セレンディピティーなミシュラン二つ星「すし喜邑(㐂邑)」
今年は幸先がいい気がするぞ!
なーんと、ついに予約に成功し、数年ぶりに二子玉の、日本が誇る熟成鮨の名店、すし喜邑さんへ!今年1年の運をすでに使い果たしたんじゃないかという気さえするわ…。
ミシュラン二つ星のお店です。
予約
何年か前、以前勤めていた会社の先輩が連れていってくれて、多分その時熟成鮨というのを初めて食べたんだけど、すべてが衝撃で、ぜひまた行きたいと思っていたお店。その先輩はこのお店の常連さんなんだけど、彼をもってしても予約を取ることはできず、虎視眈々と狙うこと数年w
大将の木村さんは時々Facebookに「○月○日○時から○席、いついつから予約受け付けします」的なポストをすることがあるんだけど、そこに予約を希望する人がコメントを入れ、早い者勝ちで予約できるという仕組み(?)があり、年末にけっこう多めのスロットが出ていたので、予約受け付け開始の、30分前、10分前、5分前、1分前とアラームをセットし、00分になった瞬間に、あらかじめ下書きしてコピーしておいた文面をコメント欄にペースト。
と、ここまでやっても、なんと投稿は6番目。争奪戦すぎる。アイドルのコンサートのチケットか?
ま、そんなこんなで、ようやくとれた予約。
しかしここまで思い入れが強いと、
「インフルエンザにかかったらどうしよう」
「胃腸強いのにこの日だけお腹下したりしたらどうしよう」
「大地震が来て予約取り消されたらどうしよう」
「当日電車がとまったらどうしよう」
…と、仕事とかではあり得ないほどの緊張ぶり、そして不安の嵐。
ベストを尽くすべく、予約取れてから、特に予約の1週間ぐらい前からは、絶対インフルにかかるまい!と、できるだけ人混みを避け、電車に乗らないようにしていた(爆)
ま、もっとも、私これまでインフルエンザの予防接種もしたことないし、予防摂取してなくてもインフルにもかかったことないんだけど…。
そんなこんなで無事に当日を迎え、無事にお店に到着。
お店に入ると、10席のうち6席が外国人のお客さま。インターナショナルなのねぇ。
理佳ちゃんと行ったので、kusakanmuriのフラワーアレンジメントをお土産に持っていきました。
お料理
お任せのコースで、19:30に一斉にコースがスタート。お客さんが全員揃わないとスタートしないような雰囲気なので、遅刻厳禁です!
【おつまみ】
- ハマグリ出汁スープ
- 牡蠣のみぞれ煮
- ウニ蕎麦
- あん肝
- 白子リゾット
- スルメのワタを固めたやつ
- ワタリガニの塩辛
- とらふぐのお吸い物
ウニ蕎麦とか、もうわんこそばみたいにずーっとエンドレスで出てきて欲しいぐらい後引く味。
お寿司屋さんで「洋」なリゾットが食べれるのも粋ね。カンボジア産の完熟黒胡椒が振ってありました。白子がなめらか〜。
スルメのワタのやつは、ワタの水分抜いたり凍らせたりして作るそうで、中心部を食べると凍ってたことがわかるヒンヤリ感があった。
とらふぐのお吸い物は、湯引きした皮も戻して使われていてプルンプルン。
【握り】
- 白いか
- さわら
- さより
- カワハギとカワハギのキモ
- 鰹の藁焼き。
- 鯖
- ブリ
- あさり
- 穴子
- マカジキ
- 卵焼き
イカは半透明な紙ですか?というぐらい、うすーく、うすーく、そぎ取るような包丁の動きで切り離したものをチョップ。それが載っている。フワフワ。
カワハギは、シャリと身の間にキモが挟んであって、それはもう酢飯とのコンビネーションが最高であった。
マカジキはなんと54日熟成!20kgのものが最終的には2kgになるんだそう。しかしなんと撮り忘れた!
卵焼きは、アマダイと卵を繋ぎなしで3時間、つきっきりで炭火で焼いてるそう。
素材一つひとつに対する仕事が本当にすごすぎる。尊敬を込めていいますが、これはもう変態です!無限に食べ続けたい…。幸せ。
けっこういろんなものを撮り忘れました。
セレンディピティー
この日、10席あるカウンターには、3席がスペインの方、別の3席がブラジルからの方、そして私と理佳ちゃんの他、日本人の男性2人組がいた。
スペインの方々は、なんとあの伝説のレストラン「エル・ブリ(El Bulli)」のアドリア氏の弟さんがオープンさせたという、バルセロナの人気タパスバー「Tickets」や「PAKTA」のシェフたちとのこと!(…と、書きつつも、エル・ブリは知ってたけど、Ticketsとか知りませんでした💦)
シェフだけあって、熱心に調理法や食材について観察したり、大将に質問したりしていて、時々通訳したりしたので、なんとなく、みんなでわいわい食べてるうちに知り合いになり、連絡先やり取りしたり、表参道まで一緒に帰ってきた。
エル・ブリの料理が食べれることもあり、Ticketsは予約が取りにくい人気レストランぽいけど(いやしかし、喜邑さんほどではないでしょう)、いつでも連絡して!とのことだったので、これはぜひとも久しぶりにバルセロナを訪問したい!なんて素敵な出会い!
なーんて思っていたのもつかの間。本当の驚きはここからなのであった。
帰りの電車で、PAKTAのシェフNachoが「さっきみんなで撮った写真をFacebookあげといてー!」と、言ってたので、この集合写真をアップしといた。
そしたら、東京に住んでる私のフランス人の友達、ジェニファーからコメントがついた。
「これ(Nacho)、私の友達よ!」
「えー、mutual friendなのー?」と思って、彼女とNachoのfacebookのフレンドステータス確認したけど、二人はつながってなかった。ジェニファーも、ミシュラン星付きレストランで働いていた経験もあるシェフでありパティシエールなんだけど、なんと、この二人、去年の夏にイビザのレストランで一緒に働いていたんだとか!
ジェニファーはNachoが東京に観光に来ていることを知らず、Nachoはジェニファーが日本に住んでいることを知らず…。この写真きっかけでつながったというね…。
まぁ、こういう偶然みたいなのを、私は引き寄せがちではあるんだけど、今回はけっこうグローバルな繋がり方しましたね〜っていう。
さすが、すし喜邑。
あ〜、今年は何度かお伺いできるといいなぁ〜。熟成鮨の味が忘れられない…。
すし喜邑(きむら)
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131708/13026584/
Tickets
http://www.ticketsbar.es/ca
PAKTA
http://en.pakta.es/