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IAとHCDとUXと旅とファッション

Posted in Design, Fashion, IA / UX / HCD / UI, Travel on 5月 11th, 2012 by chibirashka – Be the first to comment

[Summary]

I love fashion and travel. And in fact, I think I can call myself “extreme shopper” or “extreme traveler” in terms of how to buy/travel. In addition, I’ve been in web design industry and have some background of IA: Information Architecture; HCD: Human Centered Design; and UX: User Experience design.

Fashion tends to be told from culture and trend view, but clothes, shoes and other fashion items as fashion element are all products.

When I look at fashion and travel from a standpoint of IA/HCD/UX, I feel there are more what we can do, and it maybe business opportunity. IMO service design approach should be tapped into fashion and travel more.

———-

気づけば4月は一度もブログを書いていなかったんだ!Wow!

ブログを書いていない間にもほんとは色々あった。

ニューオーリンズで開催のIAサミットにも行ったし、ニューオーリンズではワニの剥製を買い、ワニを食べ、ワニを抱っこし、ワニ三昧の後はニューヨークにも行ったし、4月後半にはこれまで乗っていた(夫が)BMWにお別れして、半年待ちでようやくレンジローバーのVOGUE superchargedが納車され、そして車でワンコさん達を連れて北海道にも行ったりなど。

そういうようなこと1つ1つも書きたいのだけど、今日は「IAとHCDとUXと旅とファッション」というテーマで。

超久しぶりに書くブログのタイトルがとっても突飛。そして、書きたいことがありすぎてまとまりがないのに書き始めてしまうという無謀さ。

何を結論として言いたいのか、話の流れを考えてから書こうと思い始めて早何年って感じなんだけど、全くうまいことまとまらないので、とにかく考えていることの断片だけでもメモ的に書き連ねることにした。

なぜならば、私は今後、自分の興味がある方向にもっと舵を切っていきたいから。

その方向とは、旅とファッション。

舵を切りたいといっても、旅行業界やファッション業界に転職したいです、とかいう話でもない。(もちろん、人生何があるか分からないので、別にそういうことが起こってもいいかもしれない)

転職したいわけではないけど、旅とファッションの領域で作りたいと思っているサービスはある。企画は温めているものの、実現されたら便利なのに…と思う全体像はあまりに巨大すぎるので、ちょっと頑張ってなんとかなるものでもなさそう。

旅やファッション業界の経験がない私なんかに実現できそうもないなとも思うけど、イノベーションというのは業界外からのきっかけで起こることも少なくなかろうとも思うから、まぁ、そう考えれば何かは起こるのかもしれない。

という期待のもとに、旅とファッションについて考えていることなどをちょこちょこ書いていこうかなと思ったわけ。

業界経験のない私なんかが旅とファッションについて語っていいんだろうか、などと思ったりもしていたけど、「いや、いいはずだ」と思い直した。

なぜならば、まず第一に私はおそらく「エクストリームユーザー」あるいは「エクストリームトラベラー」「エクストリームショッパー」であるから。第二に私は少なからず、IA、HCD、UXという観点を持っているから。そういう観点で旅とかファッションを見てる人ってそんなに多いわけじゃないんじゃないかなーと思って。


エクストリームユーザー

エクストリームユーザーとは、ユーザー調査などでよく耳にする言葉だけれども、極端なユーザーのこと。ここでは用語を定義したいわけではなく、感覚的に使って書いてしまうので、正しい情報を知りたい人は検索してください。例えばこんな記事の中に出てきます。

消費者調査にエスノグラフィー手法を導入
「極端な消費者」に密着し普遍的な結論を得る

ピックアップキーワード:エクストリームユーザー

エクストリームトラベラー

ま、それはさておき、私がどのようにエクストリームかというと、旅行に関していえば私は多分旅行回数が多い方ではないかと思う。会社員として働いていて海外に頻繁に行くとしたら海外出張が多いのではないかと思うけど、私は海外出張というのは年に1-2回がせいぜいで、それ以外の旅行は基本プライベート。

最近は「弾丸海外旅行」「週末海外」といったキーワードもよく聞くから、実際には海外に頻繁に行く人は少なくないと思うけど、数だけではなく質の面でもおそらく私はエクストリームなのではないかしら。

出張だったらエコノミークラスも乗るけれどもプライベートで旅行するときはビジネスクラス、ファーストクラスが基本。ホテルに関しても1泊500-600ドルの部屋は普通、1泊1,500〜2,000ドルの部屋に泊まることも珍しくない。

「ご褒美旅行だから今回はビジネスなんだ♪ラグジュアリーホテルなんだ♪」っていうのとはちょっと違う。

また、芸能人や良家の子女的なセレブというわけでもないし、ホテル批評家とか国際線乗務員でもない、一般生活者なのにも関わらずこういう旅行をするというのがかなり特異なのではないかなと思う。


 エクストリームショッパー

ファッションに関しても多分エクストリーム。ファッションというとまた言葉が広いので、まぁ、わかりやすく絞ると洋服だの靴だのバッグだの、といった購買に関して。

私はファッション誌のエディターでもないし、ファッションブランドのプレス担当でもないし、スタイリストでもないし、もちろんモデルでもないけれども、ファッションは大好き。

だからといって、他者から「オシャレな人ねー」と認知されているわけでもないんじゃないかな。だから、ファッショニスタとかトレンドセッターとかに分類されるような一般人というわけでもないし、人前に出る機会がとても多い職種というわけでもない。

