スカーフ9バリエーション
今日は私の好きなスカーフについて。
スカーフもトレンドがあって、よく使われる年もあればそうでないときもあります。
バブル期を知っている人、経験している人だと、いわゆるエルメスのシルクのスカーフをパッと思い浮かべ、「なんだか懐かしい」と感じたり、懐かしいがゆえに「古臭い気がする」と感じる人もいるかもしれませんね。
最近はどちらかといえばストールに押され気味に感じるけれど、やっぱりスカーフはアイテムとしては王道だしエレガントだと思います。実用性も高いですしね。
旅するパーソナルスタイリストの私としては、旅アイテムとしても欠かせません!
とはいえ、使い慣れていない人にとっては、そもそも結び方が分からないとか、巻き方の種類がイメージできないということもあるでしょう。
今日は、「同じスカーフとジャケットでもこんなに見せ方を変えられるよ」というのをご紹介します。
※以前Facebookのフォトアルバムで紹介したらなかなか評判が良かったので誰でも見られるようにブログに掲載しておきます。
今回使うスカーフは、記事冒頭に掲載している88cm × 88cmのシルクのスカーフです。
※写真では1/4の大きさにたたんでいます。
私は年中、エルメスが出している140cm × 140cmのカシミヤとシルクでできたカレ(スカーフ)を寒さ対策で持ち歩き、使っているので、このシルクのスカーフも「わー、それエルメスー?」とか友達に聞かれたりしますが、これはTomorrowlandで数年前に1万円前後で買ったものですw
エルメスHERMESショールカシミアシルク140価格:120,000円 (2014/1/7 22:57時点) | HERMESショール カレ140価格:131,840円 (2014/1/7 22:58時点) |
エルメス(HERMES) 大判スカーフ カレ「Couvee d’Hermes(エルメスの卵)」シルク100%価格:26,040円 (2014/1/7 19:49時点) | HERMES エルメス スカーフ カレ90 「フォトフィニッシュ」 フランボワーズ×グリス×ブルー シルク100%価格:47,170円 (2014/1/7 19:50時点) |
さて、早速、スカーフをどんな風に巻くことができるのか、どんな印象を作り出せるのか、というのを簡単にですがご紹介していきましょう。
1. シンプルにジャケットにイン
バイアス折りにしたスカーフを首に引っ掛けてジャケットの中に入れているだけ。Vネックが強調されてシャープな印象に。
そういえば、私のプロフィール写真(2014年1月現在のもの)でもこのスカーフを使っているんでした!ジャケットの前を開けて着ていますが、スカーフの使い方としては、このジャケットにシンプルにイン、のパターンですね。
2. チューブトップ風
三角折にしたスカーフを、三角の頂点がおへそ側に、底辺が胸元に来るように体に巻きつけて後ろで結んでいるだけです。インナーがない時に(どんな時だ…)おすすめ。
背中側は大胆に肌が見えてしまうことになるので、ジャケットは脱がない前提ということになります。万が一脱ぐ可能性があるならば、(美しくはないけれど)せめてチューブトップを着ておいたほうが良いでしょう。また、補足として、88cm四方のスカーフなので、バストが豊かな方、ふくよかな方だと結び目を作るのが難しいかもしれません。(やや大きめのスカーフだったら大丈夫でしょう)
ちなみにスカーフをインナーとして使う別バージョンとして「金太郎風巻き」というのもあります。そちらは、スカーフをよだれかけのように首からぶら下げるようにして、みぞおち付近でスカーフを内側から摘んで輪ゴムで留めるか一結びして絞りを作り、底辺の端と端を腰回りで固結びします。この金太郎風巻きも、私はけっこうやります。
3. アスコットタイ
文字での説明が難しいのでかなりざっくりした書き方をしてしまいますが、バイアス折にしたスカーフを、首に垂らしてまず一つ結び。その上にさらに同じように一つ結び。長い方のタレ(突然和装風な物言いになったぞ?)を首元にできている輪っかに下から上にくぐらせ引き上げて結び目の上に被せます。
