chibirashka journal

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Archive for the ‘ UX ’ Category

私のIA/UX観

日曜日, 8月 29th, 2010

先日の「富裕層向けユーザーエクスペリエンス」に引き続き、大それたタイトルで書いてみる。

しかし思考がまとまっているわけでもなく、超個人的な備忘録って感じだけど。

私がIAやUXに興味を持った経緯は、2002-2006年頃までのディレクター時代の経験によるところが大きいわけだけど、その当時から現在のようにIAやUXということについて学んだり考えたりする機会に恵まれる今に至るまで、私の中で揺らぎなく思っていることがある。

それは、

「素晴らしいと納得できるIAやUXは、究極的には、自分でサービスを立ち上げることでしか実現できないのではないか」

ということ。

反対意見の方が多いんだろうなと思うけど、何年考えてみてもやっぱりそこの意見が変わることはない(少なくとも今のところ)。というか、正しいとか間違っている、とかではなく、私はIAやUXをそこまで拡大解釈して捉えていると思う。

IAというか特にUXについてかも。

IA設計やUX設計の時、ユーザーとコンテンツをどうつないであげるか、どんな体験をさせてあげたいか、そういうことを検討するけれど、もっと根本的なところで「継続性」というキーワードがあるのではないかと思って。

「見れていたものが見れなくなってしまう」とか「使えていたものが使えなくなってしまう」とか、それって著しくネガティブな印象を与えてしまうと思うから。

使い勝手だとか、「この世界観素敵だわ〜」というような印象とか、そういう一時的なことではなく、継続的にサービスが提供され続ける、ということが一番プリミティブなUXなのではないかと思う。企業で言うところのゴーイングコンサーンみたいなものか?

電化製品とかのプロダクトの場合、「そもそも壊れない」品質で世に出されるはずだし、ラインオフしたらほとんどのものは、アフターサービスを除いてはメーカーの手を離れてしまうと思うけど、仮に少々使い勝手が悪かったとしても、物理的に存在している以上、朝起きてみたらあったはずの電子レンジがなくなっていたなんてことは基本的にありえない(盗まれたとか、テレポートできちゃった、とかじゃない限り)。少なくとも、プロダクトが「こちら側」にあるので、ある日突然そのプロダクトが消失してしまうとしても、それはユーザー側の責任で済ませられる。「レンジがなくなったのは製造元のA社が悪いのだ。A社なんて大っきらいだ!」とはならないはず。

でも、Webサービスとか何か「仕組み」を提供している場合は、使っているのはユーザーで、操作しているのは「こちら側」だけど、操作している対象は「あちら側」にある。バグのない品質担保された状態でリリースされても「こちら側」に所有できるわけではない。ある日突然(事前告知されるとしてもだ)そのサービスや「仕組み」が消失してしまうとしたら、それは「あちら側」の都合であって、ユーザーの責任ではないので「こんなサービス大っきらい!」となってしまうんじゃないだろうか。何か記録を残したりするアーカイブ性の高いものだと特に。

となると、そもそも、サービスや「仕組み」が消失してしまわないような事業モデルが作れることや、維持・拡大していくための営業力、将来を予測しながら攻めていくための財務戦略、チームビルディングのための組織マネジメントが大事かつ、そこに責任を持つところまで必要なんじゃないかと思うわけ。(すごい飛躍した結論に聞こえるかもしれないけど)

仮説を立てたりコンサルするだけじゃダメで、営業に行き、売上を自ら立て、チームの士気を上げ、ファイナンスもやる、そこまで全部。

「こんなユーザーが、こんな状況で、こんな機能を、こんな体験と共に、こんなフローで使える」といったシナリオや、それに基づいた実装は、ほんとに表面的な皮膚みたいなもんで、そもそも体全体を維持することの方が大事なんじゃないのかなーと。

ま、表面的な皮膚のところをどうするかさえ難しいんだから果てしない話だけど。

富裕層向けユーザーエクスペリエンス

水曜日, 8月 18th, 2010

最近の私の関心事の一つとして「富裕層向けユーザーエクスペリエンス」というのがある。
仰々しく書いてしまったけど、富裕層向けのサービスはどのように設計されるのか、誰が設計できるのか、なにをもって良い体験といえるのか、というようなこと。

なぜ最近そのことが気になるかというと、自分の身の回りのサービスがいわゆる「富裕層向け」「エグゼクティブ向け」っぽいものが多いことに気づいたから。だからといって、「チビラーシカ=富裕層」とか「チビラーシカ=セレブ」とは限らないところが味噌なんだけど(謎)

そもそも世の中一般的に富裕層っていうのは誰なのか?Wikipediaによると、

富裕層(ふゆうそう)とは、セグメンテーションのひとつであり、一定以上の経済力や購買力を有する世帯を指し示す。
世帯年収2,000万円から3,000万円以上、金融資産1億円以上などとして定義されることが多い
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E8%A3%95%E5%B1%A4

だそうだ。

ボストンコンサルティンググループの「Global Wealth Report」では「金融資産100万ドル以上を保有する富裕層は…」と書かれているので、日本だけでなく海外でも、富裕層の定義はやはり金融資産でざっくり1億円と考えて良さそう。

私は我が家の世帯年収や金融資産がどれぐらいあるのか、全く知らないので(夫任せなダメ妻ゆえ)、我が家がこれに当てはまるのかは知らないけど、わりと好き勝手にやらせてもらっているところを見ると、年収1,000万ではないんだろうな、という感覚は持っている。

(あちこちから石が飛んできそうではあるけど、無謀を承知で言えば)実際、年収1,000万程度じゃたいしたことできないよな〜、となんとなく思うし。

でも、なんとなく日本だと、年収1,000万っていうのが一つのラインとしてあるような気がするし、下手すると、その年収程度の人を想定した「富裕層」サービスというものがありそうな気がするな。

一応の定義はあっても「富裕層」っていうのが曖昧で、セレブに憧れて、それっぽい雰囲気を醸しだしている人たちをも、便宜上なのか揶揄的になのか「セレブ」と呼んでしまう、そういうのに似ていると思う。

対象の定義が曖昧ゆえ、そこに提供するものがどうあるべきか、ということを考えるのも無謀なんだけど、とりあえず私の身の回りにあるも「多分、これって一応富裕層(的な人)向けなんだろうな」と思うメンバーシップを挙げると

  • 六本木ヒルズコミュニティパスポートPREMIUM PASSPORT
  • CLUB ON PLATINUM(西武)
  • The Leaders Club(ラグジュアリーホテルのメンバーシップ?)
  • CLASS ONE(HISエグゼクティブセクション)

