表参道ヒルズパーティへのご招待とご提案

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2月28日に、今年も表参道ヒルズの8周年記念パーティに行ってきました。

日中は通常営業しているヒルズも、夕方には一旦クローズされ、インビテーションを持っている人しか入店できなくなってしまいます。

⇒ 今年のヒルズの8周年記念パーティの様子(chibirashka journal)

1つの招待状で同伴者1名まで許容されるので、今回は、Jetset ClosetのクライアントY様をお連れしました。

今回は、特にショッピング同行ということではなく、いつものお礼も兼ねて、「ワインなんかを飲みながらいつもとはちょっと違うショッピング体験」を楽しんでいただけたら…と思ってご招待です。

そのため、特定のアイテムを探す…というわけではなく、店内を歩きながら「今季はこんなアイテムをよく見かけますね」というお話をしたり、以前させていただいたファッションカウンセリングの内容に基づいて、店内の色んなアイテムを見ながら「Y様には本来こうしたものがお似合いになりますが、もう少しモードな感じにもトライしたいということなので、例えばこんなアイテムやディテールを少し取り入れるといいですよ」といったTipsをお伝えしながらヒルズ内をツアー。

表参道ヒルズはY様にとってはいつものショッピングエリアではないため、テナントのラインナップや取り扱っているアイテムなども新鮮に写ったようで、いつしかショッピングスイッチがON。「実はロングカーディガンや娘の入学式に着ていく服を探していて…」という話に。

Y様がお持ちの雰囲気や印象から判断した上でお似合いになるロングカーディガンを探すのはそれほど難しいことではありません。ですが、特定のアイテム名(この場合はロングカーディガン)が出てくるときには、なぜそれを欲しいと思っているかをお聞きしていきます。ご本人が認識している課題とその解決方法が必ずしもそのアイテムからもたらされるとは限らないためです。詳細は省略しますが、今回はお話を色々伺った上で、ロングカーディガンを探すことについてのプライオリティは下げました。

一方、高校生になるお嬢さんの入学式に着ていく服については、最終的にオフホワイトのセットアップをご提案しました。

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「自分で選ぶと普段の仕事着のようになってしまう」という懸念をお持ちだったので、オフィス環境によっては仕事着としても着れるような、とはいえ、Y様が普段オフィス着としてはお召にならないような色、シルエットのものです。

大手企業で責任ある仕事を任されているという仕事上の立場や、上品で優しい雰囲気をお持ちというご本人のイメージ、40代半ばという年齢、アーティスティックなものや洗練されたスタイルがお好きといった嗜好性、加えてもちろんご予算などを考慮しています。

夏に「週末、お嬢さんと都内をショッピングクルーズするような時に着られる大人のカジュアル服」をご提案させていただいた際、「いつもと雰囲気が違うけど似合っていて好きだ」といった風にお嬢さんにも褒められたとのことだったので、入学式の装いも「自分にとっての大切な節目に、お母さんが特別な装いを選んでくれた」と思ってくれる、そんな装いを目指しました。

とはいえ、式の時にしか着れない服、というのではワードローブに無駄ができてしまうためもったいないですよね。ジャケットについては、少なくともこのヒルズに行った日にお召になっていたワンピースとも組み合わせて着られること、また夏にご提案した春夏もののパンツとも合わせていただけることを念頭におきました。また、普段はダークカラーのトップス、ジャケットをお召しになることが多いため、ベーシックカラーでありながら明るいお色のこのスカートを着回すと、手持ちのアイテムが新しく感じられるスタイリングを作れそうです。

また、普段よく選んでしまう色が黒が多いということを考えると、もちろん色合わせとしては問題ないのですが、真っ白すぎてしまうと今後お手持ちのものと合わせたときにコントラストがかなり強くついてしまいます。どちらかといえばスモーキーな色合いがお似合いのY様には、シャープさの際立つ真っ白よりも光が柔らかく回るようなオフホワイトがお似合いです。また、季節感やおめでたいシーンであることを考えると明るいお色が良いのですが、お嬢さんの入学式ですから、真っ白すぎるセットアップだと注目を集めすぎてしまうかもしれないと思いました。あくまで主役はお嬢さんですからね。

