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HCD-Netサロンを終えて

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 8月 8th, 2009 by chibirashka – 1 Comment

8月7日、HCD-Net主催の第2回HCD-Netサロン「Webデザインと人間中心設計 -もの作りとしてのWebデザイン」に行ってきました。

行ってきましたというか、どちらかといえば運営側だったので、「なんとか無事に終わりました」というか。。

イベント告知を開始した頃は集客がとても心配だったんだけど、思いのほか盛況で、あっという間に定員60名を超え、キャンセル待ちが30名近く出てしまうことに。そんな事態だったので、会場として場所を貸してくださったアーキテクトカフェさんにお願いして、急遽、席数を大幅に追加してもらい、キャンセル分を若干吸収したけれど、参加できなかった方は本当にごめんなさい。また、参加してくださった方々も、窮屈だったかもしれません。

定刻の直前になって豪雨に見舞われたので、ドタキャンが多くなるかも、とすごく心配だったけど、結果的には満席。会場まで来るのが大変だったと思うと、来てくださった方みなさまに感謝です!

オーディエンス

前の席も柱の奥も満席

奥の方までたくさん

入り口付近までたくさん

パネリストは、AXISの宮崎さん、千葉工大の山崎先生イメージソースの小泉さん、そしてコンセント長谷川さんという、普段ではなかなか揃うことのないような顔ぶれで、立ち位置も全然違うので面白かったと思うんだけど、けっこうパネリストの皆さんのポートフォリオというか、自己紹介、会社紹介、プロジェクト紹介というところが厚めだったので、ディスカッション自体が短めになってしまったのが、少し物足りなかったかも。

パネリストのみなさん。左から宮崎さん、長谷川さん、小泉さん、山崎さん

左から宮崎さん、長谷川さん、小泉さん、山崎さん

で、どんな内容だったか、というのを書きたいところだけど、裏方でバタバタしていたら、私は全くもって聞けなかったので、参加者の方のレポートがどこかにあがるのを楽しみに待つことにします。

あ、でも唯一聞き逃さなかったことで、私としてでかい収穫だったのが、AXISの宮崎さんが、犬グッズを扱っているドッグカフェをやっているということ。しかもそのお店って、私も旦那さんも好きで何度か行ったことがあり、我が家のミニチュアダックス、RANDYさんとTAFFYさんの日常使いのカラーとリードもそこのものなので、俄然親しみが湧いちゃったw それにしても、ジャックラッセル5匹も飼ってるなんてすごい!

パネリストはほぼ独断と偏見で好きな人に声かけさせてもらいました、という感じだったんだけど、皆さん、本当に活動の幅が広く、精力的に取り組んでいらっしゃるので、事例とかもすごく魅力的だし、いい刺激を受けますね。本当にありがとうございました。

—–
(追記:2009/8/12)
yoshjさんがブログ「あなろぐICT宣言」でHCD-Netサロン参加レポートを書いてくださっています。

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HCD-Netサロン|Webデザインと人間中心設計 – もの作りとしてのWebデザイン

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 7月 14th, 2009 by chibirashka – 1 Comment

Webディレクターをやっていた時「Webを作ることはプロダクトデザインに近いんじゃないか」とずーっと思っていた。

Webって、情報を発信するだけのメディアというわけではなく、動きもあり、機能もあり、時間の流れの中でも使われる・・というものなので、使いたくなるかどうか、自然と使い方が分かるかどうか、もちろん目的を達成できるかといったことを考慮する必要がある。

特に会員サイトなどで機能を提供するような時には、長期に渡って何度も繰り返し使われることとか考えるし、車載端末内のインターフェース開発やコンテンツ開発の時なんかは、ハードスイッチとソフトウェア上のボタンの差は何か、というようなことを考えることも多かったので、感覚的にそう思うことが多かったのかも。

当時はとてーも、クローズドな環境で仕事をしていて、あまり外部との接点を持っていなかったので分からなかったけど、「Webのデザインはプロダクトデザインに似ている」という発想は、Webデザインに携わったことがある人にとってはけっこう一般的というか、共感が得られる部分だなと感じる。