とかとか。

挙げてはみたけど、まぁ、見て分かる通り、基本的にはどれもこれも庶民的なものばかり。
こんなメンバーシップカードを気にしていることそのものが富裕層ではない、と私は思う。
上記の中で最も腑に落ちないのが、CLASS ONE。ほんとの富裕層なんてHISではチケットを買わないのだよ、と思う。

私自身は貧乏性だし、一般市民なので、つい「わーい!ポイント貯まってラッキー♪」「同じビジネスクラスなら、多少安くチケット取れた方がお得じゃん!」と思うクチなんだけど、例えばうちの夫などは、今でこそ私に教育されたために、うまくクレジットカードを使い、マイレージも気にするようになったけど、私と出会った頃は、航空会社のマイレージサービスにも入らずに、乗るのはいつもファーストクラスという人だった。車購入もニコニコ現金主義で一括でボーン、みたいな。
こういう人が本来富裕層と分類されるべきと思うけど、そういう人って別に細かなサービスとか気にしていないから、富裕層向けのサービスが響くのか謎だ。となると、企業が「富裕層向け」と謳っているサービスの大半は、実は「富裕層」向けではなく「富裕層っぽく”見える”人」「私って富裕層かもと思っている人」「気づかず富裕層の恩恵をあずかってるだけの人」向けでしかないのではないだろうか。

ちょっと話は変わって、今度はある商業施設のフィールド調査の報告会で上がってきたポイントについて。
「フロアマップとかサイン表示が分かりにくく、人がいない閑散としたエリアができてしまったり、建物全体が分かりにくい印象になってしまっている。これはユーザーエクスペリエンスを低下させてしまうので、ビジネス機会の損失になるのではないか。」というものだった。
聞いているときは、「全くそのとおりだ!」と激しく同意したのだけど、ふと道を歩きながらもう一度そのことについて考えてみた。

ほんとにビジネス機会を損失しているんだろうか?

例えば、その商業施設は我が家でも利用するのだけど、なぜ利用するかといえば「すいてるから」「比較的子どもや赤ちゃんが少なくてうるさくないから」「好きな店があるから」であって、そこのメンバーシップを持っているから、という理由は限りなく利用動機の下の方にある。その商業施設が特別好きなわけではないけど、気に入ったものがあれば、通りがかりに100万以上の買い物をすることもある。(この施設に限らず、我が家が好んで利用している施設にはどれもこの共通点がある気がする)

もし、フロアマップとサイン計画を見直し、とても分かりやすい施設になって、来場客が増えた結果、店内がごちゃごちゃするようになったら、確かに閑散としたエリアは減るかもしれないし、そうした人達が1-2万の買い物をするかもしれないけど、100万の買い物をする私達は多分そのお店には行かなくなる。

どちらがビジネス機会を損失するんだろう。もちろん、1-2万の買い物しかしなくてもそういうお客さんが100倍に増えれば、1回で100万使うお客さんを抱えるより繁盛するので、どういう性格の施設でありたいか、という方針次第なだけだけど。

しかもこれって、「富裕層」がどうか、ってことでもなく「子どもがいない我が家のような夫婦の場合」ってことなので、限りなくニッチだと思うし、仮に我が家に子どもができた場合は「ベビーカーがスムーズに進めないなんてけしからん!」とか言ってるかもしれないので、置かれた状況次第なんだけどさ。

またまた話は変わって、先日軽井沢・星のやに宿泊した。これは別記事を書こうと思うので、サラーッとだけここで書くと、確かに素敵なところで、行ってよかった!と思うけれども、「(すごい、良いとは)言っても、こんなもんか」というのが正直なところだった。何かがダメだったわけじゃなく(厳密に言えば、ダメなポイントはいくつかあるけど)、全てが想定範囲内だった。

星のやといい、洞爺湖ウィンザーホテルといい、レセプションエリアでのウェルカムドリンク、という時間が「あなた達特別です」感を演出してるだけでしかなく表面的で、上質なサービスを体験したことがない人が企画してるんじゃないだろうか?と感じてしまうのよね。

もはやテーマが「富裕層向けUXとは」から「河内家的に嬉しいサービスとは」にずれてしまってるけど、要は

  • めんどくさくない
  • うざくない
  • 待たせない

というのが必須要素。これは、「このサービス、ナイス!」って思う要素というよりは、「このサービス、まぁ、悪くないね」に達するための最低要件であって、これが「ナイス!」の評価になるためには、プラスαが必要。

例えば先に挙げた六本木ヒルズコミュニティパスポートPREMIUM PASSPORTでいえば、確か駐車場無料といった特典があるけど、駐車場無料なんかじゃなく、エクスクルーシブなvalet parkingを有料で提供してくれた方がうれしいし、西武のCLUB ON PLATINUMで言えば、専属外商担当がついてバシバシ電話くれたり、専用ラウンジでお茶出してくれるよりも、パラパラ各お店から来るハガキをまとめて一括でファイリングして送ってくれる方がよかったり、ホテルでいえば、パブリックなレセプションエリアでウェルカムしてくれるより、さっさとお部屋に通してくれてそこでチェックインさせてくれた方がよっぽど嬉しい。とかとか。

しかし、私が

  • めんどくさくない
  • うざくない
  • 待たせない

を挙げる理由は、「私がそうであって欲しいと思っているから」というよりも、この要素全てが夫の機嫌の維持に影響するからである。

夫と一緒にどこかに行ったりするときには、そこで見聞き、感じることを共有して、楽しく過ごしたいし、そのためには夫が不機嫌になると困る。機嫌がよくサービスを受け、またその提供されるサービスを夫が気に入った場合には、永続的な利用が見込めるので、結果的に私も永続的にそれを一緒に利用できるのでメリットがある、ということ。

デザイナーやプランナーは自分以外の誰かのためにデザインする時、そのインサイトを深く知るためにユーザー調査を行ない、得られた結果をデザインに利用できるようモデリングを行うと思うんだけど、我が家のようなユーザーの場合、あまりにも意思決定のパラメーターが多すぎて、そして場当たり的なので、モデル化できないんじゃないかと、ふと心配になってしまう。

心配というか、我が家でさえそうなんだから、金銭的な制約事項がない(可能性の高い)富裕層の場合、意思決定の際に、より強く影響を及ぼす外部要因というのが多く、また想定外なものが多い気がして、だからこそ、そういう層向けのサービス設計やユーザーエクスペリエンスデザインができるのは誰なのかな?と最近興味を持っている。