けれども、けっこう洋服とかファッション関連のものを買う。

この記事を書くために、ここ1年ほどに買ったファッション系アイテムを超ざっくり調べてみたら、トラッキングできる範囲で数えても100点あった(下着類は入っていない)。

1着5,000円のものもあれば、Chloe好きな私は1着が30万円を超えるものもあったりするので厳密に計算したわけじゃないけれども、約1年間に買った服関連だけで私の年収を超える。多分、中堅のWebディレクター(会社によってはプロデューサー)の年収ぐらいいくんじゃないだろうか。(って、今気付いてビビった)

旅行をする機会が多かったり、洋服を買う機会が多かったりするから、気づくことや言いたいことがいっぱいあるのだ。お金をたいして落としていないのにやたらとクレームをつける単なるクレーマーというのとは違う(と本人は思っている)し、モノを持っていないわけじゃないし買えないわけじゃないのにだからといって大満足というわけでもない。

だから、そういうエクストリームな私が考えていることを誰かに言うのは、もしかしたら少しは意味があるのかもしれないと思ったわけ。

さて、ここからはIA、HCD、UXの観点。
と書くとすごそうだけど、あまり大した話でもない。

話が長くなるのでとりあえず旅はおいといて、ファッション分野について。

ファッションとIA

ファッションの、ある一部分(側面)はIA的だと思う。キャミはintimates(下着)なのかトップスなのか、オールインワンはパンツに分類するのがいいのかオールインワンとしてカテゴリーを作るべきなのかといった分類の観点でも面白いし、組み合わせ(コーディネート)によって異なる意味が与えられるといったようなところが。あるいは、持っている洋服などのアイテムを可視化しようとしたときに、何のキーでソートできるのが最も便利かといった検索性とか。トップス、ボトムス、アウターといったカテゴリーが一般的だけど、実際には素材によって着れる時期が違っていたりするから、単にトップスが一覧化できても今日着れる1着かどうかの判断には情報が足りないとかね。

ま、そんなこと言ったら世の中の大半の事柄はIA的(情報構造とか考える対象として面白い粒度を持っている)って話になってしまうんだけど。

ファッションとHCD

そして、ファッションを構成する洋服や靴といったものはプロダクトなので製品を作るプロセスがあるという意味ではHCD観点でも考えられるはず。でも、実際には洋服や靴はプロダクトではあるんだけど、流行や文化の観点で語られることが圧倒的に多いと思う。

もちろん、アウトドア系の機能が要求されるような服というのもあって、モンベルなんかは社員の実際のアウトドア体験から得たことがプロダクト作りにフィードバックされていたりするわけだからそれはそれなんだけど、普通の服の場合、「このパンツは毎シーズン定番で出てるんだけど、◯◯っていう要望があったので今シーズンではこんな風になってて」とかいうフィードバックこそあれ、基本的には流行だったり、そのブランドのその年のコンセプトが反映されるのであって、ユーザー中心にデザインというわけではないことがほとんどなんじゃないかなー。

ついでに言うと服には取説がない。洗濯などのお手入れ情報とかはタグについていたりするけど、どう使ったらいいかといった説明書は洋服一つ一つにいちいちついてないよね。イマイチ考えがまとまってるわけじゃないから突っ込みどころが多いのは承知の上なのだけど、「プロダクトなのにうーん…かといって、人間中心で作って欲しいというもんでもないけど、だからといって、実は使いこなしていないんじゃないかって気がする、でも使いこなせないというのを製品(洋服)のせいにできる気もしない、デバイスのような製品とは違って。」というようなモヤモヤ感。

ファッションとUX

HCDのところで書いたモヤモヤ感ともつながるんだけど、使いこなせないということは満足度を下げると思うんだよね。ここで言う使いこなすというのは、超簡単に言えば、手持ちの洋服をどうコーディネートするか、みたいな話なんだけど、なぜそれが大事かというと、コーディネートによって周りに与える印象というのはとても変わるし、場合によってはその印象によって、他の人に自分がどう扱われるかまで変わるから。

また、もっと機能的な話もあって、ファッション的な意味でのコーディネートとしてはバッチリでも、突然の土砂降りには適していない格好であったがゆえにさんざんな思いをする、みたいなこともあり得る。

つまり、どのようなアイテム(素材の上質さや機能面などといった観点も含め)を、どのような状況で、どのように着こなすかによって、どのような体験が得られるかが全く変わるということなので、包括的な体験デザインのことにまで関係してくるなーと。

ファッションに関しては、洋服とか靴といったタンジブルなものがあるので「プロダクト」という観点もあるんだけど、実際には服単品でコト足りることはほとんどなく、必ず何かを組み合わせる「コーディネート」が必要で、そこはもう、デザイナーの手を離れたところなんだけど、実際にはそこからがユーザー体験の塊なのだからもっと色々できる余地があるだろうにと思うのよね。

話が長くなるからファッションに絞って書いたけど、旅に関しても同じようにIA的、HCD的、UX的っていうのは言えると思う。加えて旅の場合は「飛行機に乗る」「ホテルに泊まる」といった体験の積み重ねであって、わかりやすく手に取れるものではない(インタンジブル)ことが多いので「サービスデザイン」といった観点も。まぁ、洋服のコーディネート部分なんてインタンジブルだからそういう意味ではもっとサービスデザインを!ってことなのかもしれない。

