カンファレンス・勉強会・仕事

Introduction to Project Management

Posted in カンファレンス・勉強会・仕事 on 9月 15th, 2010 by chibirashka – 2 Comments

近年はクライアントプロジェクトにもコミットしていない、ましてや肩書きがPMでもない、もっと言えば、そんなにPMに強い関心があるわけでもない私なんかが話すのはヒジョーにおこがましいのですが、ひょんなことから機会をいただきまして、13日の月曜日、とある会社の社内勉強会で、プロジェクトマネジメントについてお話をさせてもらいました。

「PMについて話してほしいんだけど」とMike(誰)に頼まれた時は、私なんかがPMについて語れることなんて、これっぽっちもないんだけど…と、最初は躊躇。PMについて体系的に学んだことはないし、プロのスピーカーでもない。でも、Mikeは大事なお友達。なので、これまでの経験した大規模プロジェクトの中で、自然と覚えたキーワードなり、観点なりを、私が知っている範囲内で、そして独自の解釈でお伝えすることにしました。

IAについて話すのであれば、ボスのプレゼン資料をパクるなり(おいっ)、色々やりようもあるのだけど、PMについては全くプレゼン素材がなかったので、これを機会にあらためて本を眺め直したり、これまで自分が作ったPM系ドキュメントを引っ張り出してきたり、一番いいたいことを伝えるためにキーワードを絞ったり、案外大変な作業でした。

プレゼンのスピーカーって大変なんだな〜と、こないだモバイル夜間大学でのスピーカーをムチャぶりしたジョージ旨さん、WCANに対応してもらったd4rくん、そして年間でかなりの量の講演をこなしているボスのことを考えながら…。

月曜日に使ったプレゼンテーション資料(一部資料を削除して)。
自己紹介ページには、@yacciiに撮ってもらった写真を使いました。シミ・シワ取り加工(レタッチ)をばっちりやってもらっているので♪

時間、コスト、スコープの把握が大事、ということを話して、それらを把握するための有用なツールの一つとしてWBSを、そして大事な考え方の一つとしてクリティカルパスを紹介したんだけど、具体的な例で考えたほうが分かりやすいかと思い、ホームパーティを題材に、WBS、ネットワーク図、クリティカルパスを順を追って説明。

wbs

ホームパーティのWBSの例

WBSの各タスクの関係性を表したネットワーク図

WBSの各タスクの関係性を表したネットワーク図

最後にクリティカルパスを表したもの

最後にクリティカルパスを表したもの

突っ込みどころはいっぱいあったと思うけど、参加してくれた方が熱心に聞いてくれて、質問も色々してくれてありがたかったです。

今回こういう機会をもらって自分なりに改めて考えてみたけど、やはり思うところは、IAもそうだけどPMも、「PM」という専門の肩書きの人だけができればいいものではなく、誰でもができるべきだと思うし、同時に、IAがそうであるようにPMも、使えるフレームワークは使えばいいけど、決してそれだけで万能ではない、ということかな。

ちなみに、免罪符的に(謎)、PMについてちょっと勉強してみようかなと思う人には、私のプレゼンテーションとかを鵜呑みにしないで本とかも読んでもらいたくて、かいつまんで紹介したのは次の4冊。絶対的な良書というより、とっつきにくくない読みやすい本という感じ。

   

Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指すは、私の大好きな千晶さんが書いた本で、読みやすいし要点も分かりやすくて、WebプロジェクトのPMについてを全体的に眺めてみるのに良いと思う。

でも、私の一番のお気に入りは、パイロットが空から学んだ一番大切なこと。具体的な手法というよりマインドセット寄りなんだけど、なんだかんだ、一番大事なことが詰まってる気がする。興味ある方はぜひ読んでみてください。

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キーパーソン座談会

Posted in カンファレンス・勉強会・仕事 on 2月 28th, 2010 by chibirashka – Be the first to comment

毎日コツコツとブログを書くのができないので、思い立った時にワーッとポストしてしまう。ちょっと古いけど、楽しかったのでログに残そうかと思ったこの話。

私のボスがレギュラーメンバーを務めている、WebSiteExpert(技評さん)の「キーパーソンが見るWeb業界」座談会。今回は、2月18日にコンセントのサロンで収録があったんだけど、ゲストはなんと学生さん。

キーパーソン座談会@コンセントサロン

けっこうこの座談会というのが、いつもテーマは違うのに、話のオチ的に「結局は、教育よね、人材よね」という風になることが多い。年末の忘年会を兼ねた座談会で、若い子達の話を聞いてみたいという話が出てきたことから、今回はこの学生さん達が登場。