—–追記(8/19/2010)—–

ある方から、日本の富裕層のほとんどは、地方在住で土地を持ち、駐車場やアパートを経営している団塊世代で、日本の富裕層向けサービスの多くはそこに設定されている、と教えていただきました。都会でお金をどんどん使う富裕層というのは少数派で、そこへのサービスはまだ少ないようです。

グローバルなブランド

水曜日, 7月 28th, 2010

Dior_Paris

Parisに行って気づいた細かいことのいくつかの一つに、ブランドに関することがある。

ショーウィンドウのディスプレイとか、シーズンごとにテーマがあって変わっていくものだけど、お店ごとに違うわけじゃなくて、Diorだったら、モンテーニュ通りの店もサンジェルマンにある店も、ショーウィンドウの広さに関わらず、同じ世界観で、同じモチーフを使って展開してるわけね。こないだ表参道のDiorの前を通って、ショーウィンドウのディスプレイを見たときに初めて気づいた。

パリはパリ、東京は東京ってわけじゃなく、一緒なんだなぁ〜と。

「そりゃ、そうか」とも思ったけど、洗剤や飲料といった消費材だったら違うんではないだろうか。
※ちなみに、iPadの町中の広告とTVCMは全く同じだった。少なくとも絵は。CMはフランス語だからよく分からんけど、同じことをフランス語で言ってるんだろう。

それから、もう一つこれに近い話。
(これもParisに限らず都内でもよくある話なんだけど)

このモンテーニュ通りには、私の大好きなChloeもあるんだけど、Chloeで店員さんを捕まえて、あれやこれや、店頭に出てるものから奥にあるものまで、私のサイズを色々出してもらい、試着室の前で呆れ返る夫をなだめつつ、10着近い試着の末、トップス、ボトムス、ドレス、靴、バッグなどいくつか買っ(てもらっ)た。

基本的には私サイズなのだけど、ドレスの袖丈が若干長い。
Paris滞在も残りわずかで現地で直してる余裕もなくてどうしようかなーと思っていたら「TokyoのChloeに持っていったら直せる」と言われた。

そりゃ、そうだ、よくある話だもんね、とは思うものの、これまでの(数少ない)経験として、海外で買った洋服を日本の同じブランドのショップに持ち込むと、嫌な顔をされることが多いから嫌だな、と同時に思う。

直してもらえることはもらえるんだけど、店員さんの対応から「うちの店で買ったわけじゃないし」というのがありありと分かるし、ひどい時は、直接的にそう言われないまでも「正規品?」ぐらいのぞんざいな態度を取られることもある。現地のショップのレシートとかを持っていってもだ。

なーのーでー、そういうのが嫌だから、モンテーニュ通り店で、お店のお姉さんに、そういう懸念というか愚痴をつい言ってしまった。そしたら、お姉さん笑顔で、「大丈夫よ。知ってるでしょ、私たちはChloeよ。」と言う。

ファッションのトップブランドの一つなわけだから、それぐらいの自信があって当たり前だろ、とも思うけど、ちゃんと言い切れるプライドは素晴らしい。それが本当か証明してみたい気もしつつ、大好きなChloeにガッカリさせられたらやだなーという気もして、東京のChloeにはまだ行ってないけどねー。

最近めっきり、「めんどくさがりや」がヒートアップしていて、値段で比較するとか、イチイチ性能を比較するとかを怠っていて、結果、ブランドに頼りっきりになってる気がする。ブランドといっても、ヴィトンだ、PRADAだ、とかそういうのだけじゃなくて、歯磨き粉だったらGUMだな、とか防虫剤だったら「ムシューダ」だなとか。考えなくていいから時間節約になるわけ。(私など、時間を惜しむほど忙しいわけでもないんだが)

これが洋服とか化粧品とかってものになると、世界どこに行っても(都市部だったら)絶対にお店があるブランドのもの、というのが、我が家の暗黙の了解になりつつあるような。。。ある意味、マクドナルドと同じ安心感っていうのかしら。

だから、お店が同じようにあるだけじゃダメで、言葉や文化が違うとしても、そこで受けられる体験や感じる印象が同じであって欲しいと期待してしまう。

ところで、冒頭の写真は、何を言いたいかというと、写真中央奥に見えてるのが、モンテーニュのDiorなの!!(見えないって、、、)ちなみに、モンテーニュのDiorは、多分、SEX AND THE CITYのTVドラマ版の最後の方で、キャリーが雨の日にヒールが滑ってスッ転んでしまった、あのDiorのはず。(キャリーの宿泊先はプラザ・アテネのはずだから、絶対ここのDiorのはず)

あ、ついでに言うと、ブランド体験云々とかではないけど、グローバル展開してるプロダクトだと、ぱっと見で外国人でも認識できるし、そんなことが共通トピックになっていきなり話に花が咲いたりする。
それがこちらの写真。
Niceの市場でiPhone4に盛上がる
ニース滞在中朝市に出かけ、iPhone4で写真を撮っていたら、ハーブ屋さんのお兄ちゃんに「もしかして、それiPhone4?マジ??触らせてー。Cool!ニースだと2ヶ月待っても手に入らなそうだよー。(続く)」と声をかけられるという、微笑ましい瞬間があったりもした。

ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ

水曜日, 6月 9th, 2010

週末1泊2日で、北海道に行ってきましたよ。

先週夫が北海道に行きたいと言い始め、話を聞いてみると特に目的はなさそうだったものの、北海道=ウィンザーホテル洞爺 をさしているらしかったので、早速手配。

私、国内線の飛行機って乗るのが2回目で、しかも1回目は12-13年前という貧弱な経験しかなく、仕組みがよく分からんと思い、オタオタしてしまいました。何よりも、国内線の金額高さにビビりました。

天気にも恵まれたし、時期的にも寒すぎず暑すぎず、とっても爽やかで良かった!

