Paris versus New York

私、けっこう海外に行く方だと思うけど、「いつでも行きたい都市はどこ?」と聞かれたら、間違いなくトップに入るのがパリとニューヨークだと思う。
あ、あとハワイもだけど…。

これまでロンドンに行ったことがなかったので、もしかしたらロンドン経験後だったらロンドンもトップ3に入るかも…などと思っていた。ロンドンには私の大好きなものがたくさんあるしね…。Globe TrotterやAquascutumやBurberryやSmythsonとか、乗馬の国であるとか。

でも、こないだロンドンに行ってみた結果、なんだかあんまりしっくり来なかったのよね…。なぜだかわからないけど。

まぁ、夫の会社の社員旅行という団体行動で、自分の見たいところをあまり見れていないというのが原因な気もするから、一人でもう一回行ってみないことにはなんとも言えないんだけど、少なくとも現時点では、フランス語がわからないにしても、英語が通じるロンドンよりもパリの方が私にとってはピンとくるし、いつも何か刺激があるという意味でニューヨークかなぁ…。

というわけで、両方の都市の名前がタイトルに入った、この本はツボだった。
その名も『Paris versus New York』(パリ・ヴァーサス・ニューヨーク 二つの都市のヴィジュアル・マッチ)。

今日は、Paris好き、New York好きな人におすすめのこの本を紹介。

Paris versus New York -パリ・ヴァーサス・ニューヨーク 二つの都市のヴィジュアル・マッチ

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Paris versus New York: The Complete Series of Two Cities

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日本語版はコンセントのグループ会社BNN新社から出ている。

グループ会社に出版社が2つあるからといって、発行されている全部の本を手に取るわけでもないし、タイトル全てにピンとくるわけじゃないんだけど、この本は「絶対買う!」とすぐに思った本。

イラストブックなんだけど、中身もオシャレで可愛い。

パリとニューヨークはどちらも大都市だけど、それぞれに違いや特徴がある。
違いがあるのは当たり前だけど、その違いというのを視覚的に端的に抽出してる点がこの本の面白いところ。

パリとニューヨークと聞いてそれぞれに思い浮かべる建築物であったり、そこに住んでいる人のライフスタイルであったり、それぞれの都市を代表するブランドや食べ物であったり…。それをイラストで表現している。

例えばこんな風に。

Amelie vs Carrie

もちろん、これは映画『アメリ』のアメリだし。ドラマ『Sex and the city』のキャリー。

Croque-Monsieur vs Hot Dog

Coco vs Calvin

Bordeaux vs Cosmo

コスモは、Sex and the cityで火がついたコスモポリタンというカクテルね。

Pyramide vs cube

こちらは言わずもがな、ルーブル美術館とアップルストア。

イラストのうちの一部には補足というかコメントが入っているのも面白い。
例えば、アメリ vs キャリーのところには、「モンマルトルに生きるパリジェンヌ、アッパー・イーストサイドのキャリー」と入っているし、ピラミッド vs キューブのところには「美の入り口ルーブル、ギークの入り口アップル」と入っていたりする。

そのものズバリをイラストにしてるんじゃなく、それぞれのモノを抽象化してるところがまた面白い。クロックムッシュとホットドッグとかまさにそう。

パリとニューヨークをちょっぴりでも知っている人が読めば(見れば)、思わず「クスッ」となること間違いなし。

著者のVahram Muratyan氏は、グラフィックデザインオフィスを持つアートディレクター。シャネルやエルメスといった錚々たるクライアントの広告を手がけたりもしているよう。もともと、このイラストたちも「Paris versus New York」というブログから始まったもの。

だから、ネットで画像検索すると、いっぱい面白い画像が出てくる。見てるだけでほんと楽しい。文章がないのもポイント♪

そういうわけで、この本は大好きな本の一つなんだけど、先週の日曜日、なんとこの本の著者Vahram Muratyan氏にパリで遭遇した!