そんなことについてディスカッションを行うイベントが開催されるので、今日はそれのご紹介。mixiやらtwitterやらあちこちで、すでに告知しているけど、Webデザインを「ものづくり」と捉えてそれを実践しているデザイナーを迎え、パネルディスカッションを行うイベント。

HCD(Human Centered Design)分野の研究と、Webデザインの現場それぞれですでに蓄積している知見を相互に活用していくための取り組みの第1弾といった位置づけのもので、HCD-Net(人間中心設計推進機構)が主催。

HCD-Netのイベントというと、どこかの貸し会議室とか、どっかの大学とか、そういう場所でやることが多いけど、今回はカフェを貸し切り、飲み物でも飲みながらカジュアルな雰囲気で行うので、参加しやすそう。パネルディスカッションの後には懇親会も予定されていて、第一線で活躍しているデザイナーの方と直接色々お話するチャンスもあるので、ぜひ出かけてみてはどうでしょう。

第2回 HCD-Netサロン
「Webデザインと人間中心設計 – もの作りとしてのWebデザイン -」

日時: 8月7日(金)18:30〜20:30(受付開始:18:00、懇親会:20:30〜)
場所:アーキテクトカフェ(東京メトロ外苑前駅より徒歩1分)
主催:HCD-Net(人間中心設計推進機構)
協賛:株式会社コンセント
定員:60名
会費:パネルディスカッション(1,500円/ワンドリンク付き)
懇親会(3,000円)+ドリンク代(ドリンクはC.O.Dを予定)
概要:
パネルディスカッション形式で、WebデザインにおけるHCDの実際、その課題などを議論します。
パネリスト:
山崎和彦さん千葉工業大学/元IBM)
宮崎光弘さん(AXIS多摩美術大学
小泉望聖さん(イメージソース
長谷川敦士さんコンセント

お申し込みはHCD-Netサイトのイベント詳細ページからお早めに〜。

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UPA2009@Portland報告会

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 6月 25th, 2009 by chibirashka – 3 Comments

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今日は、UPA 2009 International Conferenceの報告会(HCD-Net主催)に行ってきました。

UPA はUsability Professionals’ Associationのことで、ユーザビリティやユーザー中心設計の知識体系を整えていくようなこととか、Human Centered Designの観点から、ユーザビリティの専門家達を支援する活動をしている組織。私も会員登録している(今のところは活動してないけど)。

UPA 2009は、そのUPAのアニュアルカンファレンスで、今年は6月8日〜12日までオレゴン州ポートランドで開催。前々からサイボウズやカレンダーに登録はしておいたものの、(ビビリぃなので)イマイチ踏み切れず、私はポートランドにはいけなかったので、せめて、報告会でも行こう!と思って、会場のミツエーリンクスさんへ。

報告会のアジェンダは、

  • UPA2009の概要説明(HCD-Net国際事業部の金山豊浩さん)
  • Beginner視点で見たUPA2009(ミツエーリンクス Reva Glassmanさん)
  • 参加したプレゼンからのいくつかのトピックス(サイバーエージェント大塚敏章さん)
  • スペシャルイベントについてのお知らせ

という感じ。

【HCD-Net 金山さんの報告】

UPA2009には21カ国から550名の出席があったとのことだけど、去年の出席者は800名だったということなので、IA Summitもそうだけど、景気の影響で随分減っている。でも、カンファレンスのプログラム自体は、77のチュートリアル(講義型)、54のワークショップ、103のセッション(プレゼンテーションとか)、その他Posterや展示などと、かなり充実していたよう。

ユーザビリティのプロフェッショナルが多く集まるカンファレンスということもあり、ホスピタリティも随所に感じられるものだったらしい。IA Summitでも見られたメンターブースのようなものや、Jobボードなどはもちろんのこと、カンファレンスでせっかくポートランドに来た人達のために、観光スポットやレストランなんかを紹介してくれるような「UPA Hospitality」というブースもあったとのこと。

