能的な部屋には:new, but inexpensive furniture
  • 自分しか見ない部屋には:keep your old furniture

コンテンツストラテジーには色んな要素(納品物)があるが、メリハリをつけることが大事。

コストを抑える方法の例として

  • コンテンツインベントリーやストラテジードキュメントを省略する
  • ページスペックシートは、いくつかのテンプレとサンプルを作り、あとはクライアントにcompleteしてもらう

組織によって、時間をセーブしたいのか、コストをセーブしたいのか異なるので、何を節約すべきかROIを理解せよ。

大事なことは、やはりサイロにならずにコラボして動き理解しあうこと。

質疑応答では、誰がコンテンツストラテジストになれるか(どういう素養が必要か)といった質問があった。バックグラウンドとしてはcommunicationやeditingがよさそう。But anybody those who can see big picture and also details(大きい絵を描く=全体像を描くことができつつ、ディテールも見れる人)、といっていたので、ミクロとマクロ両方で物事を見れるメタな人ってことか。

ROUNDTABLE: Toward an Information Architecture Curriculum and Canon

by Dan Klyn

round table round table round table

IAの学生でもあり先生でもあり実践者でもあるDanのラウンドテーブル(ワークショップ・ディスカッション)セッション。

IA教育のカリキュラムを考えるのに、みんなの知恵を貸しておくれ!といった内容で、IA learner(学生)、IA teacher(先生)、IA consumer(消費者=採用担当とか講師を使う人とか)の3グループに分かれてワークショップを行った。

私はIA consumerのチームへ。私のチームでは、USCのWebsiteのIA(UCLAでIAの先生もやっている)をやっているLynnがファシリテーターとなってワークを進めた。

まず1つめは、それぞれの立場で、IAをどのように見ているか(考えているか)などを洗い出すワーク。

2つめは、1つめのワークに基づき、それぞれ理想的なIAカリキュラムについてセールスピッチ(Elevator Pitch Sentence Structure)を完成させるワーク。

FOR (the IA leaner) WHO HAS (customer needs) the ideal IA curriculum IS A (market category) THAT (one key benefit) UNLIKE (competition), THE PRODUCT (unique differentiation).

それぞれの立場で作って、最後にチームごとにプレゼンテーション。すると、学生や先生達からは「consumerチームのセールスピッチに驚いた。専門性が大事だと思ったら、balanceが大事と言っているから」というように、ギャップが浮き彫りになったりもした。

ちなみに、私のチームで作ったセールスピッチは

For the (Consumer of IAs) who has the need for people who (hit the ground running and keep running) the ideal IA curriculum is (a broad approach to current practical and theoretical learning) that unlike (micro certifications) the product (goes beyond the core competencies. )

On ‘Shrink It and Pink It’: Designing Experiences for Women

by Jessica Ivins

design for women

女性向けデザインに関するステレオタイプと本来あるべき姿についての話で、女性向けだからとピンクや小さくする前に考えよ、という話。

なぜ、女性向けのデザインについて配慮する必要があるかというと、

  1. Eコマースの50%以上は女性が占めている(US)(アメリカでは消費購買の80%について女性が実際行なっている・または影響を与えている)
  2. 自分以外のもの(家族のもの)を買う
  3. SNSをよく利用している

女性に関するmyths(神話、伝説)やステレオタイプがたくさんある。例えば…

「女性は男性と比べてゲームをあまりやらないという伝説」
⇒「実際には、カジュアルゲームユーザーの75%は女性」

まずは先入観を捨てる必要がある。

いいデザインの例として、

  1. Visible Design(明らかに女性向け-あるいは男性向け-誰向けのデザインであるかが明快なデザイン)
    Visibleの例としてGilletteのVenus(女性向けシェーバー)
  2. Transparent Design(積極的には、女性向け・男性向けと言わないデザイン)
    Transparentの例として、FlipというカムコーダーとESPN。
    Transparentの場合、結果的にどちらのジェンダーにもアピールできることが多い。

ダメなデザインの例として、

  • ビデオデッキ
    イエール大学の調査では、男性のタスク達成率が68%なのに対して、女性は16%。女性は男性ほど、製品を征服したい欲求がない。

女性向けデザインのガイドライン

  1. Emphasize benefits over features or specs:Wiiの例
  2. Consider the full experience:ブランドとの関係。sony styleリアル店舗の例。
  3. Identify a spot on the spectrum:フェミニンとそうでないもののスペクトラムのどこに位置するのか

成功例として、Online datingサイト”Herway”とファイナンシャルサービスの”LEARNVEST”

Closing Plenary

by Cennydd Bowles

IA/UXの今後の方向を指し示していくような話。

UXはメインストリームになり一般にも認知されてきている。一方、一般化していくことでIA、デザインプリンシプルやコーディングスキルなど、必要な前提知識や基礎が欠落したUXを名乗る人たちも増えてしまっている。

そうした現状に対して、今後どうなっていくか、どんな視点が必要か、といった話。キーワードを挙げて、それに補足する形で進行。
Mainstream/ Public Awareness/ Catalysts of Change/ Trouble Ahead/ Pollution/ Backlash/ Factions/ Stagnation/ Global Outlook/ The Way Forward/ Labelism/ Focus on Delivery/ Consider Ethics/ Question Value/ Gaining Influence/ Attempts to Date/ Design & Science/ A New Angle/ Obliquity/

◯The Golden Rule of UX = Create PErsonal Value

自分達をどうラベルを付けて呼ぼうと関係ない。

何を生み出し、どれだけのハッピネスを作れるかでUX業界をjudgeすべき。
Beyond Modernism/ The Changing World/ Subversive UX/ Leadership/ Know Our Limits/ What’s Next/ A Possible Future
来年のIAサミットはニューオーリンズにて3月21日〜25日に開催。

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