詳しくは次号のWebSiteExpertを見てもらうとして、同席して座談会の様子を見ていた私の感想は、「想像以上にしっかりしてるんだな〜」ということ。

想像以上に、なんていうと失礼かもしれないけど、なんとなく、インターネットが登場してきた頃から一緒に成長してきた世代と、物心ついた頃にはWebが当たり前のものとして存在していて、いわゆる「Web業界」みたいな業界がすでにできあがったところに入ってきた(入ってくる)世代では、色々ギャップがあるんじゃないかと思っていたのが、いい意味で裏切られたというか、けっこう同じトーンでしゃべれるんだな、という発見があったというか…。

もちろん、今回参加してくれた学生さんは、いろんな意味で優秀なので、必ずしもその世代の平均値というわけじゃないとは思うけど、けっこう感動したな〜。

いい刺激をたくさんもらいました。

WebSiteExpertの発売は、3月24日です。お楽しみに!

DEAN & DELUCAのシチリアンバスケットとサンドウィッチバスケットを準備してみました

DEAN & DELUCAのシチリアンバスケットとサンドウィッチバスケットを準備してみました

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KAYAC訪問

Posted in IA / UX / HCD / UI, カフェ・レストラン, カンファレンス・勉強会・仕事 on 11月 12th, 2009 by chibirashka – Be the first to comment

9日の月曜日、鎌倉にある面白法人KAYACに行ってきました。ボスときみちゃんと私の3人で。

ことの発端は8月にさかのぼる。

8月7日に開催したHCD-Netサロンでお会いしたKAYACの方が、KAYAC社内で『デザイニング・ウェブナビゲーション』の勉強会をやっていると教えてくれた。せっかくなので、監訳者であるボスがその勉強会に参加しましょうという話になり、調整を試みていたもののなかなかスケジュールがあわなくて、実現できず…。そうこうしているうちに、ボス自身の著書『IA100』も刊行になったので、再度スケジュール調整をして、なんとか開催できることに。

鎌倉までは車で行ったんだけど、けっこう遠くて、ちょっとした旅行気分。

勉強会の前に、社内ツアーをしてもらって、「お〜、TVで見たあのオフィスだ〜」と写真をパシャパシャ。

座敷的な不思議なオフィス

座敷的な不思議なオフィス

勉強会に参加してくれたのは10名弱ぐらいかな。飲み物やお菓子も用意していただいて、とてもカジュアルな雰囲気。もはや『デザイニング・ウェブナビゲーション』でも『IA100』でもなく、情報アーキテクチャの全体像というような講演チックな感じだったんだけど、けっこうあっという間に2時間が経過。

勉強会の様子

勉強会の様子

勉強会の後は、bowlsでの懇親会。bowlsもずっと行ってみたかったので、嬉しい。ワンコさんもOKと分かったので、今度プライベートで鎌倉行くときは犬達と寄ってみよう。シラスのどんぶり、美味しかった!

シラスどんぶり…と思う。この写真じゃ見えない!?

シラスどんぶり…と思う。この写真じゃ見えない!?

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Action Blogger’s Night!! トーン・アンド・マナーで導くデザインの正解とは?

Posted in カンファレンス・勉強会・仕事 on 10月 21st, 2009 by chibirashka – 1 Comment

金曜の夜(10月16日)、ハイスコアキッチンで開催された「Action Blogger’s Night トーン・アンド・マナーで導くデザインの正解とは?」に行ってきました。

『視覚マーケティングのススメ』の著者である、ウジトモコさんがゲスト。

『視覚マーケティングのススメ』(通称シカマケ)は、発売された直後にAmazonでぱっと気になって買ったんだけど、デザインに無頓着であろう経営者の方でも、なぜデザインが大事なのかがすーっと腑に落ちるような内容の本で、ビジネス界にも一石を投じるんではないかと思い読んだ(大げさか)。一度著者の方にも会ってみたいと思っていたので、グッドタイミング!