また、新しくUPAに入った人や、今回初めてカンファレンスに参加する人にもとてもWelcomeなムードが漂っていたそうで、New Peopleのネームホルダーにはピンク色のステッカー(逆にスピーカーなんかはブルーのステッカー)が貼られて、親しく声をかけてもらえるような仕組みもあったとか。

また同時に、配布されるカンファレンスプログラムの中で、初心者向けのセッションは色分けされていて、どれを受講したらいいか分かりやすくなっているということと、その初心者セッションを受講するとスタンプラリー式にスタンプがもらえ、いくつか揃うとユーザビリティについての基礎知識を持った人と認定されるような「Usability Fundamentals Programs」というのもあったということで、ユーザビリティの大切さの認知が高まるにつれ、エキスパートの育成や認定といったことへの取り組みも進んでいるようだった。

※日本では、5月に内閣官房IT担当室から「電子政府ユーザビリティ・ガイドライン(案)」が公開されて、その中で、ユーザビリティの専門家の参加の必要性が書かれているので、スタンプラリーかどうかは別としてw、こうしたエキスパートの育成や認定への取り組みは今以上に必要になりそう。(⇒長谷川さんのブログの「HCD-Netシンポジウムと電子政府ユーザビリティガイドライン」という記事に詳しく書いてあります)

【ミツエーリンクス Revaさんの報告】

今日の発表者の1人のRevaさんは、ユーザビリティ分野に関しては全くの素人という立場でUPA 2009に参加されたそう。新人にとってUPAが有益である理由として、

1. to meet people
世界中から多くの人が集まるカンファレンスなので、1カ所でポテンシャルビジネスパートナーから、競合から、現時点で取引しているような人たちから、自分がやりたいと思っていることをやっているような人たち、ヤコブ・ニールセンなどユーザビリティ分野のスターまで、さまざまな人にたくさん会える

2. to learn
変な独自解釈をしてしまったり、bad habitが身に付いてしまう前に、専門家からベストプラクティスのような知識を得ることができる。特に、具体的な例や情報を聞けるのも、実践者からの話であるからこそ。ボキャブラリーやリソースに関する情報も豊富で、どのようにしたらもっと学べるか、どんな言葉がどう使われるか、といったことも分かる。

3. to be inspired
この分野のスターたちに会えたり、500名もの人たちが自分と同じようにユーザビリティにコミットしていると知るのが誇らしく感じられる。

4. to find a job
いわずもがな

といったことを挙げていた。

その他、彼女が取った、CUE(Comparative Usability Evaluation)に関するものやなぜフィールドワークが大事か、といったセッションについての話もあったけど、かなり駆け足。特にCUEの方は、「ヒューリスティックは99% badでsuck(無価値で最悪)である」と主張している人による、ユーザビリティテストやヒューリスティックにおける問題点とかって話っぽかったので、もう少し聞いてみたかった。

Revaさんのプレゼンテーションは英語でした。

【サイバーエージェント 大塚さんの報告】

ユーザビリティやUXの必要性を業務上感じていて、比較的最近UPAを見つけて入会し、UPA2009に早速行ってみた、という方。アメブロのUI設計をしている部門のマネージャー。いわゆるWeb業界の制作側とか、ユーザビリティに感度の高いプロダクトメーカーではなく、サービス提供事業者の方がこうした分野に入ってこられているのは、とても興味深い。

「UXとは何か」を取り上げた、Jared SpoolのKeynoteについては、

  • UX≠Usability
  • ユーザビリティだけ考えてるんじゃ、取り残される
  • 例えばAppleで言えば、アップルストア自体やスタッフの対応も、アップル製品を使っているのと同じような感覚、体験を提供できているかどうか、ということがUXを実現できているかということである
  • sustainable(長く使えることの大事さ)というのもポイント

というようなことを紹介してくれた。また、Jaredからの3つの質問ということで、こんなチェックリストの紹介もあった。

あなたの会社のUXヘルスチェック

・Vision
チーム全員が自社のデザインが5年後どう使われているか説明できるか?
※UXってある程度長期的視点で実現されるべきなので、5年。

・Feedback
最近6週間いないに、自社または他社のデザインの利用を2時間以上かけて観察したことがあるか?