トラッドできちんとした印象を作ることができ、オフィシャルなシーンでは好感度が高い結び方です。ジャケットのVゾーンを埋めるような形になるので防寒にも役立ちます。
4. ハーフリボン
バイアス折にしたスカーフで中途半端なリボン結びを作る感じ。写真のように左右の先端の長さをわざと変えると動きがでます。リボン結びだとフェミニンすぎるけど女性らしさは出したいというような時におすすめです。
5. ロールネック
三角折のスカーフで、後ろで交差させて前で固結びして、ぐしゃっとなってるドレープで結び目を隠します。スカーフの面積が大きいので、地味なジャケットの時にも華やかさを添えることができますね。写真のように三角の頂点部分をやや斜めにずらすことでややアクティブな印象になります。
6. ロールネックにアクセサリーをON(5の変形版)
三角の頂点を真下に向けることで、やや改まった感じにチェンジ。さらに上からネックレスをかけてます。この写真で使ったのは、バロックパールのロングネックレスを二重にして。仕事帰りにちょっと華やかな席に行かないといけない時に、スカーフとネックレスだけバッグのなかに忍び込ませておけば簡単なドレスアップに。
7. チェーンドレープ
バイアス折にしたスカーフを首から垂らして2回ねじるように交差させたら首の後ろで固結び。ストールで言うところのいわゆるスヌード巻きかな。素材や柄にもよりますが、襟を幾重にも重ねているようにも見えてリッチな印象になります。またシルエットは丸みを帯びているので女性らしい優しい表情が出ますね。
8. 7の変形版
変形ってほどでもないですが、7のチェーンドレープをジャケットの中にインした状態です。こんもり感がちょっと減って柔らかさよりもきっちり感を出すことができます。
9. シンプルトライアングル
三角折のスカーフを首〜肩にかけて、スカーフの端っこを左肩で止めます。この時、固結びでももちろん良いのですが、この写真では結ばずに輪ゴムを使って先端から20cmぐらいのところをゴムで留めて、蝶々のように左右に開きました。リボン結びしてないのにリボンに見えるずるっ子テク。
スカーフの絵柄にもよりますが、ジャケットの真面目さやきっちり感よりも、軽やかで華やかな印象を作りたい時におすすめです。肩や首まわりが冷える時にも。
いかがでしたか?
同じジャケットと同じスカーフを使っていても、けっこう印象って変わるんだなと感じたのではないでしょうか?今まであまりスカーフを使ったことがなかった人でも「ちょっとやってみたい」と思ってくれていたら嬉しいです。
ちなみに私はもっといろんな巻き方をします。
巻き方というか使い方というか…。
シンガポールのアラブストリートで3ドルぐらいで買った超大判スカーフは、ホテル内のプールで水着の上にパレオのようにビーチウェアとして着たりもするし、ベドウィンスカーフと呼ばれるスカーフはベストのようにして着たりもします。
高価なものだと気後れしちゃうけれど、一枚布だと思えば風呂敷と一緒ですから、即席のバッグにすることもできます。なんて便利なんでしょう★
そういうわけで、旅行に出るときはテイスト違い、大きさ違いで何枚か持っていくのです。
はい、今日はバリエーションにフォーカスしてご紹介してみましたが、そもそものスカーフの選び方や、スカーフを使う勘所について、いつか機会があれば書いてみようかなと思います。
スカーフ、ストール&マフラー アレンジ140 毎日使える結び方からベルト、バッグまで新品価格 ¥1,470から (2014/1/7 19:38時点) | GLOW特別編集 巻き物おしゃれ事典 (e-MOOK)新品価格 ¥980から (2014/1/7 19:39時点) |
シルク100% 日本製。88×88 大判 正方形価格:7,875円 (2014/1/7 19:53時点) | シルク100% 日本製。88×88 大判 正方形価格:7,875円 (2014/1/7 19:53時点) |