…って、今日書きたかったのはもっと超具体的な、もっとライトな話のはずだったんだけど、なんか変な方向に話がいっちゃったな。ま、長すぎるから今日はここまで。

コンセントのグループ会社、フィルムアート社から出ているファッション関連の書籍

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私のIA/UX観

Posted in IA / UX / HCD / UI on 8月 29th, 2010 by chibirashka – 1 Comment

先日の「富裕層向けユーザーエクスペリエンス」に引き続き、大それたタイトルで書いてみる。

しかし思考がまとまっているわけでもなく、超個人的な備忘録って感じだけど。

私がIAやUXに興味を持った経緯は、2002-2006年頃までのディレクター時代の経験によるところが大きいわけだけど、その当時から現在のようにIAやUXということについて学んだり考えたりする機会に恵まれる今に至るまで、私の中で揺らぎなく思っていることがある。

それは、

「素晴らしいと納得できるIAやUXは、究極的には、自分でサービスを立ち上げることでしか実現できないのではないか」

ということ。

反対意見の方が多いんだろうなと思うけど、何年考えてみてもやっぱりそこの意見が変わることはない(少なくとも今のところ)。というか、正しいとか間違っている、とかではなく、私はIAやUXをそこまで拡大解釈して捉えていると思う。

IAというか特にUXについてかも。

IA設計やUX設計の時、ユーザーとコンテンツをどうつないであげるか、どんな体験をさせてあげたいか、そういうことを検討するけれど、もっと根本的なところで「継続性」というキーワードがあるのではないかと思って。

「見れていたものが見れなくなってしまう」とか「使えていたものが使えなくなってしまう」とか、それって著しくネガティブな印象を与えてしまうと思うから。

使い勝手だとか、「この世界観素敵だわ〜」というような印象とか、そういう一時的なことではなく、継続的にサービスが提供され続ける、ということが一番プリミティブなUXなのではないかと思う。企業で言うところのゴーイングコンサーンみたいなものか?

電化製品とかのプロダクトの場合、「そもそも壊れない」品質で世に出されるはずだし、ラインオフしたらほとんどのものは、アフターサービスを除いてはメーカーの手を離れてしまうと思うけど、仮に少々使い勝手が悪かったとしても、物理的に存在している以上、朝起きてみたらあったはずの電子レンジがなくなっていたなんてことは基本的にありえない(盗まれたとか、テレポートできちゃった、とかじゃない限り)。少なくとも、プロダクトが「こちら側」にあるので、ある日突然そのプロダクトが消失してしまうとしても、それはユーザー側の責任で済ませられる。「レンジがなくなったのは製造元のA社が悪いのだ。A社なんて大っきらいだ!」とはならないはず。

でも、Webサービスとか何か「仕組み」を提供している場合は、使っているのはユーザーで、操作しているのは「こちら側」だけど、操作している対象は「あちら側」にある。バグのない品質担保された状態でリリースされても「こちら側」に所有できるわけではない。ある日突然(事前告知されるとしてもだ)そのサービスや「仕組み」が消失してしまうとしたら、それは「あちら側」の都合であって、ユーザーの責任ではないので「こんなサービス大っきらい!」となってしまうんじゃないだろうか。何か記録を残したりするアーカイブ性の高いものだと特に。

となると、そもそも、サービスや「仕組み」が消失してしまわないような事業モデルが作れることや、維持・拡大していくための営業力、将来を予測しながら攻めていくための財務戦略、チームビルディングのための組織マネジメントが大事かつ、そこに責任を持つところまで必要なんじゃないかと思うわけ。(すごい飛躍した結論に聞こえるかもしれないけど)

仮説を立てたりコンサルするだけじゃダメで、営業に行き、売上を自ら立て、チームの士気を上げ、ファイナンスもやる、そこまで全部。

「こんなユーザーが、こんな状況で、こんな機能を、こんな体験と共に、こんなフローで使える」といったシナリオや、それに基づいた実装は、ほんとに表面的な皮膚みたいなもんで、そもそも体全体を維持することの方が大事なんじゃないのかなーと。

ま、表面的な皮膚のところをどうするかさえ難しいんだから果てしない話だけど。

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IA(情報アーキテクチャ)とUX(ユーザーエクスペリエンス)の認知度

Posted in IA / UX / HCD / UI on 4月 20th, 2010 by chibirashka – Be the first to comment

先日、コンセントのサイトで、IAとUXの認知度調査の結果を公開しました。

調査自体を実施したのは2009年の夏で、ちょっと時間が経ってしまっているのですが…(すみません。。『IA100』とかにうつつを抜かしてました。それにしても遅すぎなんだけど…)

単なるWeb閲覧とかではなく「業務でWebに関与している人」をスクリーニングして実施しました。「Webに関わっている人」というセグメントは相当ニッチらしく、利用したネットリサーチ会社でも属性として持っていなかったので、どんな設問で聞いたら抽出できるのか、けっこう悩みました。

調査自体は、めちゃ面白い結果というのは得られませんでしたが(だいたい想定範囲というか…)、主な結果として

  • Web業務に携わる人でも「IA」や「UX」について知らない人が約7割
  • 「IA」「UX」の認知時期はここ1年が圧倒的

というものが出ました。

>>コンセント:情報アーキテクチャ(IA)/ユーザーエクスペリエンス(UX)の認知度調査

また、2月に「IA2010」というイベントがあり、長谷川さんが基調講演を行い、終了後には、参加者の方にコンセントが独自でアンケートをとらせてもらいました。さすがにイベントタイトルに「IA」を冠しているだけあって、参加者は基本的には何らかの形で「IA」を知っていたと考えられますが、イベント前の段階で「IA」と聞いてイメージしていたものとして、「サイトマップ」「ワイヤーフレーム」といった、実態として見えるものを挙げる人が多くいました。