しーかーしー、北海道はでかい。

千歳空港まで行っても、洞爺湖はそこからさらに車で2-3時間。

レンタカーを借りるのは嫌だと夫が言うので、エアポートリムジンバスにしたんだけど、これまた1日1本しか運行がないので、14:00千歳空港発、16:30ウィンザー着、翌日は10:30ウィンザー発、13:00千歳空港着という、移動時間の方が滞在時間より圧倒的に長いんじゃないか?というスケジュール。

ウィンザーのサイトには、交通手段として上記バスのほか、自家用車、電車、特別VIP送迎とやらが載っていた。特別VIP送迎は、ロールスロイス、メルセデス、BMWのいずれか好きな車で、専用ドライバーが送迎してくれるというもの。

一見、ゴージャス〜!って思うんだけど、いやいや、どう考えてもこの距離だったら、ヘリサービス掲載しとけよ!って思う。だって、ロールスロイスの送迎で片道95,880円だったら、もう少しプラスすればヘリ飛ばせるんじゃないのかしら。しかも移動時間も短くて済むし。森ビルの、都内から成田へのヘリサービスだって往復で80,000円ぐらいじゃなかったっけ。

G8洞爺湖サミットの会場になるぐらいラグジュアリーホテルなのに…と、若干がっかりと思ったんだけど、よくよく考えたら、セレブな人達はきっと、ヘリサービスとか使わず、自家用ヘリでぴゅーっと来ちゃうのかもね。

ウィンザーホテル洞爺

ともかく、時間が限られるなか、なんとかこの時間を満喫するべく無理矢理詰め込んだ!

予約した部屋に依存するのかよく分からんけど、プリミエールスタイルとかいうプランだったので、ウェルカムドリンクが提供される専用サロンでチェックイン。

ウィンザーホテル洞爺といえば、この景色が一番ピンとくると思うんだけど、

ウィンザーホテル

プリミエール専用サロンからだと、この景色は見れないという罠もあったり…。

お部屋は8F。予約が直前すぎて、さすがに人気のレイク側の部屋はとれなかったんだけど、海側のジュニアスイート。ホテルからのギフトで焼き菓子の詰め合わせもあった。

ウィンザー洞爺 ジュニアスイート

これまた眺望がすごい。

窓の外を眺めて「え?海どこどこ?」と、どんなに目を凝らしても全然見えない。見えるのは雲海!もちろん、海側であることは間違いないんだけど、海抜600mぐらいのところにホテルはあるし、天気とかによっては雲の方がホテルよりも下にあるっぽい。飛行機からの眺めみたいで、一瞬、自分がどこにいるのか不思議な感覚に襲われる。すごい!

ウィンザーホテル洞爺 海側の眺め

でも、そんな感動に浸ってる間もなく、最終運行ギリギリで、コンシェルジェにおすすめされた、遊覧ロープウェイ「サミットキャビン」へ。敷地内にあるんだけど、たんぽぽの丘っぽいところを通っていく。これがまたとても気持ちいい!

サミットキャビンへの道

スノボの時に乗るようなロープウェイに乗って、洞爺湖ビューを満喫。往復で20分ほど。

サミットキャビン

ロープウェイを降りたらダッシュでホテル2Fのスパへ。

そもそも、弾丸ハワイ旅行同様、今回の主目的はスパ。ブルームスパトーヤでのトリートメント。ほんとは2時間コースにしようと思っていたんだけど、それを受けてると終了時刻が、レストランのラストオーダー時刻を過ぎてしまって、せっかくウィンザーにいるのにルームサービスの羽目になるので、1.5時間コースに。

夫と2人一緒にトリートメントが受けられる部屋で、極楽極楽。でも、トリートメント前のカウンセリングタイムや、トリートメント前後のサービスとかは、アバサChi Spaの方が断然上。

スパでリフレッシュしたからといって、マッタリとする余裕もなく、急いで部屋に戻って少しだけドレスアップして、今度は11FのMichel Bras Toya Japonへ。

これまたすばらしいレストランだったので、別記事にしよう。

ディナーが済んで部屋に戻ってからはほとんどバタンキュー。全く色気もへったくれもない。

それはそうと、翌日もいい天気。

カーテンをあけるとまたしても雲海?それにしても、青と緑と白のコントラストがすばらしい。天上にいるよう。

ウィンザーホテル洞爺

朝食を食べに「ギリガンズアイランド」に行くと、洞爺湖側なのにこちらも一面真っ白。

ギリガンズアイランド

朝はいつもこうなのかなって思って聞いてみたら、「出勤する時、前が全然見えないぐらい霧で真っ暗で、この一面白いのも霧ですね。でも、こんなに霧で真っ白に見えるのはめったにないから、今日はかなり珍しいです」って言ってた。ふ〜ん。

朝食も美味しい。ビュッフェじゃないのが楽。(そこかよ!って感じだが)

食事を終え、部屋に戻る頃には、すっかり霧も晴れて、初めて海が見えた。ほぉ。こういう景色だったのか…。

ウィンザーホテル洞爺

そしてチェックアウトで下に降りてきたら、洞爺湖もバッチリ。

あ〜、1泊ってあっという間すぎ。やはり最低でも2-3泊はないとゆったりはできないね〜。

観光地に足をのばすわけでもなく、ホテルステイONLYだったけど、それでもあれだけ雄大な自然に触れることができるんだからすごい。

ホテルの設備や調度品類のクオリティも高いし(シャングリラより全然良い)、コンシェルジェ、スパ、レストランの情報連携もすばらしく、とても居心地が良かった。リフレッシュできる自然もあるし、移動時間の長さを差し引いても十分に良さの方が上回る。お気に入りホテル、エリアに加わりました。

IA100:ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計

日曜日, 10月 11th, 2009

IA100

ついに!ついに!ついに、出ますよ!『IA100

Myボス長谷川さんが、睡眠を削りながら、執筆した一冊が。

自身のこれまでの知識、経験を惜しげもなく詰め込んでます。

情報アーキテクチャは、Webに関わる人であれば身につけておかなければいけないスキルの一つ。それを「情報アーキテクチャ」「IA」として認知しているかどうかは別として、むしろ実践していなければ、特に大規模サイトなんかは作るのが困難と思われます。

でも、抽象度の高いエリアでもあるので、勉強するにもとっかかりを掴みにくい分野とも言えるかもしれません。私も、IAについて知りたいと思って、どうやったら学べるんだろうと思って、過去に大学院を探したぐらい。結果的にコンセントに入って今に至るので、大学院には行かなかったけど。

他のスキルもそうだと思うけど、実践だったり、周りで実践している人のやり方を見て学ぶとか、そういうのが結局は学ぶための近道な気がする。とはいえ、やはり前提としてある一定の知識は必要だし、そうした知識はできるだけ体系だてて学ぶのが理想的だと思う。

IA100:ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』は、これだけは知っておきたい100個の項目を、見開きで1トピックずつ丁寧に解説してます。本の作りとしては、「Design rule index—デザイン、新・100の法則」みたいな感じです。

「で、結局、IAの検討をドキュメントに落とすときは、どんな体裁になるのよ?」みたいな疑問だけが残ってしまわないように、実際のドキュメントサンプルなんかも図版としてふんだんに掲載してます。

