HERMESの大判スカーフ(ショール)の巻き方
これまで何度かスカーフの巻き方、結び方をご紹介してきていますが、今回はとっておきのやつ(ほんとはあまりみんなに教えたくない)をご紹介します。
私が持っている、スカーフ・ストールの巻き方系のどの本にも載っていません。
記事タイトル通り、HERMESのスカーフを使うものではありますが以前ご紹介したエルメスの元エキスパートの方が著者であるスカーフの本にすら載っていない巻き方です。
さぁ、早速ご紹介していきましょう。
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これまでご紹介してきている巻き方の多くは、90cm程度四方のシルクスカーフを使っていますが、今回使うのは、より大判の140cm × 140cmです。そして素材もシルクではなくカシミアとシルクのもの。エルメスでは「カシミアシルクショール」として販売されているものです。手触りもシルクのツルツルした感じではなくふんわり柔らかいカシミアの良さが先に感じられます。
巻き方
1. 下準備
まずは下の図のように折ってみましょう。ストールを広げ対角線に折り三角にします。さらに半分に折って三角にします。
(図版にテキスト載せたりロゴのせるぐらいだったら、図もイラレで書けばよかったじゃん!と突っ込みたくなる…)
2. 1を肩にかける
図のAとBの辺を肩にかけます。写真では輪になっているBを右肩から胸にかけて、またひらひらになっているAが左肩から胸にかけて垂れるように肩にかかっています。こんな風にしてみましょう。
3. 端をトンネルのなかをくぐらせる
そうしたらAのひらひらのうち、自分の体に密着している方のaのひらひらを、BからCにかけての輪っかのなかにくぐらせます。
「えー、なんかぐちゃぐちゃだけど…」と思うかもしれませんが、あとで形を整えるので、とりあえずくぐらせればOK。
4. ひらひらを結ぶ
トンネルをくぐらせたa(ストールの端っこ)と、左胸に放置していたb(ストールの端っこ)を写真のように引きあわせます。
引きあわせたaとbを固結びします。下の写真のようになると思います。
5. 形を整える
下の写真で丸で囲んだ部分を、矢印の方向に引っ張って、下側でドレープになっているものと合わせます。
さきほど固結びした結び目が首の後ろの方に向かうように、スカーフ全体をやや回してできあがりです。結び目がドレープの中に隠れるようにたくし込むときれいですね!
《できあがりの図》
この巻き方は、何年か前にHERMESのショップスタッフの方に教えていただいたものです。
その後、別のHERMESのお店でもこの手のショールを買った時に「こんな巻き方がステキですよー」と巻いてもらった気がするので、HERMESショップ店員マニュアルにでも載っているのでしょうかね。
この巻き方の特徴はいわずもがな、ドレープが幾重にもできてとても華やかであるということです。これ自体がまさにインパクトのあるアクセサリーになるので、ネックレスも不要ですね。
装飾が華美でないシンプルなトップスに合せるのがおすすめです。髪が長い方は束ねたりアップにするなどして首元をすっきりさせた方が映えますよ。
またボリューム感ある巻き方なので、トレンチコートや厚手すぎないウールやカシミヤのコートの上から巻いても、十分バランスが取れます。
HERMESのショップでHERMESのショールを使って教えてもらったものなので、あえて「HERMESの大判スカーフ(ショール)の巻き方」としましたが、もちろん、同じサイズ感、似たような素材感のものであれば同じようにできますので、大判のショールをお持ちの方はぜひ試してみてくださいね。
※ 使用したスカーフはHERMESのカシミヤシルクショール(カシミヤ65%、シルク35%)です。サイズは140cm x 140cm。
なお、このデザインはAux Portes du Palais《王宮の扉》というタイトルがついていて、デザイナーはクリスティンヌ・アンリです。