ちなみにスカートですが、実はこのセットアップにはフレアスカートという選択肢もありました。「いつもだったら絶対フレアを選んでしまう」ということだったので、フレアの方が「いつもの安心感」が得られるでしょうから念のため試着もしていただきました。

本来タイトよりもフレアの方がY様のフワッとした柔らかさに協調しますが、ある意味「ど真ん中、どハマり」すぎて、洗練された印象が薄まってしまうと判断。実際、両方のスタイルを写真で撮って、ご本人にも客観的にご覧いただき、最終的には、より洗練された落ち着きある大人の女性を打ち出せるタイトスカート(この年齢の彼女だからこそ着て美しい)を選択しました。

また、この日は黒のタイツをお召しで、最初にその状態でスカートを試着していただくと、全体的に重い印象になり、そのままではスカート丈をやや上げるという検討も必要な印象を受けました。ですが、実際にこのセットアップをお召になるシーンでは黒いタイツは履きません。ヌーディなお足元になっていただいた上で、最終的なバランスを確認しました。試着の時には、できるだけ色んな状態を試してみることをお勧めします。

入学式と考えるとコサージュが良さそうですが、すでにエスカレーター式の学校に通っていらっしゃって、固い雰囲気ではない校風とすでに保護者の方々の多くと顔見知りという状況。当日の気分などで(コサージュなのかネックレスなのか)チョイスできるよう、また普段使い、カジュアル使いにも出番の多く活躍させられるよう、あわせてアクセサリーもご提案しました。

そうそう、話が少し前後してしまいますが、ジャケットについてもう少し。

このジャケットはジッパー開きで、また素材もプックリとしていてストレッチ性と少しクッション性も感じられる、強いていえばアスレチック素材といってもいいようなもの。つまりスタイルとしてはスポーティなのです。ですから、もし完全なフォーマルな場に着ていくとしたら少し難しいでしょう。

Y様はライフスタイルのなかでランニングを習慣として取り入れているスポーティな一面もお持ちで、また入学式もコンサバ過ぎない雰囲気であることをお聞きしていましたので、Y様のパーソナルな部分もエッセンスとして取り入れました。

ドロップショルダーで、袖部分は腕の曲がり方にあわせて布が接がれたようになった構築的なシルエットはジャケット1枚で存在感を醸し出せますね。

その後、このスタイル写真を見せたご友人からはこんなコメントも。

「大人の品格」
「かっこいいねー」
「全身白っていざ着ようとするとめっちゃフォーマルになっちゃったりするけど、ナチュラルさもあって素敵。雰囲気とマッチしていてお似合いです」
「素敵〜(^ ^) こういう大人丈のタイトスカートなかなか合うのを見つけられないよね。大ぶりのネックレスもポイントになってる」

素敵な入学式になるといいですね♪

ちなみに、この日、表参道ヒルズのパーティではテーマカラーが「赤」で、インビテーションにも赤いアイテムを身につけてきてください、といった記述があったため、私はこんな装いで行きました。

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  • 赤のオープントゥのパンプス
  • Dolce & Gabbanaの赤がアクセントになったフラワープリントのストール(2013A/W)
  • Dolce & Gabbanaのクロップト半袖ジャケット(2013A/W)
  • Dolce & Gabbanaのフィット&フレアのブラックドレス(2013A/W)
  • Dolce & GabbanaのSicily Mini Shopper(2014S/S)

この日は2月の最終日にも関わらず、なんと気温が18度にもなり半袖でも平気なくらい。夜はもちろん気温がもう少し下がって寒くなるので、これに、レザーのロンググローブをしていきました。(写真撮るときには外していましたが)

ドルガバ尽くしなのは、いつも担当してくださるドルガバの女性スタッフの方にちょっと用事があって、いつものお礼を込めて…。


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