書店に並ぶのは10月末ですが、予約受付が始まっています。

刊行キャンペーンとして、コンセントのサイトで『IA100』を予約/購入すると、コンセントが開発したSite-it! (IAプロトタイピングツール)がもれなく貰えますので、ぜひぜひお見逃しなく〜。(キャンペーンは12月20日までの期間限定です)

■書名:IA100:ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計
■著者:長谷川敦士株式会社コンセント
■出版社:株式会社ビー・エヌ・エヌ新社
■版型:A4変形 224ページ
■定価:3,360円(税込み)
■刊行:2009年10月27日

Shangri-La Hotel Tokyo

土曜日, 10月 3rd, 2009

毎年、結婚記念日周辺は結婚式を挙げたハワイに行っているんだけど、今年はその時間が取れなそうなので、都内のホテルにステイすることにした。

近年、都内にはゴージャスな外資系企業がたくさん進出してきているので、どこにしようか迷ったんだけど、リッツはこないだハンバーガー食べに行ったし、コンラッドはちょっとビジネスライクな印象があるし、ペニンシュラはいつか犬達と泊まるかもしれないから今回じゃなくてもいいし、マンダリンもいいけど、うーん、うーん、というわけで、なんとなく「シャングリ・ラ ホテル東京」にしてみた。

15時チェックインだったけど、Chiスパの予約も15時で14:30にはChiスパにチェックインしないといけなかったので、14時過ぎぐらいにホテルにチェックイン。部屋に行ってもゆっくりする時間はないので、カードキーだけ受けとって、ラウンジでお茶だけしてから、Chiスパのトリートメントを受けに行った。

で、18時すぎに初めて部屋に入ったんだけど、部屋がすごく広い!
プレミアべイビュールームっていう部屋にしたので、まさに、このページの写真と全く同じなんだけど、
http://www.shangri-la.com/jp/property/tokyo/shangrila/rooms/premierbayviewroom
この見えてるとこ以外の廊下っぽい部分とかもゆったりしてるし、すごい!
よくみたら、客室面積68平方メートルなのね。ってことは、我が家と同じぐらいあるんじゃ!?

それでは、あとは写真でご覧ください。

窓側から撮った部屋

窓側から撮った部屋

ドレッサー?

ドレッサー?

ミラーがあるから余計に広く感じる

ミラーがあるから余計に広く感じる

写真には映ってないけど、パウダールームにもなぜかテレビがある

写真には映ってないけど、パウダールームにもなぜかテレビがある

バスルームからの夜景

バスルームからの夜景

お水はVOSS water

お水はVOSS water

お茶セットも充実

お茶セットも充実

スパの後で疲れてたので夕食は部屋で

スパの後で疲れてたので夕食は部屋で

全体的な感想としては、まぁ、設備自体はすばらしい。ゴールドやキラキラ系の装飾が多いのは、まぁ中国系のホテルだからそんなもんでしょう。しかし、オペレーションがとてもこなれていない!!

予約の時も、まずオンラインでの予約を試みたんだけど、サイト自体がすごく分かりにくい!多分、一部屋取るだけのフローなら、すんなりできそうなんだけど、部屋とスパの予約をしようとすると、画面がものすごい分かりにくい上、なぜか確認画面が表示されず、意図せず予約が入ってしまったりした。

私も一応はWebデザイン業界にいるので、そんなにITリテラシーが低い方ではないと思うんだけど、そんな私でもオンラインで予約ができないとは、かなりへこむ。

結局、電話で予約したんだけど、「まさかさっきオンラインでやったフローで予約入っちゃったりしてないよなー、Confirmation メールも来ないし・・」と思いつつ、念のため確認したら、なんと「承っております。」って、おいっ!!もし確認してなかったら、二重予約じゃんかよー。

しかも、その電話の応対も、高校生のインターンシップかよ!?と思うぐらい、敬語を使い慣れていないというか。。外資系だから外国人のオペレーターかも、と思ったりもしたけど、発音自体は日本語ネイティブだし、バイリンガル独特の発音もなかったから、普通に日本人だと思うんだけど、受け答えがとにかくこなれてない。

なので、予約時点で「このホテルほんとに大丈夫?」と思ったんだけど、まぁ、怖いもの見たさもあり、そのまま予約は入れた。

で、そんな経験を予約のときにしたものだから、チェックインの時も「今度こそ大丈夫でしょうね?」と疑いの目で見てしまう。フロントデスクの人は男性だったんだけど、この人も、まぁ、ビミョーで、声が小さくモソモソしてて、何言ってるか分かんないし、やたら噛むし、こちらの質問やリクエストに全くもって的確に答えられず、要領を得ない。チェックアウトの時はまた別の人が担当だったんだけど、この人もチェックインのときの人よりはマシなものの、安心しては見ていられない感じ。

このクラスのホテルなら当然、期待してしかるべきレベルの立ち居振る舞いと応答ができていたのが、唯一、インルームダイニング(ルームデリバリー?)のスタッフと、その時の電話オペレーター。

うーん、あと2-3年すれば、いいホテルになるのかしら。

私が勝手に残念に思っただけで、普通にいいホテルだとは思う。ただ、「気配り」「おもてなし」の国日本、その国で最も先端のサービスを受けられるはずだと期待する東京で、と思うと、ガッカリ度が増すのかも・・・。

都内に住んでるから、そもそも泊まる必然性もないということもあるけど、多分、もう二度とわざわざ宿泊先に選ぶことはなさそうだなぁ〜。

MacBookAirのヒンジの修理

金曜日, 10月 2nd, 2009

確か先週の金曜日(9月25日)、いつも通り、家でMacBookAirで仕事していたところ、ミシミシッと音がした気がした。何なのか分からなかったので、とりあえず放置し夜中まで仕事をしていて、さて、マシンを落とすか、と思って蓋をしめようとしたら、閉まらない。引っかかってるような感じでもなく、ただ閉まらない。で、よくよく見てみたら、左のヒンジがものすごい割れていて、歪んでいる。

ヒンジ部分。蓋を閉めてるのに浮いてる状態。

ヒンジ部分。蓋を閉めてるのに浮いてる状態。

「えーっ!」(驚)

どこにもぶつけてないし、意味分かんない〜!

