テーマを決めると過去の服も新鮮に!〜 Pinterest Japanオフィスオープニングパーティ
気づけば2ヶ月も更新が滞ってましたが、いろいろ忙しく過ごしておりました。
4月後半からアメリカ出張に出かけていたのですが、その直前にPinterestのオフィスオープニングパーティにご招待いただいて出席したので、今日はその様子と何を着ていったかなどをご紹介しておこうかなと思います。
さて、Pinterest。
ファッションが好きな方であればinstagram同様、使っている方も多いと思います。
私ももちろん使ってます。
https://www.pinterest.com/chibirashka/
Pinterestはアメリカでスタートしたサービスですが、日本オフィスも立ち上がっており、私が本業で所属しているデザイン会社コンセントでも、去年は2度ほどイベントでご一緒しました。
Pinterest meets Concent
http://sustoco.concentinc.jp/from-editors/2014/05/pinterest-meets-concent/
Behind the scene: Pinterest Design Night Tokyo
http://sustoco.concentinc.jp/from-editors/2014/08/pinterest-design-night-tokyo/
さて、このPinterest Japanが中目黒(池尻大橋)に新オフィスをオープンされたとのことで、4月16日にオープニングパーティに行ってきました。
パーティには「Night Picnic Party」というテーマが設定されていたのですが、オフィスエリアとは別に設けられたパーティ会場もそんな風にデザインされていました。もちろんデザインのインスピレーションはPinterestから!
芝生やティーピー、ガーランド、カラフルなラグにクッション…。
記念写真撮影スポットも!
お料理もステキです。
一口サイズになっていたり、小さな瓶に入っていたりと、ピクニックで真似したいアイディアがいっぱい。Pinterestらしく(西海岸らしく)、ランチバッグ(茶色のペーパーバッグ)に入っていたのはケールチップス。
ドリンクをいただきつつ、ティーピーに入ってみました。
執務エリアの方もステキだったのですが、この記事では割愛。
さて、一応パーソナルスタイリストのブログなので、Pinterestのパーティに何を着ていったかもご紹介。
ティーピーの写真に全身が入っているので、このままといえばこのままですが、
- キャメルの羽つきハット
- デニムジャケット
- 赤の半袖のカーディガン
- カラフルなニットのストラップワンピ
- 赤とオレンジと透明のカラーブロッキングになったソックス
- キャメルのスウェードのウェッジサンダル
でコーディネートしました。
前述の通りパーティのテーマは「Night Picnic Party」。
もしも実際のピクニックだったら、デニムにTシャツ、スニーカー、シャツなんかを羽織って…というのも現実的だろうと思いますが、ここはインスピレーションソースでもあるPinterestのパーティ。
実用性からの想像よりも、「楽しさ」「会場の雰囲気への貢献」「ブランドイメージ」といったところからコーディネートを組み立てます。
何を着て行こうかとクローゼットを見渡してみて、スタイリングの核となるアイテムを選びます。
スタイリングを組み立てる時のアイテム選びでは、ディテールから入る場合もあれば、シルエットベースでメインアイテムを選ぶ場合もあれば…と、方法はさまざまですが、今回の場合は、素材感と色・柄からアイテムを選んでいくことにしました。
ピクニックがテーマですから、人工的なものよりも自然のもの、光沢があるようなものよりもざっくりした風合いや自然のなかにみられるような色の方が気分が出ます。
そうやってワードローブをみていくと、オフィス仕様のものや人工的な素材のものなどはなんとなく排除されていきます。
ピクニックといえばアウトドアなのでスポーティな方向に振ってもいいのですが、春夏のボヘミアントレンドもうっすら頭の片隅にあり、どちらかといえば少しボヘミアンな雰囲気をもった色使い、柄のものが目に止まります。そうやって選択肢として残ったワンピースは7-8年前に購入したもので、最近は着ていなかったアイテムでした。
