浴衣で神楽坂2012
今年もこの時期恒例の大人の浴衣パーティをやりました。7月21日に神楽坂のお料理屋さん「高林」で。
「今年こそ浴衣を買うまい。去年までに買ったものを着回すべし!」と思っていたのに、やはり色々見ていると欲しくなってしまう。でもさすがに浴衣を買い続けるのもなーと思い、今年は小千谷縮にチャレンジ!
小千谷縮は夏の着物なので、浴衣のように着れるとはいっても浴衣とはまた勝手が違う。肌着とかがね。そういうわけで、着付けの知識がない私は、手探りで何が必要なんだか調べたり、着方もどの程度までOKなのかを色々調べた。調べていくうちに、着物のこともなんとなく少しはわかるようになったから、いいきっかけになったかも。
まず、着物自体は遠目には生成に見えるけど、よく見ると赤と緑のストライプになっているものを選んだ。
帯は、博多織の名古屋帯(八寸帯とかいうの?)。ちょっと変わった感じの献上柄。献上柄が何か説明はできないけど、色々ネットで調べて画像をみまくっているうちに、多分こういうのが献上というんだろうと思った。
正絹を「しょうけん」と読むのも初めて知ったなーw
で、これをこんな風にコーディネートしてみました。
一番上のは、あんず色のかんざし。
帯の上に載せているのは、帯留めと三分紐。帯留めは真鍮製のゴールドのものに。三分紐はアイボリーの正絹レース組。
で、問題はここから。
「小千谷縮は浴衣としても着れます」ということだったので、ふむふむ、と思っていたんだけど、生地が薄いからとても透ける。本来は着物だから、肌襦袢(肌着)+長襦袢+着物という順で着ることになっていて襦袢には袖の部分がついている。でも、浴衣スリップだと5分袖ぐらいの感じなので、袖の振り部分(振袖の短い版みたいなやつ)がない。
というわけで、じゃー、小千谷縮の下って何着るのー?という検索が始まり、超調べまくった。
調べているうちに、結局袖部分まで必要なんだったら浴衣ではなく着物的に着るか…、せっかく帯も着物用だし…と思うように。だから、半襟(着物の首のとこからちらっと見える白い襟みたいなやつ)もつけなくてはいけないことに。
でも、「半襟のつけ方」みたいなサイト見てると、いちいち縫わなくてはならずめんどくさそうなので、そんなめんどくさい工程を経ずとも、半襟に見える下着(嘘つきスリップ)なるものを発見し、それを使ってみようかと思いそれも買ってみた。
で、結論から言うと私の場合は、肌着の代わりに浴衣スリップ(元々手持ちだったやつ)、その上に長襦袢ではなく夏用の二部式襦袢(半襦袢=上着と、裾よけ=スカートみたいなやつ、に分かれている)、そしてその上に小千谷縮を着ることにした。
二部式襦袢の上着にはすでに襟がついた状態になっているので、そこに衿芯と通してパリッとさせれば、半襟を縫わなくても済んじゃう。
ま、そんなこんなで下着類はクリア。足袋は何年か前の浴衣パーティ用にレースのものを買ってあったからそれを使うことに。
次は帯。帯も着物風ならお太鼓にするかと思って調べていたら、お太鼓結びにするには帯枕とやらが必要で、帯枕を隠すためには帯揚げなる布が必要ということもわかった。あと、帯板は浴衣用のメッシュとプラスティックっぽいゴムバンドのやつを使い回せばいいかと思ったけど、伊達締めとかいう細い帯みたいのもあった方が良さそうだったので、それも購入。まぁ、そうやって必要なものが揃い、着付けとヘアのセットアップは毎年お願いしている近所の美容院へ。
そうしてできたのがこれ。
いやー、長い道のりだった。
今回の浴衣パーティには、『サストコ』の編集長 青木さん(通称:エロ編)と、広報チームメンバーのユカリンを連れていったのだが、青木さんには「カタギに見えない」と言われ、日経の一文さんには「若女将っぽい」などと言われ、もはやなんだかよく分からんことに。
ま、いいや。ほんの少しだけ和装に必要なものの知識もついたし、ちょっと興味が持てたし。
◆今回買ったもの
- 小千谷縮の着物(自分サイズに仕立ててもらった)
- 博多織りの名古屋帯
- レースの三分紐
(買い足し。他の色や質感のものはいくつか持っている)
- 真鍮の帯留め
(とんぼ玉やスワロフスキーのものなどを他に持っている)
- 丹後ちりめんの帯揚げ