ボスである長谷川さんがひょんなことからウジトモコさんと知り合いになり、その関係でこのイベントにお邪魔することに。

ちょうど、コンセントのグループ会社BNN新社から、ウジトモコさんが新しい書籍『売れるデザインのしくみ -トーン・アンド・マナーで魅せるブランドデザイン-』が刊行されたばかりで、トークの中にもその内容がふんだんに盛り込まれていた。

覚えてる範囲だと・・・

  • 肩書きやフレームを伝えることが大事だったマスマーケの時代から、個々の魅力や個性を見せるperson to personという時代に移り変わってきたよ
  • 自分で考えて持っているイメージで情報が形作られるので、同じ画を見ていても、実は同じ画を見ていない(経験や考えで見え方が変わる)。そのため、どっちのデザインが良い(優れている)ということではなく、どっちにも惹かれる人は存在するので、誰が対象なのってことを考えることがトンマナ
  • ポジショニングからトンマナへの落とし込み
    ⇒ブラウザの”競合引き離し作戦”の例(ロゴの色味やトーンにポジショニングや戦略が見える)
    ⇒自由が丘の「黒船」の”とらやなりすまし作戦”の例
  • トンマナは、タイプフェイス、配色、レイアウトやキービジュアル、キーカラーなど全体の世界観、雰囲気。これまでのトンマナは「○○業界の雰囲気でよろしく!」というスタンスだった。これからは、新ビジネスを可視化する時、どのトンマナを取れば勝てるのかを考えること。ポジショニングし、勝てるところを可視化することがトンマナ。

というようなお話。面白い。

ウジトモコさんが主役ではあったんだけど、長谷川さんのことをけっこうことあるごとに引合に出してくれて、かつ『IA100』のPRもさせてくれました。なぜか最後は、ウジさんと長谷川さんのトークセッションみたいなことに・・。

Action Blogger's Night

ありがとうございます。

ちょうど、このイベントに『IA100』の編集者の村田さんが、できたてほやほやの『IA100』の見本誌を持ってきてくれた。涙が出るほど嬉しいねー。苦節○年の難産の末の子って感じで。良い本ができたと思います。装丁も素敵だし。

IA100

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CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 9月 14th, 2009 by chibirashka – 5 Comments

9月12日、CSS Nite LP7に行ってきました。

場所はベルサール神田。半蔵門線の大手町駅でベルサールに一番近いC1出口に向かう途中、なんとなく懐かしい感じに襲われながら、階段を上っていたら、KDDビルにつながってる出口だった。あー、なるほど〜。そりゃ、懐かしいわけだよ。

でも、だからといって決して大手町の地理に明るいわけではないので、迷わずタクシーでピューッとベルサールへ。(厳密には隣のデニーズで腹ごしらえ)

関係者としての出席だったので、チラシ折り込み(?)等準備で、受付開始の1時間ぐらい前からいたんだけど、着いてまず会場の広さに圧倒された。

そして、その広い会場もどんどん埋まって、満員御礼な感じは圧巻!

CSS Nite, LP7の会場

撮影:飯田昌之氏

しかし何よりも衝撃だったのは、生きてる間に二度とこの人には会わんだろうな、と思っていた人に遭遇し、さらに名刺交換する事態になったこと。Wow!

そういうわけで、心臓がバクバクなった結果、セッション自体は7-8割しか耳に入ってこなかったような気がしなくもない(おいっ)。

各セッションをかいつまんで、とりあえず記録。

[1]
情報アーキテクチャの全体像
〜ワークフローとケーススタディ〜

株式会社コンセント 長谷川敦士 Ph. D.

IAに登場する要素の全部入り的な、全体像を伝えるセッションでした。

  • IAは分かりやすさのデザインだよ
  • IA設計っていうのはみんなでやることなんだよ

実はコンセント社内でやっている「IA塾」という勉強会で、このセッションのリハーサル的なものをやり、社内のスタッフの反応をみつつ、構成を手直ししたり、時間調整を行ったり、けっこう気合いを入れてプレゼンの準備をしたのですよ。(私じゃなく、ボスがね)。

ちなみに、このセッションの中でボスが紹介していた、ドキュメント類などでコンセントのサイトからダウンロードできるようなものについては、このブログ記事の下の方に書いてますので、興味ある人はそこからどうぞ。

[2]
プロジェクトマネジメントから見たIAの大切さ
株式会社ロフトワーク 林千晶さん

IAの専門家ではない人が、中〜大規模なサイトを作るときのTIPSを紹介するセッションでした。

  • プロジェクトマネジメント計画書を作りましょう
  • 品質計画のための手法「ベンチマーク」というのは、暗黙の前提である。ベストプラクティスを使おう

プロジェクトマネジメント計画書は、コンセントで言うとこのクリエイティブブリーフみたいなもんですね。

CCBS(CMS Corporatesite Base Structure)の紹介の時に「これを作ったのは、前から4列に座っている彼女が作ったもので、今はコンセントにいるんだけど」と紹介され、鳩が豆鉄砲を食ったようになってしまった・・。確かに作った、、懐かしい・・。今の知識とかがあればもっとこうできたな、とか色々あるけど、きっとその後ブラッシュアップされていることでしょう。