テーマがあると、普段は着ていない服を活用できる可能性が高まると常々思っています。これは去年「明日着る服のストーリーをつくるワークショップ」をやった時にもメッセージとしてお伝えしたことですが、ストーリーから考えていくと発想が刺激されて、それはすなわち、違うメガネで世の中が見えるということであり、脱・無難につながる楽しいコーディネートをつくりやすいのです。そして、
もちろん持っているアイテムがそもそも何のひっかかりもない無難なものだけで構成される場合には難しく、そういう意味で、いかに文脈をたくさん持ち、かつ自分に似合うアイテムを揃えられるか、ワードローブをいかに設計するかが重要なわけですが…。
また、特に日本の住宅事情では収納スペースが限られることが普通なので、何年も着てないものを持っておけない!といったこも切実な課題としてあると思います。このあたりもライフスタイルや優先順位との兼ね合いであり、まさにパーソナルとも言えるでしょう。
私の場合は、スタイリストで私物を人に貸し出すこともあり、かつデザイン会社のPR担当でもあるという職業柄、イベントやパーティへの参加など日々の生活が起伏に富んでいます。加えて世界中あちこち旅したりもするので、一般的な人と比べてかなり多様な状況が日常的に起こります。そういう意味で、傷んでしまったとかいう理由以外ではほとんど断捨離することがありません。このあたりについてはまた別の機会に書いてみたいと思います。
で、本題に戻って、Pinterestでのコーディネートの話。
コアアイテムとなるワンピはいいとして、Pinterestのロゴカラーが赤ということもあるので、やはりコーディネートに赤は取り入れたいところ。
ソックスに赤が入っているけれど、パーティ会場で足元は目立ちにくいのでトップスか顔周りに赤を差し込むことにして、半袖のカーディガンをデニムジャケットからチラ見せすることにしました。
またピクニックなら屋外。ハットがあっても違和感がないのでハットを。
すでに色数をけっこう使っているので、足元のサンダルはハットと同じキャメルっぽい色で抑えることにしました。
上着が必要な時期でもあったので、カジュアルの筆頭アイテムでもあるデニムをジャケットに取り入れて完成。
普段そんなに赤をコーディネートに取り入れることはないし、靴下とサンダルをあわせるということも、あまりやらないけれど、テーマがあれば案外さらりとやれてしまったり、テーマやコンセプトという心の拠り所があるので、なんとなくで選んでなんとなくで着るよりも、自信をもってそのコーディネートを楽しめると思います。
ところで、ピクニックがテーマとはいえ企業のパーティなのにそんなにカジュアルでいいのか?といった反論もあるかもしれません。そこはまさにTPPOSの「S」の部分ともいえます。Pinterestという会社の背景や業界傾向を知っているからこそ、むしろ改まった雰囲気では浮いてしまうと判断できたということでもあるのです。
当然ながらこのコーディネートが正解!なんてことはなく、この日の気分に依るところもあるし、今写真を見てみると、もっとこうしてもよかったな…と感じたりもしますが、この日、パーティで会った方々からは、「会場の雰囲気に合ってる!」と言ってもらえたり、知らない外国人ゲストの方から「一緒に写真撮ろう!」と声をかけられ、ついでに翌日開催される別のレセプションへのご招待をいただいたりもしたので、これはこれできちんと機能したのではないかなと思います。
このパーティを例にとって、スタイリングアップデートに関するティップスとしてまとめると、
- テーマがあると、普段眠っているアイテムを掘り起こすきっかけになる
- テーマがあると、アイテムの新しい組み合わせの発見にもつながる
といったところでしょうか。
もちろん、テーマが設定されたパーティに行くということは、そうそう日常にあることではないかもしれません。だから、テーマは与えられるだけでなく自分で設定してもいいし、友達と一緒にテーマを決めてみるというのもいいと思います。
テーマを決めるのに悩んだり、あるいはテーマを決めたもののそこから先のアイディアが浮かばない時は、もちろん、Pinterestを使ってみるのもおすすめです!