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[book]六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座

Posted in Book on 3月 2nd, 2009 by chibirashka – Be the first to comment

会社にあったので読んでみました。

六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座

法律って、本当は身近な問題に直結していたりするのに、何となくとっつきにくく難しいと思って敬遠しがち。条文とかも「は?日本語で言ってよ!」って思うぐらいややこしいし・・・(って思ってるのは私だけ!?)

この本は、本格的に法律をかじったことがある人にとっては全く物足りないだろうけど、「六法で身につける」とタイトルにもあるように、六法全体を浅〜くカバーしているので、教養の一種としてなんとなく法律を眺めてみようかなって人にはおすすめの一冊。

ちなみに六法とは、憲法、刑法、民法、商法、、刑事訴訟法、民事訴訟法の6つ。

この本によれば、

  • 法律力とは、法的思考力と法解釈力を併せたもので、ビジネス・パーソンとして最低限必要なスキル
  • 法律力を身につけると、利益対立をバランスよく解決し、論理的に説明することができる。初めて見る法律であっても、その趣旨を正確に読み取ることができる

とのこと。

まぁ、この一冊を読んだからって、初めて見る法律の趣旨を正確に読み取れるようになるかっていうとビミョーと思うけど、そんな難しいことはさておき、文体が口語調で、例題として挙げられている事件のケースとかも、かなりゆるい感じで、読み物としても面白い。

この本の中で何度も何度も登場するんだけど、全ての法律の大原則として

「個人の権利は最大限尊重されるべきものであり、各個人は他者の権利を害さない限り、いかなることをも行う自由を有する」

というのがある。これはとても尊い基本原則だと思うし、そりゃそうだよね、と思ったりするけど、結局法律の何が難しいって、自分が何かを自由に行うことが、他人にとっての迷惑になるようなせめぎ合いの時の、利害対立の解決方法だよ。どちらか一方、あるいはどちらもが、釈然としないままになることもあって、結局法律でスパッと決めれるもんでもないのよね、例えば、何年か前の私の泥沼離婚裁判とかさ・・・とか思うわけね。

そういうわけで、法律って色々よく考えられて作られてるな〜・・・と思う一方、これだけ色んな条件文に対する決めごとがあるにも関わらず、日々ニュースを見ていると、みなが法律に 救われてるわけでもなさそうで、結局は、人間は不完全であるがゆえ、完全な解釈なんてないのよね、という途方もない結論に落ち着いてしまう。。

ま、とりあえず、新しく始まる裁判員制度の裁判員に選ばれてしまった人がもしいたら、必ず読みましょう。

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Delicious LibraryとBooks for Mac OS X

Posted in Web, アプリ on 1月 25th, 2009 by chibirashka – 9 Comments

「Oh,  it’s MAGIC! 」って、通販とかなら言いそう。

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Delicious Library」は、iSight(Macについてるカメラ:Webcamみたいな)を使ってISBNバーコードを読み取って蔵書管理できるアプリ。実際は本に限らず、音楽、ソフトウェア、おもちゃ、アパレルまで広く管理できる。

アイテムの登録はいたって簡単。「Dilicious Library」でカメラアイコンをクリックすると自動でiSightが立ち上がるので、カメラに向かってバーコードをかざすだけ。

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iSightはこんな風に出現する

カメラがバーコードを認識すると、「ピッ」と音でフィードバックしてくれる。と同時に、ISBNで取得した本の情報を元に、著者名と本のタイトルを読み上げてくれ(※)、ビジュアル的には自動的にバーチャル本棚にきれいに並べてくれる。

※和書の場合はタイトルにWebとか12とか英数が入ってる部分のみ読んでくれる。著者部分については本来「By Richard.Saul.Wurman」というはずの所を日本人の名前は「By」までしか言ってくれない

もちろん、バーコードが汚れていて読み取れないような時は、タイトルやISBNの番号を打ち込んで検索し、該当書籍を選択してやれば、バーコードで読み取った時と同じように機能する。

100冊程度アイテム登録してみたけど、本自体はきれいでバーコードも汚れていないのになぜか読み取れなかったのは1-2冊。そのほか、バーコード自体は読み取れるのにISBN情報が登録されていないっぽい本が2-3冊。この後者2-3冊については、かなりマニアックな本だったりするので、まぁ、いいかって感じ。

どっちかといえば、バーコード認識より情報取得の方に時間がかかるかな。「ピッ」と認識して、しばらくしてもバーチャル本棚に絵が出てこないので、もう一度カメラに本をかざしてバーコードを認識させたりすると、随分経った頃に2冊も3冊も登録されてたりする。でもそんな時は、バーチャル本棚上で不要な本を選択してdeleteキーをクリックすれば、ボォーッと炎のアニメが出てきて本がなくなってくれる。

