「神楽坂をどり」と観桜会
金曜日にサンディエゴ出張＋ついでのニューヨークから帰国しました。
そのことについてはまたいつか書くとして（書くのか？）、今日は、帰国翌日の土曜日（2014年4月5日）の午後に行った、神楽坂の芸者さんたちの芸事を見ることができる「神楽坂をどり」と、毎年ほぼ恒例となっている播磨坂での観桜会について。
いつもとてもお世話になっている高橋さんがチケットを取って誘ってくれた「神楽坂をどり」。
「新宿区神楽坂に所在する「東京神楽坂組合」に所属する芸妓によって舞踊、常磐津、清元、長唄、鳴り物などの芸事を披露する公演会であり…」（アーツカウンシル東京 サポート事業ページより引用）とのこと。
今年で32回を数えるイベントで、神楽坂劇場（牛込箪笥区民ホール）で開催されました。
400名ほどを収容できるホールで、1日に3回講演するので1,200人ぐらいの動員数。
私たちは第三部講演（3時40分〜）へ。
受付でもらったチラシから番組（内容）を書き起こすと…。
1. 清元 四季三葉草
2. 常磐津 粟餅
3. 吹寄せ 江戸の粋曲
― 1. 神楽ざかり
― 1. 梅とさんさん
― 1. 黄菊白菊
― 1. 武蔵名物
― 1. 花魁三分二朱
― 1. さわぎ
2と3の間で20分ぐらいの休憩があり、1〜3までで全体で1.5時間ぐらい。
公演中写真撮れないので、どんな風だか写真を載せれないんだけど、雰囲気が分かる写真が他のサイトに載っているのでそちらで見てみてください。
私自身の日常には（もちろん）花柳界との接点などない。ただ、毎夏、浴衣を着て神楽坂のお料理屋さんでお食事をする会があり、その2次会で連れていってもらうのが、千佳さんという芸者さんがやっているバー。その浴衣でお食事会の主催者である高橋さんと、公演に出るという芸者の千佳さんが私にとっての、この手の世界への唯一の窓口なわけです。
正直、芸事にすごく興味があるというわけではないし、寝不足の日々＋ロングフライトの翌日で、公演中寝落ちしちゃうかと思ったけど、全然平気だった。むしろ全然目が離せない。どういう視点で公演をみたらいいかすらわからずただ漫然と見ていたけれど、たおやかな身のこなしや、豪華できらびやかな衣装、西洋音楽とは全く違った調子の歌や三味線などなど。
公演後、ホールを出て会場受付付近を通りがかると芸者さん達がみんな出てきていたので、ちゃっかり写真撮らせてもらった。
それにしても、あんな重そうな衣装でよく動けるなぁ。
その後、観桜会のさらに後の2次会でまた千佳さんのお店に行ったら、千佳さんがいて「13、4kgはあると思う。3回公演だからヘトヘト」というようなことを言っていて、たまげました。
ただの普通の着物でさえ、私なんて動きがぎこちないのに…。さすがプロだ…。
で、そうそうこの「神楽坂をどり」には着物着ていきました。
高橋さんに「着物のプロみたいな人ばっかりいる場所に着物着てくるとは度胸があるね」とか言われたけれど、こういう場所だからこそ着たい気分。日本人っぽいじゃん（安易）。そして10日ぐらいアメリカにいたから、ちょっと「和」みたいな気分にも浸りたいし、何より、袷の着物が心地よく着れる時期ってあんまりないというか…。ショッピングの時とか試着する可能性が1%でもあるような時にも着物とか着れないし…。
一昨年の夏〜秋、自分的着物ブームだった時に、通っていた和スタジオのガレージセール的なやつとか、東急百貨店の着物リサイクル市みたいなやつで、着物を何着か買ったんだけど、なんだかんだまだ袖を通してない着物が何着もあって、そのうちの1着はちょうど新春〜春ぐらいにかけて着たい！というような桜色で、「今日がチャンス！」とばかりに、それを着てみた。
コーディネートとしては、
- 一部分が絞りになっている、笹模様の入ったピンクの付け下げの着物
- 向い鶴の名古屋帯
- 芥子色のちりめん帯揚げ
- 冠組（ゆぐりぐみ）のシアンブルーの帯締め
ただでさえ着物初心者なのに、着るのが1年以上ぶりで、色々忘れているところもあったけど、大枠（でいいのか？）は覚えていて、「もうちょっとここをこう着れたらきれいだったけど…」と思うところはありつつも案外着れた。
高橋さん、千佳さんと一緒に
その後は、タクシーで茗荷谷の播磨坂へ移動。
予約してもらっていたお店の開店までまだ少し時間があったので、坂道を歩きながら、緑の葉もちらほら見えるようになった桜を堪能。
タンタローバというイタリアンのお店で8名ほどで観桜会。テーブル席につきながら、播磨坂の桜を見ることができるのだけど、なんだかんだ花より団子というか、出てくるお料理一つずつにいちいち感動しつつ、仕事のことやそれ以外のことなどしゃべっていたらあっという間に時間が過ぎてしまった。