・Culture
最近6週間以内に、デザイン上の失敗を見つけたメンバーに報酬を与えたか?
※問題を発見できる人材を発掘、育てることが大事。

自問してみましょうww

その後の、Nathan Shedroffの「どうやってUXをデザイン戦略に落とし込むか」というセッションの話では、

Experiences are designable(エクスペリエンスはデザイン可能である)とし、エクスペリエンスには5段階のステージがあることを紹介。

  1. MEANING:意味(価値観やアイデンティティが利用者にどんな意味があるか)
  2. VALUES:価値観/アイデンティティ(どういう自分になっていけるかとか)
  3. EMOTIONS:感情(使用感についての感情とか。感情は一定してるわけじゃないから、↑のアイデンティティが大事。)
  4. PRICE:価格(価値観になり得る。価格帯が高いことに意味があるとか)
  5. FEATURE:機能面

また、エクスペリエンスの意味として、15個のコア属性が挙げられた。例えば、Accomplishment, Creation, Beauty, Community, Harmony, Oneness, Freedomなど。提供するエクスペリエンスが15個全部を満たす必要があるということではなく、ブランドやサービスによって特徴となる属性は異っていて良い。(AppleだったらCreation,  Community, Freedom。ディズニーだったらWonderとホニャララとか)

また、ブランド間でコア属性が異なるという話と同時に、Corporateとしての意味、Teamとしての意味、Customerとしての意味、といった三者間でもそれぞれにコア属性はあるもので、それぞれが持つコア属性のうち、重なる部分が特に優先されフォーカスされるべき属性であり、そういったことを考えるのが戦略的デザインだ、というような話だった(と思う)。ここももうちょっと聞きたかったな。

ほかにも、ゲームデザインにおけるユーザビリティテストの話とか、Yahoo! GO(モバルサイト)におけるモバイルのユーザビリティ手法といった話が駆け足で紹介された。

うーん、なんでしょう。正直言って、UPAの会員であるものの、UPAとIA Summitってどう違うんだろう、というようなのがあんまり分からなかったんだけど(UPAはユーザビリティで、IA SummitはIAで、共通項としては多分UXがあって、というのはおいといて)、感覚的に今日思ったのは、IA Summitの方がより概念的で、UPAの方は具体的な調査手法など実践的かなということ。もっと穿った見方をすると、IA SummitというかIAの方は、ユーザーなり情報なりを類型化するといった意味で、ユーザー1人1人というよりはもっと俯瞰して全体を見てる感じで、UPAというかユーザビリティの方は、ユーザー1人1人をよく見ているという印象。あー、そうやって書くと、なんかちょっと語弊があるな。うまく説明できないけど、そんな感じ。

UPAカンファレンスで得られるものが、具体的にイメージわかなかくて、IA Summitとの差とかもあんまり腑に落ちてなかったから、今回ポートランドに行こう!絶対行ってやるー!とまでは思えなかったんだけど、なんとなく、IA SummitとUPAの使いわけ(?)というのが分かったので、来年はちょっと行ってみたいかも、と思った。

ちなみに2010年は「Embracing Cultural Diversity -UXD for the world-」というテーマで、ドイツのミュンヘンにて開催されるんだって。テーマも面白そう。うーん、でもなー、どうせ行くなら、何か発表とかしてこないともったいないし、そう思うと、なかなかハードルも高いから、行けるかどうかはビミョー(やっぱりビビリぃ♪)。

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HCD-Net:地方自治体Webサイトのユーザビリティ評価2008報告会

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 4月 23rd, 2009 by chibirashka – 4 Comments

今日はHCD-Net(人間中心設計推進機構)地方自治体Webサイトのユーザビリティ評価(引越部門)2008結果報告会に行ってきた。

昨年9月12日に、HCD-Netが主催する、地方自治体ホームページ(引越タスク)のユーザビリティを評価するワークショップに参加し、その実践編というカタチで、アサインされたいくつかの自治体サイトの評価を何度か行ったという経緯がある。