そんな直感的なインターフェースなので、タイムラグとかもそんなには気にならず、トータルでみるとかなりサクサク登録作業できるという印象。

ISBNから拾ってきて自動登録される本の基本情報はそのまま使うこともできるし、各項目を編集することもできる。その他、

  • 所有者
  • 既読/視聴済
  • サイン付き
  • 中古
  • プライベート
  • 状態
  • 場所
  • URL

といった情報を追加することもできて、これらの項目でソートすることもできそう。あと、タグっていう項目がほんとは欲しいけど。。

ちなみにソート項目には

  • lent to
  • due date
  • days overdue

のいうのもあるので、貸し出し管理もできそうなんだけど、各本の情報編集画面にはこれらの項目が表示されていないので、一体どこでそれを登録できるのかは、もう少し使い倒してみないと分からない。

ネットからダウンロードするアプリなので、データはローカルにどんどん溜まっていくんだけど、誰かと共有したいっていう場合には、WebにPublishすることもできる。Publish先として選べるのはMobile Me、iWeb、FTP Site、Folder。

ためしにFTP SiteへのPublishで、chibirashka.jp/deliciouslibraryに吐き出してみました。

カバーを眺められるのは面白い。

しかしそんなことより、Webインターフェースでは検索ができないのかしらね。

それに、本をクリックしても表示される情報が少ない(ないものもある)から、amazonにリンクしててくれたらいいのに。。

とか、気になるとこはけっこうある。

まぁ、でもちゃんと見てないだけで、よくよく調べればできるのかもしれない。

Delicious Library」は$40なんだけど、似たようなやつでオープンソースソフト(無料)の「Books for Mac OS X」というのもある。

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Books for Mac OS Xのインターフェース

こちらも、iSightをバーコードリーダー代わりに使って同じように使えるんだけど、試しにやってみたところ、「Delicious Library」よりもバーコードの読み取りがけっこうストレスだった。読み取りが鈍く、間違った読み取りをすることも多いし、ソフト内でのiSightの起動に時間がかかるというか・・・。

これは、何冊も同時に登録していくような場合にストレスになる。なぜかというと、ISBNを読み取ると番号が表示されるのだけど、そのタイミングでiSightは終了してしまう。番号が表示された状態で「クイックフィル」ボタンをクリックすると、それからDBに情報を参照しにいくんだけど、前述の通りバーコードが読み取り間違いをしているケースがけっこう多く、0 matchとなってしまう。結局もう一度バーコードを読み取り直す必要が生じ、数秒かかってiSightを立ち上げる羽目になる。仮に1度で読み取れても、次の本を登録するには再度カメラボタンをクリックしてiSightを立ち上げるので、エラーなしでストレートに登録できたとしても、100冊登録するのに100回iSightの立ち上げが必要。萎えるでしょ?

ISBN読み取りと同時にiSightは終了してしまう

ISBN読み取りと同時にiSightは終了してしまう

一方、「Delicious Library」では、iSightは意図的にクローズしない限りずっと立ち上がった状態なので、スーパーのレジのように、どんどん本をかざして「ピッ」「ピッ」と読み取っていくことができる。

また、「Books for Mac OS X」では、

  • Books File exporter
  • iPhoto exporter
  • iPod exporter
  • Tab-delimited text exporter

という4つの書き出しがあるけど、WebへのPublishはない模様。

また、「Books for Mac OS X」から「Delicious Library」へのエクスポートができるかと思いきや、Tab-delimited text exporterというのを使ってもうまくできなかった。設定の問題かもしれないけど。。

共有しやすさって意味だと、本管理系のオンラインサービスの方が便利かも。SNS的要素も強いので、発見性が高いかもしれないし。オンライン本棚サービスっていうとこのあたりかな。

ブクログ
本棚の表現が比較的「Delicious Library」に近い。また、amazonアソシエイトIDにも対応。他の人の本棚が見れる。

Bookboard.jp
GTD的本の管理。まだ買ってない本、買ったけど読んでない本、いま読み途中の本、読み終わった本、のいずれかに分類して管理できる。また、各本に任意のタグ付けができる。ビジュアルはあまり重視されてない。

ほんつな
なんか今落ちてるっぽいので、どんなサービスだか忘れたけど、ずっと前に登録だけしてみた。

100冊ビューワー
新潮文庫の100冊に限られるけど、自分の本棚を作ったり、他の人の本棚を見ることができたりする。
※コンセントで制作して、2007年にグッドデザイン賞をいただきました!(うぷぷ、宣伝♪)

まぁ、なんというか、有料/無料、アプリ/オンライン問わず、帯に短し襷に長しみたいな感じだけど、見た目のきれいさと、登録作業のスムーズさの観点で、私はしばらく「Delicious Library」を使ってみることにする。

タグ付けできなそうということについては、Smart Shelfという機能で何とか分類できるかもしれないし、Webインターフェースでの検索機能も調べれば解決策があるのかも・・・と期待して。

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