COMPTOIR DES COTONNIERS(コントワー・デ・コトニエ) 2018SS Press Day
ご招待いただいたので、フランスのファッションブランド「コントワー・デ・コトニエ」の2018春夏の展示会へ。
パーソナルスタイリストとして、「コントワー・デ・コトニエ」を提案し使ったこともあるものの、実は、このブランド、東京ではなかなかハードルが高いと個人的に思っている。
それを、旅するパーソナルスタイリストとして、なんでかなーと考えてみた。
フロアに入りパッと見で、秋冬で見せていただいたときよりも「らしい!」と感じるコレクション。この春夏コレクションのテーマが「Back in Time(原点回帰)」と聞いて納得!
「ESSENTIAL」「TIMELESS」「EASY」「NATURAL」「FEMININITY」という5つの柱。
柔らかく自然体で、人工物すぎず、肩肘張らずに着れそうな質のいい普段着といったイメージ。
淡くくすんだピンクやグリーンのニュアンスのある色調、白、ネイビー、ブラックといったベーシックなカラー、厚手のハリのあるものから透け感のあるものまで同じコットンでもさまざまな表情。(全体感がわかる写真撮ってなかった汗)
一つ一つのピースはシンプルでナチュラル。そこにスタイリングの妙。
こういうスタイリングができるかどうか、遊び心も含めて、気持ちの余裕が必要なブランドに感じるし、そこがものすごく豊かさの象徴でもある気がするのよね、コントワー・デ・コトニエ。
いわゆる「モードっぽい」と表現されるような服って、それ自体が強いメッセージをもっていて、弱い自分を守るための鎧として身につけることができるから、服がパーソナリティーを支配することもできるというか、メイクやヘアスタイルとのバランスさえ取れていれば、案外着るのも、着せるのはそんなに難しくないと思っているんだけど、コントワー・デ・コトニエのような、ナチュラルな服は、内面がものすごく出てしまうので、着こなすのも人に着せるのも難しいなーと感じる。特に東京のような人工物に囲まれた都会では。
私自身、東京にいる時は、表参道のショップも近くて便利だし、ショーウィンドウ見ててもフレンチカジュアルで可愛いなーと思うんだけど、都会のどまんなかで暮らし、そこまでナチュラル志向でもない私の基本的なキャラやライフスタイルにはこのブランドの世界観ってそんなにはフィットしていない気がして、なかなか手が伸びない。
同じ都会でも、ヨーロッパの街だと、そこまで考え込まずともこういう服をサラッと着れたりもするから面白い。ヨーロッパに滞在してるときには、コントワー・デ・コトニエで実際に服を買うこともあるしね。
街が持つ表情そのもののせいかもしれないし、太陽が石造りの建物に反射して作る光の具合のせいかもしれないし、空がひらけていたり、天井が高かったり、自然が近かったり、なんとなくのびやかで、ディテールに囚われすぎずにリラックスしていて、普段のキャラと違うからかもしれないけど。
見たなかでは個人的にはこれが刺さった。逆光になってしまって、写真がうまくおさえられなかったんだけど、スウェードのセットアップ(実際はもっと淡い色)や、シャツワンピ。
ケータリングもフレンチで可愛かったよ。
ピンチョスや、Mmmozzaのバゲットサンド、ラデュレーのマカロン♥
アイテムをそのまま着ただけでサマになるようなスタイルのある人、それは見た目のスタイルがいいということより、その人自身のオーラがあり、スタイルがブレずに確立されているという意味なんだけど、そういう人、あるいは、流行りとしてではなく、ライフスタイルや趣味が、実態として自然と調和しているような人として、コントワー・デ・コトニエを着こなせたら素敵♥という憧れがあるなぁ〜。
うちの(kusakanmuri)のフローリスト達には似合いそう。
展示会ではアイテムを見ながらも、コントワー・デ・コトニエの方々と、ショップ店員やパーソナルスタイリストの素養や価値といったけっこう深い話もできて、有益な時間でした!ありがとうございました。
COMPTOIR DES COTONNIERS
https://www.comptoirdescotonniers.co.jp/
…と、ここまで書いて、この記事って、パーソナルスタイリストの方のブログ(Jetset Closet)に書くべきだったんでは?と思った(汗)