3月にマインドフルネスのイベントを開催しました

mindfulness
ずいぶん前の話になるけど、3月15日に禅僧で精神科医である川野泰周さんをゲストにお招きして「マインドフルネス」についてのイベントをホストしました。

今さらながら、その時のメモと、今月末に開催されるリトリートツアーについてちょっとご紹介しようかと。

kusakanmuri gathering Vol. 32
はじめてのマインドフルネス
〜精神科医の禅僧から学ぶ自分でできる心の整え方とリトリート

http://www.kusakanmuri.com/news/gathering/gathering_32_mindfulness.html

会場は、kusakanmuri近くにある、そしていつも超お世話になっている恵比寿コンテナさん。

恵比寿コンテナ

そんなに人が集まると思ってなかったんだけど、直前になって参加希望者がどんどん増えてしまって、本来10人ぐらいしか入らない会場に20名詰め込んだので、来てくださったお客様にはかなり窮屈な思いをさせてしまって申し訳ない気持ちもありつつ、それだけマインドフルネスへの関心が高いこともわかったし、実際に呼吸瞑想などいくつかのワークもやったので、本よりも理解が深まったというか感覚がちょっと分かって、自分自身も勉強になりました。

mindfulness

マインドフルネスについて入門という意味では、川野住職の著書がおすすめなのでぜひ読んでほしい。

マインドフルネスとは

このイベントの内容からほんのちょっとだけカケラをご紹介すると…。

マインドフルネスというのは、「mindがfull(いっぱいいっぱい)の状態」なのではなく、「今この瞬間に全身全霊の注意を向ける」といった意味で、禅でいうと「正念」にあたる言葉。

眼の前のことに絶対の注意を向ける、集中するというのは思いのほか難しい。

呼吸瞑想で呼吸だけに集中しているつもりが、気づくと、やらなくちゃいけないことについて考えていたり、気にかかっていることにとらわれはじめたりする。

でも、そうなってしまうのも自然のことであって「あ、今違うこと考えはじめちゃったな」という風に、そのことを認識できればOK、というのが川野さんが教えてくれるマインドフルネス。優しい。

マインドフルネスは、脳を休ませたり、自律神経を整えたりすることができる。

例えば、脳は「デフォルトモードネットワーク」といって、新しい刺激に対応できるようアイドリング状態で備えていて、ある意味ではほっといてもかなりエネルギーを浪費しているらしい。もちろんそれは必要な機能ではあるけれど、活性化しすぎると、ADHD(注意欠陥・多動性障害)傾向につながる。これを抑える唯一の方法がマインドフルネス(呼吸瞑想)なのだとか。

また、例えば、風邪でも病気でもないのになんとなく体調が悪い、調子が出ない、といった時に自律神経云々、というのはよく聞く話。

内蔵はすべて自律神経でできているそうだけど、自分の意志で内蔵を動かしたり止めたりすることはできない。肺は動かせなくても、呼吸は唯一自分でコントロールでき、それは心とカラダの接合点となる。ということからマインドフルネスは自律神経を整えるのにも役立つとのこと。

ちなみに、食べる瞑想(Mindful eating)で、血糖をコントロールできたり効果的に痩せることもできるらしいですよー。

川野住職は、医学的な見地と禅のエッセンスをロジカルかつ共感的に話してくださるのが魅力的でした。

中身が濃くボリュームも多かったので、川野住職のプレゼンテーションのみに絞ったけど、パネルディスカッションとかにしたかったなー。次回こそ!?

マインドフルネスは海外だとほんとに当たり前というか海外カンファレンスでも朝からそんなセッションがあったりするし、なぜそこまで浸透してるのか謎って思ってたけど、効果が数値化できるから受け入れられているのね…。

「Zen」も日本にいるより海外で聞くことの方が多い言葉だけど、禅の思想は懐が深く温かいな…と思ったのでした。

小豆島の話も

川野住職は「旅する草冠の学校」の旅先、小豆島でリトリートをやっていたりするので、小豆島の話も。

小豆島に移住したKDDI時代の同期の磯田くんも来てくれて、小豆島がオリーブの産地であることや、心と身体のバランスを保つことが難しかった時代にどう乗り越えたかや、小豆島やマインドフルネスに関する体験がどう役立ったかなどを含め、島での暮らしについてお話ししてくれました。

忙しい時ほどマインドフルネス

正直、2月、3月は私自身がアホみたいに忙しくて、「マジこんなイベントやれるのか!?」とすら思っていたところもあるんだけど、むしろ忙しい時ほど、1日のなかでもほんの数分でも、マインドフルな時間をもつことで、ちょっと俯瞰して自分の状況を捉えることができ、ジタバタしててもしょうがない感を得られるというか、どこかいい意味で冷めた状態でいられるということもわかって(個人差があるだろうし、それがみんなにとっていいことかはわからないけど)、マインドフルネスについて触れるという機会をもてたからこそ忙しい時期を乗り越えることができたような気もする。

あとは逆に、がむしゃらに勢いとアドレナリンだけでなんとか乗り切ってくると、今度は燃え尽き症候群であったり、今の時期なら5月病なんかもあるのかもしれないけど、そんな時ほど、Self-Compassion(慈悲)は大事なのかもね。

3月のイベントに来てくださったみなさん、会場として使わせてくださった恵比寿コンテナさん、川野住職、磯田くん、受付手伝ってくれた理佳ちゃん、みんなありがとう。

mindfulness

サインもしてもらっちゃった!
mindfulness

瀬戸内・小豆島 リトリートキャンプ2日間

retreat

5月26日、27日の1泊2日で、川野住職とヨガインストラクターの方による小豆島でのリトリートツアーがあります。

リトリートは、【retreat:避難、引退、瞑想(静修)期間】といった意味をもつ英語だけど、忙しい日常生活から一旦離れ、いつもとは違う場所で、自分と向き合い、新しい体験をすることで、思考をリフレッシュし、リスタートする、というような使われ方をしている。

小豆島は実際行くとわかるんだけど、気候がおだやかで、瀬戸内の景観が美しいのは言うまでもなく、なんだかとても安心するというか、いい気が流れているのが全身で感じられるようなところ。パワースポットとしても知られているのも納得というか。

そんな非日常の島「小豆島」で、マインドフルネスをベースとして、禅/呼吸/睡眠/食などをテーマに、心を整えるためのレクチャーを受け、日々フル回転している脳と心と体を完全にリセットすることができるというツアー。

樹齢1000年のオリーブ大樹の周りで夜に行う宵禅や、朝のビーチで行うヨガなどなど、いろんなアクティビティーがあります。

「瀬戸内・小豆島(香川県) リトリートキャンプ2日間」(添乗員同行)
5月26日(土)、27日(日)の1泊2日
岡山発着

詳細・お申込み:
http://shl-olive.co.jp/news/2018/04/06/retreatcamp_20180526/

「あるある」で学ぶ 余裕がないときの心の整え方 できるビジネス

悩みの9割は歩けば消える (青春新書プレイブックス)

新品価格
¥1,058から
(2018/5/10 10:08時点)

脳がクリアになるマインドフルネス仕事術 (Business Life)

新品価格
¥1,490から
(2018/5/10 10:09時点)

ぷち瞑想習慣

新品価格
¥1,512から
(2018/5/10 10:10時点)

“"“"



Share

Leave a Reply

CAPTCHA