コツッと叩いてみたら直るんじゃないか?とか思い、軽く叩いてみたり、指で押してみたりとかしたものの全くもって直らない。

割れや歪みは見た目上直っていないものの、なぜか蓋は閉まるようになったし、ヒンジが割れている以外は普通に動作もする。

というような話をTwitterに投げていたら、@rnakajiさんが、ヒンジのトラブルシューティングのページを教えてくれた。

とはいえ、土日は自宅を空けていたのでアップルストアに持って行くこともできず、とりあえずGeniusBarの予約だけ取った。でも、3日先の水曜日。

水曜日まで意外とトラブルもなく普通にマシンは使えた。一応Time Capsuleのバックアップは、エラーが出やしないかといつも以上に気を使ったけど。

で、水曜日に持っていって見ると、まさに、修理の対象だったようで、話はスムーズ。蓋をあけるまでは・・・

というのが、蓋をあけるとトラックパッドのあたりが歪んで盛り上がってるのが見えてしまう。。過去にぶつけて思い切り歪んでしまったその傷を見た瞬間、Geniusの表情が渋くなったんだけど、とりあえずヒンジに関しては無料で直してくれることになった。しかし、修理には1週間もかかると言う。

うーん、1週間もマシンを預けるのは無理すぎる・・・。代替マシンを買うしかないか・・・。

と思っていたら、ProCareのことを教えてくれた。

なにやらProCareのメンバーになっておくと、最優先で対応してくれるので、即日で修理できる可能性が高いとのこと。「時間をお金で買う、というような感じになっちゃうのですが・・」と申し訳なさそうにGeniusが言っていたけど、むしろ、それはとてもmakes senseだし、金で事済むならそれに越したことはない。「それならぜひ、今すぐに!」と一瞬思ったけど、水曜日当日に作業したファイルをTime Capsuleでバックアップしてからにしようと思い、水曜日は預けずに一旦マシンを持ち帰った。

しかし、その晩、早速バックアップでもしようとマシンを立ち上げると、スリープから目覚めない。。

ん〜!?

と、よく見ると、目覚めているのに画面がかなり暗いままで、うっすらと何かは表示されているっぽい。マシン自体は壊れていなくてモニターだけがおかしいらしい。でも、画面が映らないと、バックアップが取れないー!エラーが出てるかどうかも確認できないし・・・

というわけで、まだ21時にはなっていなかったので、渋谷アップルストアに電話をし、状況と症状を伝えた。で、ProCareのことも聞いてみると、朝一でアップルストアの1FでProCareに入会し、その時にもらえるカードを持って2Fに行けば、予約なしでもGeniusのサービスが受けられるし、すぐに修理もしてくれると教えてくれた。

翌朝(つまり今朝)、早速アップルストアへ。

言われた通りにProCareに入会し、2Fに行って「ファーストトラックで」と伝えながらProCareカードをちらつかせるとw、すぐに席を案内してもらえた。しかも、普通にゲストとしてGeniusの予約を取るときより、心なしか対応が丁寧。

すごい!
Universal StudiosのVIPパスみたいなもんか。横入りカードっていうか・・・。

前日にGeniusで見てもらった時、受付番号的なものを名刺の裏に書いてもらっていたので、話もスムーズ。そして、単体モニターを借りてMacBookAirと繋いでもらい、とりあえず昨日の作業分のファイルもバックアップさせてもらった。で、安心して預けた。それがAM10:30〜11:00頃。

帰宅してしばらくして、まだ12時台だったと思うけど、そのタイミングで、「蓋部分(モニター部分)の交換作業自体は終了し、今から検証に入るので14時以降には返却できる」という電話がかかってきた。

仕事が早い!

自宅のぽんこつMacBookで仕掛かっていた仕事が一段落した15時過ぎに、再度アップルストアに受け取りにいってみると、この時はなぜか応対がグダグダで30分近く待たされたり・・・と、印象が悪かった。

しかーし、Genius自体の対応はよかったし、しかも蓋の交換のみならず、トラックパッド付近の歪みも少し補正してくれたらしく、クリックするときに必ず引っかかっていたところの引っかかりが完全に解消された。しかも、汚れもきれいに落ちていて、なんとなく(気のせいと思うが)キーボードも軽快に叩ける。もう、大満足!

修理後はヒンジもちゃんとあるべき位置に収まった。

修理後はヒンジもちゃんとあるべき位置に収まった。

こんなにすぐ直ると思ってなかったから、もう感謝感激雨霰!

もし、ProCareにまだ入ってない人がいたら、絶対入った方がいいよ〜。1回で元が取れる。というか1年間の有効期限だから、問題が起きてから入った方が、無駄がなくて得かもしれないけど、安心代と思えば入っておいて損はない。

ProCareの会員証

ProCareの会員証

Apple素敵〜。(今さらだけどさ)

企業のブランド戦略を促進するWebサイト設計の要点

木曜日, 9月 17th, 2009

Myボス長谷川さんがWeb担当者Forumに執筆している連載記事「IA視点のWebプロジェクト」の最新記事がアップされています。

第5回:「企業のブランド戦略を促進するWebサイト設計の要点」

先日のCSS Nite, LP7(IAスペシャル)のおさらいであると同時に、あの時、関心が高かったEIAとブランド戦略(カネボウ化粧品さんの事例で紹介)のことについて、より詳しく説明している記事です。

ボスと一緒に、3月のIA Summitでポスター発表してきた「EIA as Brand Strategy」を解説している感じかな。

コーポレートサイトのみならず、製品サイトやらマーケサイトやらブランドサイトやら、企業が複数のサイトを持つケースは少なくないわけですが、各サービスや製品のブランドをどのように展開するか、ということについては、ブランドポートフォリオ戦略が重要です。ブランドポートフォリオ戦略については、David. A. AakerのBrand Portfolio Strategy: Creating Relevance, Differentiation, Energy, Leverage, and Clarityに詳しいです。

顧客は、製品/サービス自体、カスタマーサポートの対応など通じてブランドを認知し、印象を受け取ります。Webサイトもブランドを伝えるものの1つです。ブランドポートフォリオ戦略が練られていても、それが顧客に正しく伝わらなければ、効果は発揮できません。そのため、Webサイトはブランド構造を反映したものになっているべきです。特に、サイトトップページやメインメニューには注意を払う必要があります。なぜならサイト利用者は、トップページやメインメニューから、サイトの主題やブランドを認識し、またそのサイトが自分向けであるかどうかを感じるからです。どんなユーザー体験をさせるか、ということは、ブランド体験にも影響します。(って、つい真面目モードで書いちゃったよ・・・)

でもそれ以前に、サイトの読み込みが遅いとか、やたらとプロモーションがうざいとか、構造以外のところで、イヤな経験をしてしまって、ブランドのイメージが悪くなる、とかはありえる。まさに、こないだShangri-La hotel Tokyoの宿泊とスパの予約をした時がそう!