【本自治体サイトユーザビリティ評価の方法】

事前審査:
人口13万人以上の地方自治体305サイトからHCD(Human Centered Design)の専門家のヒューリスティックにより114の自治体サイトを選出。

1次審査:
HCD-Net規格化/認定事業部のメンバーが簡易評価シートを用いて、基本的な引っ越し手続き情報の掲載とある程度のユーザビリティが確保されている52サイトを抽出。

2次審査:
上記ワークショップを受講した審査員で評価。

最終審査:
HCD-Net理事および規格化/認定事業部メンバーにより審査。1次審査結果を検証する方法により、1次審査でトップ10にランクしたサイトをエキスパートレビューの観点で協議。総合1位〜3位までの3サイトと優秀サイトとして2自治体を選出。

ちなみに、2007年度も同様の自治体サイト審査を行っているんだけど、その、ペルソナ・シナリオ法を用いた評価プロセスについては、DESIGN IT! magazine vol. 1で詳しく取り上げられているので、興味ある方は雑誌を読んでみてもいいかも・・・。と、思ったら、オンラインで読めるようになってた!

【2008年度ランキング】

総合1位:兵庫県尼崎市

総合2位:千葉県習志野市

総合3位:茨城県ひたちなか市

優秀サイト:川崎市麻生区

優秀サイト:愛知県小牧市

今日の報告会では、これら自治体への表彰と、ワークショップ受講者(審査員)への認定証授与が行われた。「認定証っておおげさな!」と思うんだけど、それは、徐々に高まって来たユーザビリティ専門家の必要性に対して、規格化や認定システムを作っていこうとする活動の一環でもあるっぽい。

ワークショップ修了証

ワークショップ修了証

HCD-Netでは、内閣府内閣官房IT担当室からの要請を受けて、電子政府向けのユーザビリティガイドラインの策定を行っているようなのだけど、今日のプログラムの冒頭で、黒須機構長から、こうした活動の概要報告があり、黒須先生はガイドラインの策定意義として次の3つを挙げていた。

  1. 国レベルでのユーザビリティへの取り組み
  2. ユーザビリティ専門家の必要性
  3. 官の担当者にユーザビリティの知識と意識を

この中の2つめが、認定システムへの取り組みを促進する契機になっているそう。

電子政府の現状としては、13,000申請書のうち、年間10万件程度の利用がある主要申請書は166に過ぎず、ネットでの利用が全くされていない(0%)ものが36.1%に上るとのこと。つまり、仕組みは作ったけど、使われていないってこと。

パスポートの電子申請の例が衝撃だったんだけど、開発コスト数十億を申請(発給)利用件数で割ると、1冊あたりの発給コストが数千万になるという、ダイヤモンドをちりばめるよりもよっぽど高価なパスポートになっている現実・・・。

と、まぁ、仕組みが使われない理由は色々あるんだろうけど、その1つとしてHCDの検討不足があるんだろう、というところから、今回のガイドライン策定の話が出てきている。

ユーザビリティガイドライン自体は、ユーザビリティ向上のための、個々のインターフェースを取り上げてまとめたものではなく、PDCAサイクルを明示し、プロセスを提示しているのが特徴とのこと。PDCAのPの部分だけで、ガイドラインの7割を占めるのだとか。これは、各省庁の担当者が、ユーザビリティをよく理解したうえで、RFPを記述することができるように、という意図がある。

この内閣府電子政府ユーザビリティ・ガイドラインについては、5月28、29日に札幌で開催される、HCD-Netフォーラムで詳しく説明されるそうなので、興味がある方は、行ってみてはいかがでしょう。

ついでに宣伝だけど、HCD-Netフォーラムでは、Myボス長谷川さんも、「成長するWebサイトリニューアルプロジェクト HCD-Netサイトリニューアルの事例紹介」という講演を行う予定なので、状況が許す方はぜひ札幌へ!

それにしても、ほんとソシオメディアの篠原さんって、素敵だわぁ〜。会う度にいつも感動する・・・。

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