- あんず色のかんざし
(買い足し。桜のかんざしなどを他に持っている)
- 博多織正絹伊達締め
- 半襦袢
- 裾よけ
- ウソつきスリップ
(今回の浴衣パーティでは使用せず)
- ウソつきスリップに装着できる、かんたん半襟
(クリップで簡単に留められる。今回は使用せず。)
- 着物クリップ
(着付け用小物)
- 三分紐兼用四分紐 締め金具
(今回は使用せず)
- 腰紐
(追加購入)
- 帯枕
- 衿芯
(ウソつきスリップや半襦袢の襟に通して使う)
- カゴバッグ(買い足し。kusakanmuriで普通の雑貨として売られていたもの。和装用じゃないけど使えそうだったから)
色々買ったな…。
オンラインショップで買ったものが多いけど、デパートの呉服売り場で買ったものもけっこうある。
—【追記:2012年8月末】–
ちなみに、本だったらこれがおすすめ。着物を着る手順や必要なものが分かりやすく図解されている。肌着の着方、長襦袢の着方、着物の着方、帯数種類の締め方、などなど。そしてお洒落なきものショップの本だけに、全体的にお洒落。
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あと、浴衣だったらこの本もいい。着方が載っているのはもちろん、体型や顔色、イメージ別の浴衣の選び方とか、浴衣と帯びの合わせ方の例がたくさん載っている。男性の浴衣の着方とかも。
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安田多賀子のゆかた塾: 着付け、帯結び、お手入れ、所作などすべてがわかる 新品価格 |
—【追記ここまで】
◆今年のお料理
ここからは写真でー。
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お食事の後は、こちらも恒例となって大人の線香花火。
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そして、一文さんからはこんな貴重なプレゼントもいただきました。版画師だったお父様の作品。
◆おまけ
昨日、7月27日(金)は恵比寿駅前の盆踊り大会。それにあやかり、木曜日の夕方になって突然「明日は浴衣出社デーってことにしよう」と長谷川さんとの間で決まり(謎)、なぜか会社に浴衣を着ていくことにした。
浴衣って、そもそも浴衣パーティとか屋形船貸切パーティの時ぐらいしか着ないからいつも美容院で着つけてもらっていて、自分で着つけたことなかった。でも今回はあまりに急で予約もしていられないし、出社ごときにそんなに何万円もかけていられないので、自分で着つけることにした。
で、できあがったのがこれ。
ユカリン、はせがわさん、赤羽くんと共に。
去年買った、撫松庵の紫陽花柄の白い浴衣に、3年ぐらい前に買った白い無地(実際はテクスチャーレベルで模様は入っている)の半幅帯、一昨年買った薄紫色の三分紐に、去年買ったスワロフスキーの帯留め、今年買ったけど浴衣パーティでは着なかった、半襟付きのウソつきスリップと三分紐兼用四分紐 締め金具
。そして、今年買った帯揚げを使うことに。
着物風に浴衣を着つけることにしたので、帯もお太鼓的な感じがいいのか?と思い、このサイトを見ながら、しだれ桜結びとやらをやってみた。
何がめんどくさいって、自分サイズの浴衣じゃないから、ウソつきスリップの長さが浴衣からはみ出ないように、長さ調整のために紐でとめたり、おはしょりの長さを調整するために、普通の人には不要な工程(腰紐をもう一本使ってとめる)が入ったりってとこ。それがなかったら、メチャ簡単なんじゃない?って思う。
ま、これをきっかけに、今年はいっぱい浴衣着ようっと。
ちなみに、去年の浴衣パーティはブログ書かなかったから、去年の写真を一枚アップしとこ。去年の帯は朝顔柄でけっこう派手だったから、帯締めとか帯留めは使わずシンプルでした。
—–【追記:2012年8月14日】—–
後日談:Nikkei Asian Reviewに写真が載りましたw
写真クリックしても大きくなりません!iPadで読めるのでダウンロードして読んでください。(今のところ無料で読めますよ)