サン・マルコ広場(Piazza San Marco)

サンマルコ広場

ヴェネツィア観光の中心といえばここサンマルコ広場(Piazza San Marco)。

サンマルコ運河を背にして河岸から来るなら、街の門としてそびえ立つ2本の柱のあるサンマルコ少広場をまず抜ける。この2本の柱は12世紀に建てられた石柱。昔はこの2本の石柱の間に絞首刑の死刑執行台が置かれていたらしい。

サンマルコ少広場

この石柱を通り、右手にドゥカーレ宮殿を見ながら進むとこの広場に出る。

広場は、金色のモザイクのサンマルコ寺院、時計塔、鐘楼といったランドマークのほか、カフェ・フローリアンをはじめヴェネツィアン・グラスのお店など小さい商店に取り囲まれるような配置になっている。

宗教・文化・政治の中心だったんだって。ちなみに広さはサンマルコ寺院を背にしてみると奥行き152m×幅82mだそうです。

ヴェネツィアの人口は60,000人。最も栄えていた時代には170,000人が暮らしていたそうだ。街の光景は16世紀から大きく変わっていない。実際、自動車用の橋がこの街に架かったのもつい1930年代になってからとのこと。自動車用の橋といっても、このサンマルコ広場を中心としたいわゆるヴェネツィアらしい街の中にあるわけではないので、歩いている時には本当に車一台として見ることはない。そもそも自転車すらいただろうか…というぐらいに、道は狭く階段がいたるところにある。

ヴェネツィアには3泊したけど、これほどまでに自動車を見なかった日は人生でこの3日ぐらいといってもいいぐらいに車を見なかった。

朝10:30にサンマルコ広場にあるガラス屋さんでガイドとの待ち合わせがあったので、朝広場を歩いたけれど、その時にはいたって普通の広場だった。ただ、そこここに踏み台になるような台が置いてあって、そこに腰掛けている観光客とかもいたけれど、「あー、これが水没した時用の通り道になるんだな…。今日は晴れてるし水没してないし良かった…」などと思っていた。

ガイドと共にドゥカーレ宮殿内のツアーを終えてまた広場に戻ってきてみたら、あらびっくり!

あちこちが水たまりになっている!サンマルコ広場が水浸しになるのって、天気のせいとか日によってではなく、一日のなかで起こる話なのね!

運河の水は6時間ごとに浮き沈みするそうで、広場のあちこちにある穴から水がどんどん沸き上がっている。

気づけば前述のような踏み台のような板の上しか歩けないほど。サンマルコ寺院の中を見学する時には、寺院のなかまで続くその板の上を通って入った。

サンマルコ広場のみずたまり

この水たまり、場所によってはけっこう深くて普通の靴では歩けないほど。人によっては靴を脱いで裸足でその水たまりを歩いていたけど、排水も流れていてあまりきれいな水ではないから裸足では歩かない方がいいよ、とガイドさんが言っていた。

サンマルコ広場の水たまりを裸足であるく人たち

午前中からお昼頃にかけてこのあたりを観光したんだけど、ガイドさんによれば午後1時にもなれば水は引くだろうとのこと。実際そのぐらいの時間になると水たまりは次第になくなり、天気がよかったこともあって午後2時や3時になると地面もすっかり乾いて、さっきまで水没していたとは思えないほどに戻っていた。だから、「長靴を持っていった方がいいかしら」とか考えなくていいと思う。季節や天候にもよるのかもしれないけど。

かかった費用やこの旅行の日程、見どころについて書いた記事一覧

Share

2 Comments

  1. […] サンマルコ広場の一番奥の先という感じで、ホテルダニエリからも徒歩で10分ぐらいかねぇ。忘れたけど、普通に歩ける距離にある。 […]

Leave a Reply

CAPTCHA