Handmade Skirt

我が家の近所はアパレルのアトリエとかオフィスとかショップが多いんだけど、そのひとつのお店がセールのついでに(?)ハギレも売っていた。お洋服屋さんだけあって、お洋服に使えそうな感じのものがいっぱいなのに激安。1mとか3mとかのウール地のハギレ(もはやハギレと呼んでいいのか分からないでかさ)が500円とか700円とか。

何種類か買ったんだけど、1mぐらいのハギレを使ってスカートを作ってみた。

ウールのハギレ

ウールのハギレ

先日のレザーペンケースに引き続き、ハンドメイドモードだ!

前もって言っとくと、作ったスカートを写真に撮って、instagramとかtwitterに載せたら、「お裁縫もできるのー?」とか「器用だねー」など色々お褒めの言葉をいただいたけど、そんなことはない。お裁縫など、中学校か高校の家庭科でやった程度だし、趣味ってわけでもない。中学校時代の家庭科の先生からの評価は「要領が悪く下手くそ」である(ショック過ぎて今でも覚えてるぞー!)。

※ちなみに言っとくと、たまに「料理はどこで習ったの?」って言われるけど、習ったことなんてない。強いていえば、中学校、高校時代の家庭科ぐらいなので、世の中の大半の人と同じぐらいと思う。

なんだかんだ、犬の洋服やら、ティッシュケースやらクラッチバッグやらを作ったりはするけれど、上手ってわけじゃないし、チャレンジ精神だけ旺盛ってぐらいのもんである。

さて、スカート作ろう!ってひらめいたものの、「スカートってどうやって作るの?」ってとこからスタート(おいっ)。

サイトを検索してみるも、これといって分かりやすいページもない。フリーの型紙とかおいてるサイトもあったけど、Mサイズじゃでかいし、型紙を補正する技術もないのでゼロから自分でやることに。

「ファスナーが必要なスカートは避ける」という方針にして(だって難しそう)、ラップ(巻き)スカートに決定。

とりあえず手持ちのスカートのうち、簡単に作れそうなやつをサンプルにして、型紙作り。といっても、紙にスカートを乗せて、「大体こんなもんかね?」というフリーハンドで鉛筆で線を引くだけ。重宝してるスカートのため分解はできないから、前身頃と後身頃のように分割されるべきところはイマジネーションで乗り切る(謎)。

型紙

型紙はダーツ位置も書き込み、折ってみたりして、ある意味プロトタイピング

型紙にはいわさきちひろカレンダー

ちなみに模造紙とかはないので、いわさきちひろカレンダー(2010年)の裏紙でございます

その後、ハギレの上に型紙をおいてまち針で止め、「縫い代とか多分必要だべ」と思い、型紙より1-2cm、場所によっては5cmぐらいでかいラインでテキトーにザクザクとはさみで切る。3つの身頃と1つのベルト部分ができあがるんだけど、身頃部分3枚はそれぞれ長さがマチマチという大雑把さ。「ま、試着しながら好きな長さで切ればいいし〜」ぐらいのテキトーさがないとやってられない。

とりあえず3つの身頃をしつけ糸で1枚につなげてみて、部分部分、ダーツを取って、ウエストとヒップの補正などしてみる。まぁ、大体こんなベースかね、というのが決まったら、縁という縁に、ジグザグの縫い裁ち目かがりを施し、あとはガーガーミシンをかける。

ベルトっぽい部分も合体させ、ボタンホールも作る。そして試着を何度か繰り返して、ボタン位置(最終的なウェスト位置)を決め、ボタンをつける。

そんな感じでできあがり。

ラップスカートのできあがり

ラップスカートのできあがり

めちゃざっくり書いたけど、なんだかんだ実際には7〜8時間ぐらいかかってると思う。私が持ってるミシンでは色々できるのを知ってたけど、直線縫い以外に使ったことがなかったから、ボタンホール作りや、ジグザグ縫い目裁ちかがりの練習(押さえパーツの着脱等々)などからスタートしてるし。

ま、初めて作ったにしては、まぁ悪くないんじゃない?作ったというか、手持ちスカートのリクリエイトって感じだし。なんか大学時代のDTPの授業でやった、レイアウトやフォントを完璧にコピーする、とかいうようなリクリエイトのクラスを思い出したよ…。

今日試しに、会社に履いていってみたけど、歩いてる途中でパーツが分解してパンツ丸見えとかマンガみたいなことにはならなかったから、一応実用に耐えれる程度には仕上がったということは立証できたと思う。

鯛を自分でさばいた時とかも思ったけど、自分でやってみると、(要領が悪いというのはあるにせよ)お店ってすごいなーと思う。お刺身が高いのも納得というか、自分であれだけの手間かけるんだったら、さばいてあるやつを買った方が効率的と思うし、自分では買わないもののH&Mとかで安くスカートが売られていることにも感激してしまう。自分でちょっとPhotoshopでなんかいじって、イチイチ時間がかかることを体験するたびに、デザイナーさんすごいよなーって思うのと同じ感じ。知ってるのとやって見るのは全く別だし、ただ作れることと、クオリティ高く仕上げられることは全く別だ、ということ。もちろん、自分で作ったものにはなんとなく愛着が持てるとか、なんとなく美味しく感じるとか、そういうのはあるけれど。

私が何かを手作りするというのは、上手に作れるからとか、自分にしか作れないものを作りたいから、というよりも、自分でやってみることで、自分がいかにできないか(できるけど、プロのクオリティにはならない)、ということを感じて、身の回りにある物にありがたみを感じたいからなのかもしれない。

それにしてもだ!私が持ってるJANOMEのミシンだけかもしれないけど、ミシンってものすごくデザインが良くない。ミシンの一部が外れてそこが入れ物になっていて、縫いパターンごとに必要なパーツとか、色んなものが収納されてるんだけど、「ここって外れそうだ」「ここは収納部分になってそうだ」というようなヒントが、デザインから全く得られない。「ホニャララができたら、ホニャララボタンを押してください、そうするとホニャララになります」というインストラクションがあり、ボタンを押してみるんだけど、押した感が全くないボタンで、押されてモードが変わったのかしら、どうなのかしら、ということが実際縫ってみるまで分からないけど、もし間違って縫われた場合には致命的になるので、躊躇してボタンが押せない、というようなこととか。

本体のデザインの悪さに加え、取説のインストラクションがこれまた、いまどきなかなか見ないような質の悪さでびっくり。テクニカルコミュニケーター協会に加盟して、色々勉強した方がいいよ、と思わずにいられないのでした…。(加盟したらよくなるというもんでもないが)

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