と、話がそれたけど、そんなような話が書いてあるので、ぜひWeb担の記事読んでね!というお知らせ。

Brand Portfolio Strategyの日本語版は、これっぽい。

CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」

月曜日, 9月 14th, 2009

9月12日、CSS Nite LP7に行ってきました。

場所はベルサール神田。半蔵門線の大手町駅でベルサールに一番近いC1出口に向かう途中、なんとなく懐かしい感じに襲われながら、階段を上っていたら、KDDビルにつながってる出口だった。あー、なるほど〜。そりゃ、懐かしいわけだよ。

でも、だからといって決して大手町の地理に明るいわけではないので、迷わずタクシーでピューッとベルサールへ。(厳密には隣のデニーズで腹ごしらえ)

関係者としての出席だったので、チラシ折り込み(?)等準備で、受付開始の1時間ぐらい前からいたんだけど、着いてまず会場の広さに圧倒された。

そして、その広い会場もどんどん埋まって、満員御礼な感じは圧巻!

CSS Nite, LP7の会場

撮影:飯田昌之氏

しかし何よりも衝撃だったのは、生きてる間に二度とこの人には会わんだろうな、と思っていた人に遭遇し、さらに名刺交換する事態になったこと。Wow!

そういうわけで、心臓がバクバクなった結果、セッション自体は7-8割しか耳に入ってこなかったような気がしなくもない(おいっ)。

各セッションをかいつまんで、とりあえず記録。

[1]
情報アーキテクチャの全体像
〜ワークフローとケーススタディ〜

株式会社コンセント 長谷川敦士 Ph. D.

IAに登場する要素の全部入り的な、全体像を伝えるセッションでした。

  • IAは分かりやすさのデザインだよ
  • IA設計っていうのはみんなでやることなんだよ

実はコンセント社内でやっている「IA塾」という勉強会で、このセッションのリハーサル的なものをやり、社内のスタッフの反応をみつつ、構成を手直ししたり、時間調整を行ったり、けっこう気合いを入れてプレゼンの準備をしたのですよ。(私じゃなく、ボスがね)。

ちなみに、このセッションの中でボスが紹介していた、ドキュメント類などでコンセントのサイトからダウンロードできるようなものについては、このブログ記事の下の方に書いてますので、興味ある人はそこからどうぞ。

[2]
プロジェクトマネジメントから見たIAの大切さ
株式会社ロフトワーク 林千晶さん

IAの専門家ではない人が、中〜大規模なサイトを作るときのTIPSを紹介するセッションでした。

  • プロジェクトマネジメント計画書を作りましょう
  • 品質計画のための手法「ベンチマーク」というのは、暗黙の前提である。ベストプラクティスを使おう

プロジェクトマネジメント計画書は、コンセントで言うとこのクリエイティブブリーフみたいなもんですね。

CCBS(CMS Corporatesite Base Structure)の紹介の時に「これを作ったのは、前から4列に座っている彼女が作ったもので、今はコンセントにいるんだけど」と紹介され、鳩が豆鉄砲を食ったようになってしまった・・。確かに作った、、懐かしい・・。今の知識とかがあればもっとこうできたな、とか色々あるけど、きっとその後ブラッシュアップされていることでしょう。

あと、千晶さんは、草間彌生さんが大好きだし、そしてプレゼンの時は勝負靴を履く、とっても女性らしいキュートな方なので、草間彌生×LANCOMEのポーチをプレゼントしました。喜んでくれて良かった♪

[3]
IAの欠点〜IAの本来の目的と役目
ソニー株式会社 佐藤 伸哉さん

制作サイド、クライアントサイドの双方が「なぜIAを行うのか」を理解するためのセッション。

  • IAは全体プロセスの1ステップでしかないことや、IAだけでは完結しない(前後の工程が必ずある)ことがIAの欠点。
  • 前後に何があって、どういうことと関係するから、そのIA作業が必要なのかを考える必要がある。(各成果物を作る理由は?)
  • 不必要な作業はやらない。
  • 良いサイトを作るためにIA作業がある。

あえて反論的なタイトルで話を進められていたのが、さとさんらしい。とても理解しやすかった。

[4]
IAワークショップ〜LPOをテーマに〜
ネットイヤーグループ株式会社 坂本 貴史さん

特定のページへの誘導を目指すリニューアル、を題材として、ワークショップで実践力を養うセッション。

同業他社のサイトをベンチマークしてみる。他社と異なるコンテンツ(独自コンテンツ)が、その企業のアイデンティティを訴求する

・最適なメインメニューを書くには、

  1. 情報の共通項を見つける
  2. 他社との共通項を見つける
  3. 重視する方向性を決める

・ナビゲーションを考えるには

  1. 文脈を正確に
  2. 利用目的で方向性が決まる
  3. 行き止まりを作らない

・導線を考えるには

  1. 始点はホームだけじゃない
  2. 目的達成のための導線は個別最適

・IAは目的を実現するためのアプローチだよ

坂本さんは「導線」という言葉を使うのですね。コンセントだと「動線」です。

このセッションは宿題が出ていたんだけど、ちゃんとこなすまでは至らず。。構造がどうなってるか考えるために、ストラクチャを途中まで書いたところで、私は力尽きてしまった。。

ユーザーニーズによりサイト要件を整理する(WorkSheet IV)というワークがあり、ずーっと前に参加したWebSig(IA分科会)でもこんなアプローチのワークがあったんだけど、ユーザーニーズやシチュエーションを考えるときのフレームワークとしてはAIDMAはどうしても使いにくい、と思ってしまう。。InterestとDesireの差が曖昧というか。

それにしても、坂本さん、ほんとよく、いい題材サイト見つけてきますね。どうやって探してるんだろ。

[5]
実装視点からのボトムアップIA
Information Architecs, Inc. 小久保 浩大郎さん

前提:ページ<フロントエンド(ページはフロントエンドに含まれる)

  • IAはデザインタスクのどのレイヤーにも必要な「情報の抽象化」スキルを取り出したもの
  • インターフェースからインタラクションが発生
  • インタラクションの結果としてUX
  • インターフェース=ブランド
  • 今からでも遅くない。HTMLの文書モデルを学ぼう。
  • 見出しには、コンテンツのグルーピングのための見出しと、コンテンツの理解を促進するための句読点的な見出しがある。