ちなみに、今回公開していない資料の中に、『IA100』を読んでいた人とそうでない人の、IAに対するイメージの違いについて調べたものがあるのですが、『IA100』を読んでいた人の方が、そうでない人よりも、「サイトマップ」「ワイヤーフレーム」という回答が少なく、「Webガバナンス」「ブランド戦略」を挙げる人が多くいました。

>>コンセント:「IA2010」出席者アンケート(抜粋)

どちらの調査も母集団が多くないので、絶対的な指標とは言えませんが、傾向把握できるのではないでしょうか。

ちなみに、今朝、福岡にいる稲本さん(evenina)が、福岡でのHTML5勉強会の様子をメールしてくれました。彼はそこでIAについてプレゼンテーションを行ったそうです。20名ぐらいの参加者中「IAなんて初めて聞いた」という方が半数、「IAはなんとなく聞いたことがある」という人も含めると、7割程度の方は、まだそれほど意識していないようだった、と教えてくれました。

>>稲本さんのブログ:[HTML5]勉強会にいってきた4 〜IAについて話した〜

多分、言葉として知らなくても、デザイナーやディレクターは無意識のうちにできているのでしょうし、言葉の認知が重要というわけではありません。

でも、そういう言葉で定義されてるものなんだ、ってことが分かると、すでに世の中(海外とかも)で実践され蓄積されているノウハウやツールを、簡単に取り出すことができ、利用することができるので、便利なのではないかなと思います。

どうやったらIAの認知をスムーズに進めるかっていうのが課題なんだけど、なんとなく最近思っていることは、外の世界からIAを語らないとダメなんだろうなーということ。あんまりアイディアがまとまっていないので、細かく書けないけど…。

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IA Stencil(Site-it!)

Posted in IA / UX / HCD / UI on 4月 10th, 2010 by chibirashka – Be the first to comment

情報アーキテクチャ関連のイベントやセミナーに持って行くと、みなさんに興味を持ってもらい、「欲しい!欲しい!」コールが巻き起こる(言い過ぎ?)Site-it! ことIA Stencil

IA Stencil

これまでは、OmniGraffle用ステンシルのみ、コンセントのサイトで提供していましたが、OmniGraffleを使っていない人も多いので、先日から汎用的な各種フォーマットで提供しはじめましたよ。入手できるフォーマットは次の通りです。

  • OmniGraffle用ステンシル
  • Illustratorファイル(.aiフォーマット、1種類1ファイルの7ファイルセット)
  • PDFファイル(1種類1ファイルの7ファイルセット)
  • EXCELファイル

設計ドキュメントに使うも良し、印刷して使うも良し、みなさまの情報アーキテクチャライフを快適に♪(違)

ファイルのダウンロードは、コンセントLABSからどうぞ〜。

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Site-it! のステンシル

Posted in IA / UX / HCD / UI on 12月 4th, 2009 by chibirashka – 3 Comments

株式会社コンセントが開発した、サイトストラクチャ検討ツールSite-it!

IAについてよく分かる書籍『IA100』をコンセントのサイトで購入すると、Site-it! がもらえるキャンペーンをやっているのですが、Site-it! が非売品なだけに、ご好評です。

Site-it! は、Webページの7種のパターンがあらかじめプリントされた付箋紙で、ワークショップ型でサイトストラクチャの検討を行うときに使うことができるのですが、「このページって、こうだよね」っていう共通理解を得るために使います。

しかし、ワークショップのような場面だけでなく、サイトマップを書いたりするときにも、こうした共通理解があった方がいいわけです。もちろん、サイトの全体感をざっくり捉えることが目的のサイトマップであれば、メニュー名やページ名が入っていれば十分かもしれません。でも、もう少し踏み込んだ目的のものであれば、「あれ、このページって、リスト型の一覧ページだと思ってたー」「いやいや、画像入りの詳細ページだよ。だから、画像素材と原稿を用意しておかないとね」というところまで把握できた方が便利です。

そんな時に使えるのが、今回コンセントラボで公開を開始したSite-it! のOmniGraffle用ステンシル

OmniGraffleでSite-it! ステンシルを使って、簡易サイトマップを書いてみたとこです

OmniGraffleでSite-it! ステンシルを使って、簡易サイトマップを書いてみたとこです

このステンシルは、クリエイティブコモンズライセンス「表示-非営利-改変禁止 2.1 日本」(※)の条件のもと公開してますので、ぜひ、みなさん使ってみてください。

Site-it! についての詳しい解説は、『IA100』の69番目のトピックを読んでみましょう。

※Site-it! はコンセントの登録商標です。

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IA100:ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計

Posted in Book, IA / UX / HCD / UI on 10月 11th, 2009 by chibirashka – 8 Comments

IA100

ついに!ついに!ついに、出ますよ!『IA100

Myボス長谷川さんが、睡眠を削りながら、執筆した一冊が。

自身のこれまでの知識、経験を惜しげもなく詰め込んでます。

情報アーキテクチャは、Webに関わる人であれば身につけておかなければいけないスキルの一つ。それを「情報アーキテクチャ」「IA」として認知しているかどうかは別として、むしろ実践していなければ、特に大規模サイトなんかは作るのが困難と思われます。