あと、千晶さんは、草間彌生さんが大好きだし、そしてプレゼンの時は勝負靴を履く、とっても女性らしいキュートな方なので、草間彌生×LANCOMEのポーチをプレゼントしました。喜んでくれて良かった♪

[3]
IAの欠点〜IAの本来の目的と役目
ソニー株式会社 佐藤 伸哉さん

制作サイド、クライアントサイドの双方が「なぜIAを行うのか」を理解するためのセッション。

  • IAは全体プロセスの1ステップでしかないことや、IAだけでは完結しない(前後の工程が必ずある)ことがIAの欠点。
  • 前後に何があって、どういうことと関係するから、そのIA作業が必要なのかを考える必要がある。(各成果物を作る理由は?)
  • 不必要な作業はやらない。
  • 良いサイトを作るためにIA作業がある。

あえて反論的なタイトルで話を進められていたのが、さとさんらしい。とても理解しやすかった。

[4]
IAワークショップ〜LPOをテーマに〜
ネットイヤーグループ株式会社 坂本 貴史さん

特定のページへの誘導を目指すリニューアル、を題材として、ワークショップで実践力を養うセッション。

同業他社のサイトをベンチマークしてみる。他社と異なるコンテンツ(独自コンテンツ)が、その企業のアイデンティティを訴求する

・最適なメインメニューを書くには、

  1. 情報の共通項を見つける
  2. 他社との共通項を見つける
  3. 重視する方向性を決める

・ナビゲーションを考えるには

  1. 文脈を正確に
  2. 利用目的で方向性が決まる
  3. 行き止まりを作らない

・導線を考えるには

  1. 始点はホームだけじゃない
  2. 目的達成のための導線は個別最適

・IAは目的を実現するためのアプローチだよ

坂本さんは「導線」という言葉を使うのですね。コンセントだと「動線」です。

このセッションは宿題が出ていたんだけど、ちゃんとこなすまでは至らず。。構造がどうなってるか考えるために、ストラクチャを途中まで書いたところで、私は力尽きてしまった。。

ユーザーニーズによりサイト要件を整理する(WorkSheet IV)というワークがあり、ずーっと前に参加したWebSig(IA分科会)でもこんなアプローチのワークがあったんだけど、ユーザーニーズやシチュエーションを考えるときのフレームワークとしてはAIDMAはどうしても使いにくい、と思ってしまう。。InterestとDesireの差が曖昧というか。

それにしても、坂本さん、ほんとよく、いい題材サイト見つけてきますね。どうやって探してるんだろ。

[5]
実装視点からのボトムアップIA
Information Architecs, Inc. 小久保 浩大郎さん

前提:ページ<フロントエンド(ページはフロントエンドに含まれる)

  • IAはデザインタスクのどのレイヤーにも必要な「情報の抽象化」スキルを取り出したもの
  • インターフェースからインタラクションが発生
  • インタラクションの結果としてUX
  • インターフェース=ブランド
  • 今からでも遅くない。HTMLの文書モデルを学ぼう。
  • 見出しには、コンテンツのグルーピングのための見出しと、コンテンツの理解を促進するための句読点的な見出しがある。

う〜ん、分かったような、分からないような。

なんかもっと、具体的にコードを見せて説明するようなセッションかなーと想像してたので、ちょっと違った。

[6]
IAからWebサイトデザインへの突破口
長谷川 恭久さん

THEヤスヒサさん、なプレゼン。

  • サイトやページを探してるんじゃない。情報を探してるんだ。
  • 「共有」というのが必須コンセプトである。
  • 体験の具現化(利用シチュエーションをUIに生かす)
  • パターン(すでに共有されている知識の再利用)
  • オープンスタンダード(人が使ってるものを使うと、障壁を取り除くことに寄与)

[7]
パネルディスカッション
ALL

まったくもって、パネルで行われたQAの中身や本質とは違うんだけど、ヤスヒサさんが言った「IAの人は言葉にセンシティブ」っていうのが「AGREEEEEEEEEEEE!」って思った。

【イベント全般】

これだけの規模のイベントをオーガナイズするのは本当に大変です。出席者の期待感やIAの理解度も全然違う状況で、セッションの企画をしなければいけないし。それ以外の細かな点についても、色々フォローしていただいて、鷹野さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。

そして、矢野りんさんや「カニの貴公子」益子さんも、当日のMCやセッティングだけでなく、企画段階からたくさんアドバイスとかくださっていて、スピーカー以外の多くの人の支援があってこそだなーと、改めて思いました。