う〜ん、分かったような、分からないような。

なんかもっと、具体的にコードを見せて説明するようなセッションかなーと想像してたので、ちょっと違った。

[6]
IAからWebサイトデザインへの突破口
長谷川 恭久さん

THEヤスヒサさん、なプレゼン。

  • サイトやページを探してるんじゃない。情報を探してるんだ。
  • 「共有」というのが必須コンセプトである。
  • 体験の具現化(利用シチュエーションをUIに生かす)
  • パターン(すでに共有されている知識の再利用)
  • オープンスタンダード(人が使ってるものを使うと、障壁を取り除くことに寄与)

[7]
パネルディスカッション
ALL

まったくもって、パネルで行われたQAの中身や本質とは違うんだけど、ヤスヒサさんが言った「IAの人は言葉にセンシティブ」っていうのが「AGREEEEEEEEEEEE!」って思った。

【イベント全般】

これだけの規模のイベントをオーガナイズするのは本当に大変です。出席者の期待感やIAの理解度も全然違う状況で、セッションの企画をしなければいけないし。それ以外の細かな点についても、色々フォローしていただいて、鷹野さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。

そして、矢野りんさんや「カニの貴公子」益子さんも、当日のMCやセッティングだけでなく、企画段階からたくさんアドバイスとかくださっていて、スピーカー以外の多くの人の支援があってこそだなーと、改めて思いました。

【補足情報】

では最後に、私がCSS Nite中に、せっせとTwitter(@chibirashka)につぶやいてた、主に長谷川セッションの補足情報を。

visual vocabularyの翻訳版はこちら http://bit.ly/N3o0X

そうです!広報会議にも掲載されました。 http://bit.ly/EVkq9 #cssnitelp7 RT @skytaxi: 広報会議にも出てた図かも #cssnitelp7

コンセントがトータルプロデュースしているカネボウ化粧品さんのサイト http://bit.ly/e1lKR

「IA100」を予約申込していただくと、なーんと、非売品のSite-it! がもらえます。配付資料をみてくださいねー。

IA Institute http://iainstitute.org/en/

EIA as Brand Strategyはこちらでダウンロードできます。日本語版もあります。 http://bit.ly/1w2IkS

メニューラベルの検討については、HCD-Netのサイトを題材に具体的な例を、Web Designing8月号の「my first IA」という連載記事の中で書いてます。長谷川が。

7つのナビゲーションの説明に使われているHCD-Netのサイトは、アックゼロヨン・アワード入賞しました。 http://bit.ly/NckF3

7つのナビゲーションの資料はこちらです。英語版ですけど。 http://bit.ly/3yBdkc

Site-it! についてはこちら http://bit.ly/5H8FK

詳細まではお見せできませんが、コンセントの、シナリオ/ペルソナを用いたプロジェクトポートフォリオです。 http://bit.ly/2wKl9n

コンセントで翻訳したクリエイティブブリーフはこちらでダウンロードできます。 http://bit.ly/Zrkw0

浴衣で神楽坂

火曜日, 7月 28th, 2009

「夏になったら浴衣パーティでもしよう」という話が出たのが、3月末のたけのこ会メンバーでの観桜会の時。気づけばもう夏。

というわけで、日経新聞のデスク(今はヴェリタス)髙橋さんが、早速浴衣でのお食事会をアレンジしてくれました。

※今回より、本名の登場でOKとのお許しが出たので(謎)、「T橋さん」から「髙橋さん」として書くことにしました♪ ヴェリタスのサイトに、ちょっと前は、髙橋さんの写真とかプロフィール的なものがあったと思ったけど、スペシャルサイトだったのか、今はもう見当たらないなぁ・・・。

私は(最近)、浴衣を持っていなかったので、この日のために一式新調し、また、浴衣を着る機会はなかなかないので、美容院にヘアセットの予約まで入れ、浴衣ヘアにトライ。ヘアに着付けに、慣れない下駄での移動、それだけで一苦労!

理佳ちゃんと代々木で待ち合わせて一緒に神楽坂に向かったのだけど、行き交うひと達が「あら〜、浴衣きれいねぇ〜。花火大会かしら〜。」と言っているのが聞こえ、「いえ、お食事会です!」と心の中で思っていたんだけど、どの人もどの人も「あら〜、花火大会かしら、いいわねぇ〜」を連呼するので、ついには「はい、花火大会でけっこうです」という気分になってきた。それもそのはず、隅田川の花火大会と同じ日程。

それはそうと、高橋さんがセッティングしてくれるお店はいつも素敵。今回は、神楽坂にある「高林」という日本料理のお店。もう、入り口の佇まいからしてツボ!大きなお店ではないので、貸し切りだったのも、とてもゆったりとしていて良かった。

理佳ちゃんとチビラーシカ

理佳ちゃんとチビラーシカ。理佳ちゃんみたく、襟元を広く開けた方が、粋な感じがしていいな・・

ほとんどみんな浴衣を着ていて、「あー、こういう帯との組み合わせも素敵ねー」とか、色々盛り上がりポイントもあり、最初のうちはパジャマパーティ並みにキャッキャとはしゃいだ。ま、浴衣パーティだから、ある意味パジャマパーティか。

一段落してカウンターに座ると、お待ちかねのお料理!出てくるお料理の一つ一つが、とても丁寧で、上品で、大将の動きにも無駄がなく、タイミングが絶妙。日本料理の料理人すごい!とイチイチ感動しながら、美味しくいただきました。

手元に釘付け

大将の手元に目が釘付け

鱧!

鱧!

しかも、大将がなんと花火まで用意してくれていて、お店の軒先でみんなで花火。

みんなで思いがけず花火

思いがけずみんなで花火

なんという気遣い!「大将が花火を買っといてくれた」といえばそれまでだけど、そうした準備をしてくれているのって、「隅田川の花火が見れなくて、さぞ残念に違いない。せめて花火気分を味わってもらおう。」という、先読みの意識が働かないと絶対にできないじゃない?それに、美味しい料理を作り、それを気持ちよく食べてもらう、ただそれだけでも、十分と言えば、十分なわけで、直接的に料理に含まれない範囲までも、感覚を研ぎすませているなんて、これぞまさにUser Experience!Theおもてなし!

あー、もうほんとPricelessな夜でした。

髙橋さん、ありがとうございました

髙橋さん、ありがとうございました

秋には、着物で紅葉 in 京都なんていうのもいいね!という話が出ていたので、次もまた楽しみです!

そうそう、普段着ない服(というか浴衣)を着て動いてみると、タクシーがこんなに乗りにくいなんて!とか、普段感じない制約を色々感じる。その辺も新鮮でした。