でも、抽象度の高いエリアでもあるので、勉強するにもとっかかりを掴みにくい分野とも言えるかもしれません。私も、IAについて知りたいと思って、どうやったら学べるんだろうと思って、過去に大学院を探したぐらい。結果的にコンセントに入って今に至るので、大学院には行かなかったけど。

他のスキルもそうだと思うけど、実践だったり、周りで実践している人のやり方を見て学ぶとか、そういうのが結局は学ぶための近道な気がする。とはいえ、やはり前提としてある一定の知識は必要だし、そうした知識はできるだけ体系だてて学ぶのが理想的だと思う。

IA100:ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』は、これだけは知っておきたい100個の項目を、見開きで1トピックずつ丁寧に解説してます。本の作りとしては、「Design rule index—デザイン、新・100の法則」みたいな感じです。

「で、結局、IAの検討をドキュメントに落とすときは、どんな体裁になるのよ?」みたいな疑問だけが残ってしまわないように、実際のドキュメントサンプルなんかも図版としてふんだんに掲載してます。

書店に並ぶのは10月末ですが、予約受付が始まっています。

刊行キャンペーンとして、コンセントのサイトで『IA100』を予約/購入すると、コンセントが開発したSite-it! (IAプロトタイピングツール)がもれなく貰えますので、ぜひぜひお見逃しなく〜。(キャンペーンは12月20日までの期間限定です)

■書名:IA100:ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計
■著者:長谷川敦士株式会社コンセント
■出版社:株式会社ビー・エヌ・エヌ新社
■版型:A4変形 224ページ
■定価:3,360円(税込み)
■刊行:2009年10月27日

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CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 9月 14th, 2009 by chibirashka – 5 Comments

9月12日、CSS Nite LP7に行ってきました。

場所はベルサール神田。半蔵門線の大手町駅でベルサールに一番近いC1出口に向かう途中、なんとなく懐かしい感じに襲われながら、階段を上っていたら、KDDビルにつながってる出口だった。あー、なるほど〜。そりゃ、懐かしいわけだよ。

でも、だからといって決して大手町の地理に明るいわけではないので、迷わずタクシーでピューッとベルサールへ。(厳密には隣のデニーズで腹ごしらえ)

関係者としての出席だったので、チラシ折り込み(?)等準備で、受付開始の1時間ぐらい前からいたんだけど、着いてまず会場の広さに圧倒された。

そして、その広い会場もどんどん埋まって、満員御礼な感じは圧巻!

CSS Nite, LP7の会場

撮影:飯田昌之氏

しかし何よりも衝撃だったのは、生きてる間に二度とこの人には会わんだろうな、と思っていた人に遭遇し、さらに名刺交換する事態になったこと。Wow!

そういうわけで、心臓がバクバクなった結果、セッション自体は7-8割しか耳に入ってこなかったような気がしなくもない(おいっ)。

各セッションをかいつまんで、とりあえず記録。

[1]
情報アーキテクチャの全体像
〜ワークフローとケーススタディ〜

株式会社コンセント 長谷川敦士 Ph. D.

IAに登場する要素の全部入り的な、全体像を伝えるセッションでした。

  • IAは分かりやすさのデザインだよ
  • IA設計っていうのはみんなでやることなんだよ

実はコンセント社内でやっている「IA塾」という勉強会で、このセッションのリハーサル的なものをやり、社内のスタッフの反応をみつつ、構成を手直ししたり、時間調整を行ったり、けっこう気合いを入れてプレゼンの準備をしたのですよ。(私じゃなく、ボスがね)。

ちなみに、このセッションの中でボスが紹介していた、ドキュメント類などでコンセントのサイトからダウンロードできるようなものについては、このブログ記事の下の方に書いてますので、興味ある人はそこからどうぞ。

[2]
プロジェクトマネジメントから見たIAの大切さ
株式会社ロフトワーク 林千晶さん

IAの専門家ではない人が、中〜大規模なサイトを作るときのTIPSを紹介するセッションでした。

  • プロジェクトマネジメント計画書を作りましょう
  • 品質計画のための手法「ベンチマーク」というのは、暗黙の前提である。ベストプラクティスを使おう

プロジェクトマネジメント計画書は、コンセントで言うとこのクリエイティブブリーフみたいなもんですね。

CCBS(CMS Corporatesite Base Structure)の紹介の時に「これを作ったのは、前から4列に座っている彼女が作ったもので、今はコンセントにいるんだけど」と紹介され、鳩が豆鉄砲を食ったようになってしまった・・。確かに作った、、懐かしい・・。今の知識とかがあればもっとこうできたな、とか色々あるけど、きっとその後ブラッシュアップされていることでしょう。

あと、千晶さんは、草間彌生さんが大好きだし、そしてプレゼンの時は勝負靴を履く、とっても女性らしいキュートな方なので、草間彌生×LANCOMEのポーチをプレゼントしました。喜んでくれて良かった♪

[3]
IAの欠点〜IAの本来の目的と役目
ソニー株式会社 佐藤 伸哉さん

制作サイド、クライアントサイドの双方が「なぜIAを行うのか」を理解するためのセッション。

  • IAは全体プロセスの1ステップでしかないことや、IAだけでは完結しない(前後の工程が必ずある)ことがIAの欠点。
  • 前後に何があって、どういうことと関係するから、そのIA作業が必要なのかを考える必要がある。(各成果物を作る理由は?)
  • 不必要な作業はやらない。
  • 良いサイトを作るためにIA作業がある。