【補足情報】

では最後に、私がCSS Nite中に、せっせとTwitter(@chibirashka)につぶやいてた、主に長谷川セッションの補足情報を。

visual vocabularyの翻訳版はこちら http://bit.ly/N3o0X

そうです!広報会議にも掲載されました。 http://bit.ly/EVkq9 #cssnitelp7 RT @skytaxi: 広報会議にも出てた図かも #cssnitelp7

コンセントがトータルプロデュースしているカネボウ化粧品さんのサイト http://bit.ly/e1lKR

「IA100」を予約申込していただくと、なーんと、非売品のSite-it! がもらえます。配付資料をみてくださいねー。

IA Institute http://iainstitute.org/en/

EIA as Brand Strategyはこちらでダウンロードできます。日本語版もあります。 http://bit.ly/1w2IkS

メニューラベルの検討については、HCD-Netのサイトを題材に具体的な例を、Web Designing8月号の「my first IA」という連載記事の中で書いてます。長谷川が。

7つのナビゲーションの説明に使われているHCD-Netのサイトは、アックゼロヨン・アワード入賞しました。 http://bit.ly/NckF3

7つのナビゲーションの資料はこちらです。英語版ですけど。 http://bit.ly/3yBdkc

Site-it! についてはこちら http://bit.ly/5H8FK

詳細まではお見せできませんが、コンセントの、シナリオ/ペルソナを用いたプロジェクトポートフォリオです。 http://bit.ly/2wKl9n

コンセントで翻訳したクリエイティブブリーフはこちらでダウンロードできます。 http://bit.ly/Zrkw0

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『デザイニング・ウェブナビゲーション』読書会

Posted in Book, IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 8月 10th, 2009 by chibirashka – 5 Comments

8日の土曜日、linkerさん主催の『デザイニング・ウェブナビゲーション』読書会(第2回)に参加しました。会場はコンセントのサロン。

DWN reading club

『デザイニング・ウェブナビゲーション ー最適なユーザーエクスペリエンスの設計ー』は、Myボス長谷川さんが、浅野紀予さんと共に監訳した本で、3月に行ったIA Summitでは、原著者のJames Kalbach氏にもお会いしているので、とてもなじみ深い本。

読書会は、各参加者が1章ずつ担当し、内容をまとめて、参加者全員でそれを共有し理解を深めるというもの。全部を自分で読むと大変だから、分担して読むことで負担を減らしつつ、学ぶべきエッセンスは学べちゃう、みたいな良さがある。特に翻訳されていない原著の場合は。

ただし、日本語版の場合は、自分で読んでも、べらぼうに時間がかかるってものでもないので、負担が減るということよりも、読んでいて疑問に思うこととか、他の人はどう感じ、普段の業務ではどうしてるんだろうか、というようなことをディスカッションできる、というメリットの方が大きい。

1人でただ本を読むだけだと、読みながら疑問に思ったところがあるとしても、読んでいる間にそのことを忘れてしまって、そのままになりがちだけど、自分の担当分があると、人に説明するためによく読むし、深く考えることになるので、何がどう分からないかということも明確になるのではないかしら。

今回の読書会で、私は第8章の「アーキテクチャ」という部分を担当した。

8章の概要:
説得力のあるアーキテクチャのためには、ナビゲーションコンセプトに基づいた「サイト構造」と「ナビゲーションの組織」が大事である。

  • ナビゲーションをデザインする際には、マクロレベルとミクロレベルのアクションを念頭に置くこと
  • ナビゲーションコンセプトとは何か、またどのように作成するか
  • 情報構造にはパターンがあり、最適な型を選択し組み合わせよ
  • 各構造パターンについて(直線型、ハブ&スポーク型、ウェブ型、階層型、ファセット型、発生型)
  • 組織化とはなにか、またどのように組織化を行うか
  • 構造、組織化を検討したら、体系的かつ視覚的に示すためにサイトマップを作成せよ
  • サイトマップのレベルと構成要素、作成方法

このうち、ナビゲーションコンセプトのところで、「ジャンル」と「メタファー」という2つの方法が提示されていて、もちろん言葉自体は分かるのだけど、その説明がイマイチ腑に落ちないでいたところ、長谷川さんと浅野さんが「ジャンルとメタファーは対立するものではなく、両立するものである」ということや、「原著でも”ジャンル”は”genre”」となっていたが、言い換えればステレオタイプや定型、といったもの」と説明してくれた。

また、本の中では「ジャンル」の例として、新聞が挙げられていたけど、新聞の場合は、ヘッドラインや一面記事、見出し、といった定型(ジャンル)として捉えることもできるし、めくれる、あるいは面で全部を一覧できるというメタファーとして捉えることもできる、と補足してくれたので、すっきりした。

