chibirashka journal

コトル（Kotor）の旧市街

コトルは、モンテネグロの西部、複雑に入り組んだ湾の一番奥に位置している都市で、要塞都市として栄えたところ。

コトルでは城壁に囲まれた石畳の狭い路地が通る中世の旧市街を散策した。

ここはユネスコの世界遺産に登録されている。

正門の目の前には大型客船が停泊していて観光客の往来が激しかった。

クロアチア人のガイドはモンテネグロではガイドができないため、コトルではコトル出身のVuk君がガイドしてくれることになった。SandraとVukと私で旧市街観光後のスケジュールなどについて打ち合わせ。

正門から旧市街へ。

Vukはモンテネグロの言葉で「狼」のこと。動物の名前をつけると病気から守られると言われていて、信心深い両親がこう名付けたとのこと。

Vukはなんと2.0mの長身！私が日本人の中でも小柄であることということもあるけど、それにしてもこの身長差すごすぎ！巨人と小人！？

なんでも、モンテネグロ人は、フィンランド人やデンマーク人と同じようにでかいことで知られている国民なのだそうだ。

正門近くの建物はcity hallとして使われているそう。

2つのフラッグがかかっていた。一つはモンテネグロの国旗、もう一つはここのコミュニティのもの。モンテネグロの旗には聖マルコのライオン（ヴェネツィア共和国の象徴）と双頭鷲が描かれている。これは国家権力と宗教の2つの象徴なんだって。

コトルの旧市街にはRoman CatholicとEastern Orthodoxの両方の教会がある。

一番有名な聖トリプトン大聖堂（katedrala sv. TripunaはRoman Catholic。これはBasilicaだそう。

塔の左側の高さがちょっと足りてないのは資金不足で作れなかったからとのこと。それは別にVukのせいではないのに、ものすごく恥ずかしそうに言いづらそうな感じで話していたのが印象的だったな。

ちなみにBasilicaとはローマ法王により認定される格の高い教会のことで、Vuk君によると、順位としては　[Church] < [Cathedral] < [Basilica] とのこと。へぇ。知らなんだ。

旧市街にはいくつか美しい教会があるんだけど、聖ルカ教会（crkva sv. Luke）近くの聖ニコラ教会（crkva sv. Nikole）でVukは洗礼を受けたそう。

教会のそばでゴロゴロしてるワンコさん。

Vukのお父さんはsailor。2-3日前も航行中の日本あたりから電話をくれたのだとか。そんなこともあって、maritime museum（Pomorski muzej）を見学。ゲストの私たちよりVuk自身が楽しんでいた様子w

ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿内で見たような中世の武器やnoble familyの衣装や装飾品、陶器など、海図や航海具など色んなものが展示されていた。

歩きながら話してると、Vukがしきりに私の英語に感動していた。たいしたこと喋ってもいないし、そんなに喋り倒してたわけじゃないにも関わらず、「こんなに英語が喋れる日本人がいるなんて！英語どこで勉強したの？日本じゃないとこで育ったの？」などなど。

Kotorには日本人のツーリストもそれなりに来るらしいけど、そんなにみんな無口なんだろうか。

中世の街並みだけど、建物に入っているお店はごく普通。もちろんお土産やさんもあるけど、この旧市街の中で生活している人たちのための生活必需品を扱っているお店だったり、事務所だったりするようなのだ。法律事務所の看板があったり。

実際、Vukもこの中で住んでいて、私たちをガイドしながらも、通りかかる店、通りかかる店で、店番をやっている友達らしい人たちに声かけていたし、路地を歩きながらも地元の人と思しき人に親しげに声をかけられていた。すごく小さいコミュニティなんだな。

旧市街以外を見たわけじゃないから何ともいえないけど、きっと若い子達の働き口といったら、Vukのように英語ができればツアーガイドなんだろうし、親が店を経営していればそこを手伝うといったぐらいしかないんじゃないかなと思った。

レストランBastionの裏に抜けてみると、この景色。崖がすぐ迫っている。こんな景色見たことない！

冒頭の写真は、旧市街の門の外から、引きで見てみた感じ。

旧市街の正門を出て右手には壁沿いにマーケットが開かれていてオリーブやハムなどが売られている。かなり安く売っているとのことで、ツアーガイド達はツアーのついでにここで買い物をするとのこと。

14:15に正門そばでSandraと合流。

次の目的地Budvaへ。

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This entry was posted on 日曜日, 12月 30th, 2012 at 11:35 PM and is filed under Montenegro, 建築物・造形物. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.