Introduction to Project Management

近年はクライアントプロジェクトにもコミットしていない、ましてや肩書きがPMでもない、もっと言えば、そんなにPMに強い関心があるわけでもない私なんかが話すのはヒジョーにおこがましいのですが、ひょんなことから機会をいただきまして、13日の月曜日、とある会社の社内勉強会で、プロジェクトマネジメントについてお話をさせてもらいました。

「PMについて話してほしいんだけど」とMike(誰)に頼まれた時は、私なんかがPMについて語れることなんて、これっぽっちもないんだけど…と、最初は躊躇。PMについて体系的に学んだことはないし、プロのスピーカーでもない。でも、Mikeは大事なお友達。なので、これまでの経験した大規模プロジェクトの中で、自然と覚えたキーワードなり、観点なりを、私が知っている範囲内で、そして独自の解釈でお伝えすることにしました。

IAについて話すのであれば、ボスのプレゼン資料をパクるなり(おいっ)、色々やりようもあるのだけど、PMについては全くプレゼン素材がなかったので、これを機会にあらためて本を眺め直したり、これまで自分が作ったPM系ドキュメントを引っ張り出してきたり、一番いいたいことを伝えるためにキーワードを絞ったり、案外大変な作業でした。

プレゼンのスピーカーって大変なんだな〜と、こないだモバイル夜間大学でのスピーカーをムチャぶりしたジョージ旨さん、WCANに対応してもらったd4rくん、そして年間でかなりの量の講演をこなしているボスのことを考えながら…。

月曜日に使ったプレゼンテーション資料(一部資料を削除して)。
自己紹介ページには、@yacciiに撮ってもらった写真を使いました。シミ・シワ取り加工(レタッチ)をばっちりやってもらっているので♪

時間、コスト、スコープの把握が大事、ということを話して、それらを把握するための有用なツールの一つとしてWBSを、そして大事な考え方の一つとしてクリティカルパスを紹介したんだけど、具体的な例で考えたほうが分かりやすいかと思い、ホームパーティを題材に、WBS、ネットワーク図、クリティカルパスを順を追って説明。

wbs

ホームパーティのWBSの例

WBSの各タスクの関係性を表したネットワーク図

WBSの各タスクの関係性を表したネットワーク図

最後にクリティカルパスを表したもの

最後にクリティカルパスを表したもの

突っ込みどころはいっぱいあったと思うけど、参加してくれた方が熱心に聞いてくれて、質問も色々してくれてありがたかったです。

今回こういう機会をもらって自分なりに改めて考えてみたけど、やはり思うところは、IAもそうだけどPMも、「PM」という専門の肩書きの人だけができればいいものではなく、誰でもができるべきだと思うし、同時に、IAがそうであるようにPMも、使えるフレームワークは使えばいいけど、決してそれだけで万能ではない、ということかな。

ちなみに、免罪符的に(謎)、PMについてちょっと勉強してみようかなと思う人には、私のプレゼンテーションとかを鵜呑みにしないで本とかも読んでもらいたくて、かいつまんで紹介したのは次の4冊。絶対的な良書というより、とっつきにくくない読みやすい本という感じ。

   

Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指すは、私の大好きな千晶さんが書いた本で、読みやすいし要点も分かりやすくて、WebプロジェクトのPMについてを全体的に眺めてみるのに良いと思う。

でも、私の一番のお気に入りは、パイロットが空から学んだ一番大切なこと。具体的な手法というよりマインドセット寄りなんだけど、なんだかんだ、一番大事なことが詰まってる気がする。興味ある方はぜひ読んでみてください。

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2 Comments

  1. Mike(誰) より:

    掛け値無しに素晴らしいレクチャーをありがとうございます!
    スライド自体もわかりやすかったですが、やっぱり真骨頂はchibirashkaの、ポイントを抑えつつも洒脱に飛んだトーク!
    理論化・抽象化が行き過ぎると、人は「机上の空論だな」と感じてしまい、結果として聞く耳を持たなくなってしまうことが多いものです。
    そこをあえて専門外の第三者的視点から、実戦的な価値をのみを伝えることに徹底したchibirashkaの構成力に本気で脱帽です。

  2. chibirashka より:

    Mike(誰)へ
    そんなにべた褒めされちゃうと照れちゃうなぁ〜。
    ヨッ、褒め上手!ww
    でも、お役に立てて嬉しいですー。
    いい機会を作ってくれてありがとうございました。

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