他にも、情報構造のパターンのところで、「ウェブ型」と「発生型」というのがあり、「ウェブ型」の例として、私はこれまでwikiっぽいものを想像していたので、「発生型構造の典型がwikiです」という文章を見て、じゃー、「ウェブ型と発生型の違いは一体何で、どうしてわざわざパターンを分けてるんじゃー!」と本を読んでる時に思っていた。

これについても、「ウェブ型」ではリンクが増えていくイメージ、「発生型(原著ではemergent structure)」ではコンテンツが増えていくイメージ、と補足してもらった。超ざっくり言えば、発生型の方は、SNSとかCGM的な活動というニュアンスっぽい。

でも、だとしたら、「発生型」が構造のパターンの1つとして扱われること自体がちょっと気持ち悪いな、と思っていたところ、この著者はいたって論理的に書いているように見えて、実はファジーな面もあり、この本の特徴(?)として、カテゴリがけっこう曖昧だったり重複しているところも多い印象があるよね、という話も出ていた。

というあたりも含め、監訳者の2人から直接説明をもらえるという何とも贅沢な読書会だったなぁ、と。

読書会って実は初めて参加したのだけど、自分の理解が深まるという点で満足度高かったし、また、他の参加者の発表を聞いて「あ〜、こういうところ気になるんだな。。確かに・・」というのも分かって、興味深かったです。

全体のオーガナイズをしてくださったcremaさん、ありがとうございました。

私の担当分の資料:

この本は、理論から実践まで網羅されていて、一時的なハウツーものではないので、Webの設計をやる人から、実際にビジュアルデザインを担当する人など、どの立場の人にも役立つ本だと思います。

そういえば、金曜日のHCD-Netサロンでお会いした面白法人カヤックの方も、カヤック社内でこの「デザイニング・ウェブナビゲーション」を使って勉強会をしていると言ってました。

まだ読んでいない方はぜひ!

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HCD-Netサロンを終えて

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 8月 8th, 2009 by chibirashka – 1 Comment

8月7日、HCD-Net主催の第2回HCD-Netサロン「Webデザインと人間中心設計 -もの作りとしてのWebデザイン」に行ってきました。

行ってきましたというか、どちらかといえば運営側だったので、「なんとか無事に終わりました」というか。。

イベント告知を開始した頃は集客がとても心配だったんだけど、思いのほか盛況で、あっという間に定員60名を超え、キャンセル待ちが30名近く出てしまうことに。そんな事態だったので、会場として場所を貸してくださったアーキテクトカフェさんにお願いして、急遽、席数を大幅に追加してもらい、キャンセル分を若干吸収したけれど、参加できなかった方は本当にごめんなさい。また、参加してくださった方々も、窮屈だったかもしれません。

定刻の直前になって豪雨に見舞われたので、ドタキャンが多くなるかも、とすごく心配だったけど、結果的には満席。会場まで来るのが大変だったと思うと、来てくださった方みなさまに感謝です!

オーディエンス

前の席も柱の奥も満席

奥の方までたくさん

入り口付近までたくさん

パネリストは、AXISの宮崎さん、千葉工大の山崎先生イメージソースの小泉さん、そしてコンセント長谷川さんという、普段ではなかなか揃うことのないような顔ぶれで、立ち位置も全然違うので面白かったと思うんだけど、けっこうパネリストの皆さんのポートフォリオというか、自己紹介、会社紹介、プロジェクト紹介というところが厚めだったので、ディスカッション自体が短めになってしまったのが、少し物足りなかったかも。

パネリストのみなさん。左から宮崎さん、長谷川さん、小泉さん、山崎さん

左から宮崎さん、長谷川さん、小泉さん、山崎さん

で、どんな内容だったか、というのを書きたいところだけど、裏方でバタバタしていたら、私は全くもって聞けなかったので、参加者の方のレポートがどこかにあがるのを楽しみに待つことにします。

あ、でも唯一聞き逃さなかったことで、私としてでかい収穫だったのが、AXISの宮崎さんが、犬グッズを扱っているドッグカフェをやっているということ。しかもそのお店って、私も旦那さんも好きで何度か行ったことがあり、我が家のミニチュアダックス、RANDYさんとTAFFYさんの日常使いのカラーとリードもそこのものなので、俄然親しみが湧いちゃったw それにしても、ジャックラッセル5匹も飼ってるなんてすごい!