あえて反論的なタイトルで話を進められていたのが、さとさんらしい。とても理解しやすかった。

[4]
IAワークショップ〜LPOをテーマに〜
ネットイヤーグループ株式会社 坂本 貴史さん

特定のページへの誘導を目指すリニューアル、を題材として、ワークショップで実践力を養うセッション。

同業他社のサイトをベンチマークしてみる。他社と異なるコンテンツ(独自コンテンツ)が、その企業のアイデンティティを訴求する

・最適なメインメニューを書くには、

  1. 情報の共通項を見つける
  2. 他社との共通項を見つける
  3. 重視する方向性を決める

・ナビゲーションを考えるには

  1. 文脈を正確に
  2. 利用目的で方向性が決まる
  3. 行き止まりを作らない

・導線を考えるには

  1. 始点はホームだけじゃない
  2. 目的達成のための導線は個別最適

・IAは目的を実現するためのアプローチだよ

坂本さんは「導線」という言葉を使うのですね。コンセントだと「動線」です。

このセッションは宿題が出ていたんだけど、ちゃんとこなすまでは至らず。。構造がどうなってるか考えるために、ストラクチャを途中まで書いたところで、私は力尽きてしまった。。

ユーザーニーズによりサイト要件を整理する(WorkSheet IV)というワークがあり、ずーっと前に参加したWebSig(IA分科会)でもこんなアプローチのワークがあったんだけど、ユーザーニーズやシチュエーションを考えるときのフレームワークとしてはAIDMAはどうしても使いにくい、と思ってしまう。。InterestとDesireの差が曖昧というか。

それにしても、坂本さん、ほんとよく、いい題材サイト見つけてきますね。どうやって探してるんだろ。

[5]
実装視点からのボトムアップIA
Information Architecs, Inc. 小久保 浩大郎さん

前提:ページ<フロントエンド(ページはフロントエンドに含まれる)

  • IAはデザインタスクのどのレイヤーにも必要な「情報の抽象化」スキルを取り出したもの
  • インターフェースからインタラクションが発生
  • インタラクションの結果としてUX
  • インターフェース=ブランド
  • 今からでも遅くない。HTMLの文書モデルを学ぼう。
  • 見出しには、コンテンツのグルーピングのための見出しと、コンテンツの理解を促進するための句読点的な見出しがある。

う〜ん、分かったような、分からないような。

なんかもっと、具体的にコードを見せて説明するようなセッションかなーと想像してたので、ちょっと違った。

[6]
IAからWebサイトデザインへの突破口
長谷川 恭久さん

THEヤスヒサさん、なプレゼン。

  • サイトやページを探してるんじゃない。情報を探してるんだ。
  • 「共有」というのが必須コンセプトである。
  • 体験の具現化(利用シチュエーションをUIに生かす)
  • パターン(すでに共有されている知識の再利用)
  • オープンスタンダード(人が使ってるものを使うと、障壁を取り除くことに寄与)

[7]
パネルディスカッション
ALL

まったくもって、パネルで行われたQAの中身や本質とは違うんだけど、ヤスヒサさんが言った「IAの人は言葉にセンシティブ」っていうのが「AGREEEEEEEEEEEE!」って思った。

【イベント全般】

これだけの規模のイベントをオーガナイズするのは本当に大変です。出席者の期待感やIAの理解度も全然違う状況で、セッションの企画をしなければいけないし。それ以外の細かな点についても、色々フォローしていただいて、鷹野さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。

そして、矢野りんさんや「カニの貴公子」益子さんも、当日のMCやセッティングだけでなく、企画段階からたくさんアドバイスとかくださっていて、スピーカー以外の多くの人の支援があってこそだなーと、改めて思いました。

【補足情報】

では最後に、私がCSS Nite中に、せっせとTwitter(@chibirashka)につぶやいてた、主に長谷川セッションの補足情報を。

visual vocabularyの翻訳版はこちら http://bit.ly/N3o0X

そうです!広報会議にも掲載されました。 http://bit.ly/EVkq9 #cssnitelp7 RT @skytaxi: 広報会議にも出てた図かも #cssnitelp7

コンセントがトータルプロデュースしているカネボウ化粧品さんのサイト http://bit.ly/e1lKR

「IA100」を予約申込していただくと、なーんと、非売品のSite-it! がもらえます。配付資料をみてくださいねー。

IA Institute http://iainstitute.org/en/

EIA as Brand Strategyはこちらでダウンロードできます。日本語版もあります。 http://bit.ly/1w2IkS

メニューラベルの検討については、HCD-Netのサイトを題材に具体的な例を、Web Designing8月号の「my first IA」という連載記事の中で書いてます。長谷川が。

7つのナビゲーションの説明に使われているHCD-Netのサイトは、アックゼロヨン・アワード入賞しました。 http://bit.ly/NckF3

7つのナビゲーションの資料はこちらです。英語版ですけど。 http://bit.ly/3yBdkc

Site-it! についてはこちら http://bit.ly/5H8FK

詳細まではお見せできませんが、コンセントの、シナリオ/ペルソナを用いたプロジェクトポートフォリオです。 http://bit.ly/2wKl9n

コンセントで翻訳したクリエイティブブリーフはこちらでダウンロードできます。 http://bit.ly/Zrkw0

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『デザイニング・ウェブナビゲーション』読書会

Posted in Book, IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 8月 10th, 2009 by chibirashka – 5 Comments