ロンドン旅行の最中にユーロスターでパリに行くという日があり、日帰り旅行だったのでかなり慌ただしかった。

そんななかでも帰りのユーロスターに乗るための北駅集合まで、ほんのちょっぴり時間があり、ちょうど近くにいたこともあって最後はマレ地区にある雑貨屋(セレクトショップ?)merciで締めることにした。

merciは以前、伊勢丹に期間限定でポップアップショップ出してた気がするから、日本でも知ってる人は多いんじゃないかね。

ちょっぴり時間がある…というのは、ほんとにちょっぴりで30分ぐらいだったんだけど、「今merciにいる」と、メッセージを送ってみたところ、グループ会社のパリ支局を一人で切り盛りしているあやかちゃんがわざわざ駆けつけてくれた。

10月のパリ出張以来だったので、久しぶりに会えたのが嬉しく、キャーキャーやっていたら、あやかちゃんが「あれ、知ってる人だ…」と言って、男性2人組みのもとに駆け寄っていってしまった。

10月のパリ出張の様子は、「サストコ」の世界行脚 vol.9 Service Design Global Conference in Paris の記事を!

見ると、そのうち1人はブルーのスーツを着た人。
実は私、merciに入った瞬間にこの人が目にとまり、こっそり写真を撮ったりしてた。
あ、怪しい意味じゃなくて!!

ロンドンでもパリでも、オシャレだなーと思う人を見つけると、そしてシャッターチャンスが間に合えば、ストリートスナップ的な感覚で写真を何枚か撮ったりしてたんだけど、そんな感じで。

なので、あやかちゃんがその男性達を連れて私のところに戻った時にはちょっとびっくり!

しかも、「Paris versus New Yorkの著者の方なんですー」と紹介してくれた時には二度びっくり!

「グループ会社の…」と自己紹介できるので話も早く、しかも、彼も連れの男性(※)も、以前来日してBNNのオフィスに来たことがあるそうで、「◯◯さんによろしくねー」とかいうやり取りもできて身近!BNNが出してる本なんだからそりゃそうなんだけども…。

※名前を忘れてしまったので、確認中…。こちらの男性も紳士的で素敵だったなー。
⇒ 追記(2013/06/17):彼はThiery(ティエリー)さんでした。

私のボスを含め、私の周りには本書いてる人がいっぱいいるので、著者に会ったからといってそうそう感激することもないんだけど(失礼!)、久々にミーハー心をくすぐる出会いだったのでした。

あーあ、本にサインして欲しかったなー。ま、著者に会うだなんて想像もしていないロンドンついでのパリのプチ旅行に本持って歩いてたら、それはそれで怪しすぎるけれども。

サインが無理ならば…と、一緒に写真撮ってもらっちゃった。

左から、著者のヴァラムさん、チビラーシカ、あやかちゃん、ティエリーさん

そんなことがあったゆえ、ロンドン旅行だったにも関わらず、1日しかいなかったパリの方が印象が強く残ったというね…。

さらには、その日だったか翌日だったか忘れたけどロンドン旅行中に、ニューヨークにいる大親友から「7月にBaby showerをやるから来て!」というメッセージもあって、やっぱりロンドンよりもパリとニューヨークの方が縁が深いのね…などと、勝手に勘違いするなど。

というわけで、『Paris versus New York』おすすめです!
可愛らしい本なので(紙質の手触りも良い)、ギフトにもおすすめです!

そして、この本、パリでも人気らしくて、merciでexhibitionやるようですよ。
彼らがあの日、merciを訪れていたのはそのためらしい…。

『Paris versus New York』のオフィシャルサイト
http://parisvsnyc.blogspot.jp/ 

『Paris versus New York』
-パリ・ヴァーサス・ニューヨーク 二つの都市のヴィジュアル・マッチ-

著者:ヴァラム・ミュラティアン
翻訳:阿部寿美代
出版社:BNN新社
定価:1,680円(本体 1,600円+税)
仕様:B6判変型/224ページ


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