パネリストはほぼ独断と偏見で好きな人に声かけさせてもらいました、という感じだったんだけど、皆さん、本当に活動の幅が広く、精力的に取り組んでいらっしゃるので、事例とかもすごく魅力的だし、いい刺激を受けますね。本当にありがとうございました。

—–
(追記:2009/8/12)
yoshjさんがブログ「あなろぐICT宣言」でHCD-Netサロン参加レポートを書いてくださっています。

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CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 7月 24th, 2009 by chibirashka – 4 Comments

CSS Nite LP7

9月12日に、CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」(通称:LP7 エルピーセブン)が開催されます。

出演者や内容が決定する前から、mixiのCSS Niteコミュニティでは、多くの方の参加表明があってIAへの関心の高さに驚いていたのですが、いよいよ一般の申し込み受付も開始になりました。

さとさんが出演された回とその後の懇親会について書いたCSS Nite in Ginza, Vol.36の中で、MYボス長谷川さんと、長谷川恭久さんのツーショット写真を載せたのだけど、これは、まさにこのLP7の打ち合わせ最中のもの。結局、この時はあまり固まらなかったので、その後、別の日に再度打ち合わせがあったんだけど。

一口にIAといっても、立場や状況で本当に理解や必要となるスキルの幅もさまざまなので、どんな人に対して、何を(知識や技術の)お土産として持って帰ってもらえるイベントにするのか、ということを、出演者のみなさんが、かなり熱く議論していたのが印象的でしたよ。講演を聞いた瞬間や直後には、とても響いて感動すらあって、よく分かった気になっていても、案外、その場を出ると、結局何が身に付いたんだっけ?ということが、イベントやセミナーでは起こりがちなので、そうならないようにするためには、やっぱりワークショップ型で手を動かしてみたり、考えたプロセスがメモなり何かの形で持ち帰れるような、そういうのがいいよね、という意見もあったので、そんなプログラムになるはずです。

【プログラム概要と出演者】

  • 情報アーキテクチャの全体像〜ワークフローとケーススタディ〜(コンセント 長谷川敦士さん)
  • プロジェクトマネジメントから見たIAの大切さ(ロフトワーク 林千晶さん)
  • IAの欠点〜IAの本来の目的と役目(佐藤伸哉さん)
  • IAワークショップ〜LPOをテーマに〜(ネットイヤーグループ 坂本貴史さん)
  • マークアップとIA(iA 小久保浩大郎さん)
  • IAからWebサイトデザインへの突破口(could 長谷川恭久さん)
  • パネルディスカッション(出演者全員)

【イベント概要】

CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」
通称「LP7」(エルピー・セブン)

日時:2009年9月12日土 13:00-18:50(実質5H50M)

会場:ベルサール神田

定員:260名(拡張あり)

主催:CSS Nite実行委員会

参加費用:9,000円(8月12日まで8,000円)

詳細・申し込み方法:http://lp7.cssnite.jp/

ちなみに、8月20日アップルストア(銀座)で開催されるCSS Nite in Ginza, Vol. 38もMYボス長谷川さんが出ます。こちらのイベントも、mixiのコミュニティでは250を軽く超える参加表明があり、椅子席はすでに埋まっているようです。CSS Nite本家サイトの方で立ち見席の申し込み受付が開始になっていますので、興味のある方はお早めに。

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HCD-Netサロン|Webデザインと人間中心設計 – もの作りとしてのWebデザイン

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 7月 14th, 2009 by chibirashka – 1 Comment

Webディレクターをやっていた時「Webを作ることはプロダクトデザインに近いんじゃないか」とずーっと思っていた。

Webって、情報を発信するだけのメディアというわけではなく、動きもあり、機能もあり、時間の流れの中でも使われる・・というものなので、使いたくなるかどうか、自然と使い方が分かるかどうか、もちろん目的を達成できるかといったことを考慮する必要がある。

特に会員サイトなどで機能を提供するような時には、長期に渡って何度も繰り返し使われることとか考えるし、車載端末内のインターフェース開発やコンテンツ開発の時なんかは、ハードスイッチとソフトウェア上のボタンの差は何か、というようなことを考えることも多かったので、感覚的にそう思うことが多かったのかも。

当時はとてーも、クローズドな環境で仕事をしていて、あまり外部との接点を持っていなかったので分からなかったけど、「Webのデザインはプロダクトデザインに似ている」という発想は、Webデザインに携わったことがある人にとってはけっこう一般的というか、共感が得られる部分だなと感じる。

そんなことについてディスカッションを行うイベントが開催されるので、今日はそれのご紹介。mixiやらtwitterやらあちこちで、すでに告知しているけど、Webデザインを「ものづくり」と捉えてそれを実践しているデザイナーを迎え、パネルディスカッションを行うイベント。