8日の土曜日、linkerさん主催の『デザイニング・ウェブナビゲーション』読書会(第2回)に参加しました。会場はコンセントのサロン。

DWN reading club

『デザイニング・ウェブナビゲーション ー最適なユーザーエクスペリエンスの設計ー』は、Myボス長谷川さんが、浅野紀予さんと共に監訳した本で、3月に行ったIA Summitでは、原著者のJames Kalbach氏にもお会いしているので、とてもなじみ深い本。

読書会は、各参加者が1章ずつ担当し、内容をまとめて、参加者全員でそれを共有し理解を深めるというもの。全部を自分で読むと大変だから、分担して読むことで負担を減らしつつ、学ぶべきエッセンスは学べちゃう、みたいな良さがある。特に翻訳されていない原著の場合は。

ただし、日本語版の場合は、自分で読んでも、べらぼうに時間がかかるってものでもないので、負担が減るということよりも、読んでいて疑問に思うこととか、他の人はどう感じ、普段の業務ではどうしてるんだろうか、というようなことをディスカッションできる、というメリットの方が大きい。

1人でただ本を読むだけだと、読みながら疑問に思ったところがあるとしても、読んでいる間にそのことを忘れてしまって、そのままになりがちだけど、自分の担当分があると、人に説明するためによく読むし、深く考えることになるので、何がどう分からないかということも明確になるのではないかしら。

今回の読書会で、私は第8章の「アーキテクチャ」という部分を担当した。

8章の概要:
説得力のあるアーキテクチャのためには、ナビゲーションコンセプトに基づいた「サイト構造」と「ナビゲーションの組織」が大事である。

  • ナビゲーションをデザインする際には、マクロレベルとミクロレベルのアクションを念頭に置くこと
  • ナビゲーションコンセプトとは何か、またどのように作成するか
  • 情報構造にはパターンがあり、最適な型を選択し組み合わせよ
  • 各構造パターンについて(直線型、ハブ&スポーク型、ウェブ型、階層型、ファセット型、発生型)
  • 組織化とはなにか、またどのように組織化を行うか
  • 構造、組織化を検討したら、体系的かつ視覚的に示すためにサイトマップを作成せよ
  • サイトマップのレベルと構成要素、作成方法

このうち、ナビゲーションコンセプトのところで、「ジャンル」と「メタファー」という2つの方法が提示されていて、もちろん言葉自体は分かるのだけど、その説明がイマイチ腑に落ちないでいたところ、長谷川さんと浅野さんが「ジャンルとメタファーは対立するものではなく、両立するものである」ということや、「原著でも”ジャンル”は”genre”」となっていたが、言い換えればステレオタイプや定型、といったもの」と説明してくれた。

また、本の中では「ジャンル」の例として、新聞が挙げられていたけど、新聞の場合は、ヘッドラインや一面記事、見出し、といった定型(ジャンル)として捉えることもできるし、めくれる、あるいは面で全部を一覧できるというメタファーとして捉えることもできる、と補足してくれたので、すっきりした。

他にも、情報構造のパターンのところで、「ウェブ型」と「発生型」というのがあり、「ウェブ型」の例として、私はこれまでwikiっぽいものを想像していたので、「発生型構造の典型がwikiです」という文章を見て、じゃー、「ウェブ型と発生型の違いは一体何で、どうしてわざわざパターンを分けてるんじゃー!」と本を読んでる時に思っていた。

これについても、「ウェブ型」ではリンクが増えていくイメージ、「発生型(原著ではemergent structure)」ではコンテンツが増えていくイメージ、と補足してもらった。超ざっくり言えば、発生型の方は、SNSとかCGM的な活動というニュアンスっぽい。

でも、だとしたら、「発生型」が構造のパターンの1つとして扱われること自体がちょっと気持ち悪いな、と思っていたところ、この著者はいたって論理的に書いているように見えて、実はファジーな面もあり、この本の特徴(?)として、カテゴリがけっこう曖昧だったり重複しているところも多い印象があるよね、という話も出ていた。

というあたりも含め、監訳者の2人から直接説明をもらえるという何とも贅沢な読書会だったなぁ、と。

読書会って実は初めて参加したのだけど、自分の理解が深まるという点で満足度高かったし、また、他の参加者の発表を聞いて「あ〜、こういうところ気になるんだな。。確かに・・」というのも分かって、興味深かったです。

全体のオーガナイズをしてくださったcremaさん、ありがとうございました。

私の担当分の資料:

この本は、理論から実践まで網羅されていて、一時的なハウツーものではないので、Webの設計をやる人から、実際にビジュアルデザインを担当する人など、どの立場の人にも役立つ本だと思います。

そういえば、金曜日のHCD-Netサロンでお会いした面白法人カヤックの方も、カヤック社内でこの「デザイニング・ウェブナビゲーション」を使って勉強会をしていると言ってました。

まだ読んでいない方はぜひ!