HCD(Human Centered Design)分野の研究と、Webデザインの現場それぞれですでに蓄積している知見を相互に活用していくための取り組みの第1弾といった位置づけのもので、HCD-Net(人間中心設計推進機構)が主催。

HCD-Netのイベントというと、どこかの貸し会議室とか、どっかの大学とか、そういう場所でやることが多いけど、今回はカフェを貸し切り、飲み物でも飲みながらカジュアルな雰囲気で行うので、参加しやすそう。パネルディスカッションの後には懇親会も予定されていて、第一線で活躍しているデザイナーの方と直接色々お話するチャンスもあるので、ぜひ出かけてみてはどうでしょう。

第2回 HCD-Netサロン
「Webデザインと人間中心設計 – もの作りとしてのWebデザイン -」

日時: 8月7日(金)18:30〜20:30(受付開始:18:00、懇親会:20:30〜)
場所:アーキテクトカフェ(東京メトロ外苑前駅より徒歩1分)
主催:HCD-Net(人間中心設計推進機構)
協賛:株式会社コンセント
定員:60名
会費:パネルディスカッション(1,500円/ワンドリンク付き)
懇親会(3,000円)+ドリンク代(ドリンクはC.O.Dを予定)
概要:
パネルディスカッション形式で、WebデザインにおけるHCDの実際、その課題などを議論します。
パネリスト:
山崎和彦さん千葉工業大学/元IBM)
宮崎光弘さん(AXIS多摩美術大学
小泉望聖さん(イメージソース
長谷川敦士さんコンセント

お申し込みはHCD-Netサイトのイベント詳細ページからお早めに〜。

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CSS Nite in Ginza, Vol.38 -IAその2-

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 7月 10th, 2009 by chibirashka – 1 Comment

なんだか夏ってイベントが多いですね。去年も夏は色々あったような気がする。

というわけで、CSS Nite in Ginza, Vol.38のご紹介です。
これは夏だから開催というわけではなく、月に一度、銀座のアップルストアで開催されているレギュラー版なんだけど、8月のCSS Niteに、Myボス長谷川さんが出演します。

さとさんが出演されたVol.36に続き、IA第二弾にあたる今回のテーマは「海外IA最新レポート:これからのIAが担っていく役割」。

この場合のIAは「インフォメーションアーキテクト」というよりも「情報アーキテクチャ」ですね。これまでのセミナーや講演などでも、インフォメーションアーキテクトという職業(人)が必要なのではなく、Webに関わる人であれば「情報アーキテクチャ」はスキルとして必要なんだよ、って話が、何度もされてきたしね。

さて、世の中の多くのサイトは、90年代なんかと比べると、ビジュアルデザインも情報構造も、ずいぶん整理されてレベルも高くなってきています。現在では多くの場合、「最初から全部作ろう!」とか「今までのをぶち壊して大リニューアルしよう!」というよりは、既存の資産を生かしながら、運用の中で改善をしていくようなフェーズにあって、一からの設計を求められることは相対的に少なくなってきているとも言えるのではないでしょうか。

「じゃー、IAとかいらないじゃん!」

ってなりそうですが、実際にはそうもいきません。提供される情報がより高度で複雑になっているとか、Webが当たり前に使われるようになってきたことで、期待されることが多くなったとか、理由は色々あると思います(ごにょごにょ)。

IAは決して新しい言葉や概念ではないし、言葉は知らなくても業務の中で自然とできているデザイナーさんは日本にもたくさんいるでしょう。とはいえ、IA Summitが今年で10周年なのに、日本ではまだ一度も開催がないということを考えると(まぁ、それは普及率云々の話じゃないかもしれないけど)、こうしたことについての議論は、やはり以前から欧米の方が盛んで、考察も進んでいると言わざるを得ません。

今回のCSS Niteでは、そんな海外での最近の動向なんかを紹介しながら、IAって今後何を担っていくのかね、ということを一緒に考えていく、そんな回になると思います。

ちょうど、長谷川さんが来週あたりから、HCI International Conference 2009での論文発表のため、サンディエゴやサンフランシスコあたりに行く予定なので、もしこの出張で、面白い話なんかがあれば、そんなことも盛り込まれるかもしれません(盛り込まれないかもしれません)。

さぁ、8月20日の夜は、銀座のアップルストアに行こう!

CSS Nite in Ginza, Vol.38
2009年8月20日(木)19:00〜20:00
場所:アップルストア銀座 3Fシアター
出演者:長谷川敦士コンセント
主催:CSS Nite実行委員会
定員:180名
参加費:無料

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