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CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 7月 24th, 2009 by chibirashka – 4 Comments

CSS Nite LP7

9月12日に、CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」(通称:LP7 エルピーセブン)が開催されます。

出演者や内容が決定する前から、mixiのCSS Niteコミュニティでは、多くの方の参加表明があってIAへの関心の高さに驚いていたのですが、いよいよ一般の申し込み受付も開始になりました。

さとさんが出演された回とその後の懇親会について書いたCSS Nite in Ginza, Vol.36の中で、MYボス長谷川さんと、長谷川恭久さんのツーショット写真を載せたのだけど、これは、まさにこのLP7の打ち合わせ最中のもの。結局、この時はあまり固まらなかったので、その後、別の日に再度打ち合わせがあったんだけど。

一口にIAといっても、立場や状況で本当に理解や必要となるスキルの幅もさまざまなので、どんな人に対して、何を(知識や技術の)お土産として持って帰ってもらえるイベントにするのか、ということを、出演者のみなさんが、かなり熱く議論していたのが印象的でしたよ。講演を聞いた瞬間や直後には、とても響いて感動すらあって、よく分かった気になっていても、案外、その場を出ると、結局何が身に付いたんだっけ?ということが、イベントやセミナーでは起こりがちなので、そうならないようにするためには、やっぱりワークショップ型で手を動かしてみたり、考えたプロセスがメモなり何かの形で持ち帰れるような、そういうのがいいよね、という意見もあったので、そんなプログラムになるはずです。

【プログラム概要と出演者】

  • 情報アーキテクチャの全体像〜ワークフローとケーススタディ〜(コンセント 長谷川敦士さん)
  • プロジェクトマネジメントから見たIAの大切さ(ロフトワーク 林千晶さん)
  • IAの欠点〜IAの本来の目的と役目(佐藤伸哉さん)
  • IAワークショップ〜LPOをテーマに〜(ネットイヤーグループ 坂本貴史さん)
  • マークアップとIA(iA 小久保浩大郎さん)
  • IAからWebサイトデザインへの突破口(could 長谷川恭久さん)
  • パネルディスカッション(出演者全員)

【イベント概要】

CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」
通称「LP7」(エルピー・セブン)

日時:2009年9月12日土 13:00-18:50(実質5H50M)

会場:ベルサール神田

定員:260名(拡張あり)

主催:CSS Nite実行委員会

参加費用:9,000円(8月12日まで8,000円)

詳細・申し込み方法:http://lp7.cssnite.jp/

ちなみに、8月20日アップルストア(銀座)で開催されるCSS Nite in Ginza, Vol. 38もMYボス長谷川さんが出ます。こちらのイベントも、mixiのコミュニティでは250を軽く超える参加表明があり、椅子席はすでに埋まっているようです。CSS Nite本家サイトの方で立ち見席の申し込み受付が開始になっていますので、興味のある方はお早めに。

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CSS Nite in Ginza, Vol.38 -IAその2-

Posted in IA / UX / HCD / UI, カンファレンス・勉強会・仕事 on 7月 10th, 2009 by chibirashka – 1 Comment

なんだか夏ってイベントが多いですね。去年も夏は色々あったような気がする。

というわけで、CSS Nite in Ginza, Vol.38のご紹介です。
これは夏だから開催というわけではなく、月に一度、銀座のアップルストアで開催されているレギュラー版なんだけど、8月のCSS Niteに、Myボス長谷川さんが出演します。

さとさんが出演されたVol.36に続き、IA第二弾にあたる今回のテーマは「海外IA最新レポート:これからのIAが担っていく役割」。

この場合のIAは「インフォメーションアーキテクト」というよりも「情報アーキテクチャ」ですね。これまでのセミナーや講演などでも、インフォメーションアーキテクトという職業(人)が必要なのではなく、Webに関わる人であれば「情報アーキテクチャ」はスキルとして必要なんだよ、って話が、何度もされてきたしね。

さて、世の中の多くのサイトは、90年代なんかと比べると、ビジュアルデザインも情報構造も、ずいぶん整理されてレベルも高くなってきています。現在では多くの場合、「最初から全部作ろう!」とか「今までのをぶち壊して大リニューアルしよう!」というよりは、既存の資産を生かしながら、運用の中で改善をしていくようなフェーズにあって、一からの設計を求められることは相対的に少なくなってきているとも言えるのではないでしょうか。

「じゃー、IAとかいらないじゃん!」

ってなりそうですが、実際にはそうもいきません。提供される情報がより高度で複雑になっているとか、Webが当たり前に使われるようになってきたことで、期待されることが多くなったとか、理由は色々あると思います(ごにょごにょ)。

IAは決して新しい言葉や概念ではないし、言葉は知らなくても業務の中で自然とできているデザイナーさんは日本にもたくさんいるでしょう。とはいえ、IA Summitが今年で10周年なのに、日本ではまだ一度も開催がないということを考えると(まぁ、それは普及率云々の話じゃないかもしれないけど)、こうしたことについての議論は、やはり以前から欧米の方が盛んで、考察も進んでいると言わざるを得ません。

今回のCSS Niteでは、そんな海外での最近の動向なんかを紹介しながら、IAって今後何を担っていくのかね、ということを一緒に考えていく、そんな回になると思います。

ちょうど、長谷川さんが来週あたりから、HCI International Conference 2009での論文発表のため、サンディエゴやサンフランシスコあたりに行く予定なので、もしこの出張で、面白い話なんかがあれば、そんなことも盛り込まれるかもしれません(盛り込まれないかもしれません)。

さぁ、8月20日の夜は、銀座のアップルストアに行こう!

CSS Nite in Ginza, Vol.38
2009年8月20日(木)19:00〜20:00
場所:アップルストア銀座 3Fシアター
出演者:長谷川敦士コンセント
主催:CSS Nite実行委員会
定員:180名
参加費:無料

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