イベント「偏愛トラベラー vol.02 服とカメラと建築と」を開催しました

5月17日の夜、私がホストするとトークイベントシリーズ「偏愛トラベラー」の第二弾「服とカメラと建築と」を恵比寿のamuで開催しました。
今日はそれについて簡単に少し。
イベントの詳細は
【旅する草冠の学校meet up】偏愛トラベラーvol.02 「服とカメラと建築と」
をご覧いただくとして…。
タイトルの通り今回は、大きくテーマが3本立てとなっていて、
- 服(装い):旅するパーソナルスタイリスト河内尚子
- カメラ(写真):ロフトワークの石川真弓さん
- 建築(都市デザイン):ziba tokyoの山田理湖さん
という担当で話題提供しつつ、会場のみなさんとインタラクティブに対話を楽しみました。
最初に私から会の趣旨など説明して、本題は、タイトルとは順を変え、カメラ⇒建築⇒服という風に持ち回りでお話。
◎マユミンのカメラの話
マユミンは、会社を辞めて夫婦で3ヶ月の世界一周旅行にでかけた経験があることから、どんな経路で旅をしたのかを話してもらいつつ、旅先の風景写真をふんだんに紹介してもらいました。
また、彼女はHDR写真の魅力をたっぷり伝える書籍『HDR写真 魔法のかけ方レシピ ~撮ったあと生まれ変わる、写真のあたらしい楽しみ方』の著者でもあるので、HDRで撮ったものとそうでないものの写真を比較しながら、素敵な写真を撮るコツとあわせて紹介してくれました。
HDR写真ってiPhoneカメラの基本機能にもあってそちらは普段使っているけど、ミラーレスとかで撮影するときにもこれからはちゃんとRAWでも撮っておこうと思いました。
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◎理湖さんの建築の話
理湖さんもヨーロッパ各地を旅した経験があり、印象に残っている都市やそこでの風景写真、アート、人々の様子を紹介してもらうとともに、さらに貴重な経験である、デンマークのフォルケホイスコーレという教育制度(全寮制の学校)への留学についても話してもらいました。彼女は元々建築や都市デザインなどに興味があり、旅の出発点は『シビックプライド―都市のコミュニケーションをデザインする (宣伝会議Business Books)』という一冊の本だったそうです。そこで扱われている事例の都市をめぐるため、長くヨーロッパに滞在する方法としてホイスコーレへ。本人は貧乏旅行と言ってましたが、一般的な旅行では得られない人生の財産だなーと思える経験談でした。
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◎私からの服の話
私からはトラベルワードローブへの偏愛の話。

私の旅先でのクローゼット写真を見せながら会場のみなさんに「旅先で服はクローゼットにかけますか?スーツケースから都度着るものを取り出しますか?」と聞いたら、数名をのぞいてほとんど全員がスーツケースから取り出す派でした。びっくり。私はぜーんぶアンパックしてホテルのクローゼットを私物化してしまうので。
前提として少しTPPOSの話をしたり、
- 装いは相手への思いやりでありギフト
- 服を着た人間も環境や都市の一部=公共物
ということについて話しました。
それから私の旅服選びのコンセプト「Feel Safe, Fail Safe」についても紹介。
トラベルワードローブを考えるときの私なりのコツはいくつかあるのですが、その一部として必ず検討している要素は
- 気候
- 街の特徴
- 旅の目的
- クラス感
- 一つで二役、三役になるかどうか
ということがあります。
それらを簡単に説明したあとに、各国、都市を訪問した時、どういう考え方でどういう服を選んだのか、という説明とともに事例を紹介しました。主にはその都市の特徴をどう捉えたかとか、時間帯やドレスコードなどとあわせた相対的なコーディネートということですが。理湖さんの話でもあったけれど、やっぱり都市によって、建築物や人々の様子、街の熱量って全然違います。だから同じビーチリゾートでもトロピカルが似合う街もあれば、洗練方向が似合う街もあるというように違いがあると思っています。そういうことを風景写真とその場所で着ていた服写真を合わせて紹介しました。
トラベルワードローブというと軽量化や荷物を減らす方向性の記事、ライフハック的なものが多く、実際そのほうが合理的でもあるし、私自身もそういう話は嫌いじゃないんだけど、このイベントではあえてのアンチテーゼ的な話題提供にしてみました。
だって、旅先に行くと日本人ってすぐわかっちゃうんだもん。旅のTPPOSに合っていなかったりドレスコードをちゃんと理解していなそうな装いであることから…。
合理性、機能性だけを追求したら、アウトドアブランドのトラベルラインで揃えるのが一番です!でも、そうじゃない旅服の楽しみ方もあるよ、ということをオプションの一つとしてぜひ知って欲しいな…と思って。
若干時代に逆行している考え方でもあるので、来てくださる方々にドン引きされたらどうしようと思いましたが、
- 「ファッションを通して街と調和するという旅の新しい楽しみ方を発見できた」
- 「自分もその国に住んでるような、その街と一緒に呼吸してる気になれる。次の旅ではもっといろんな服を持っていって着ようと思った」
- 「おしゃれしたいなとワクワクした。もっと旅服も楽しもうと思います!」
といったコメントももらえて一安心。
旅服や装い、まだまだ話したいことがたくさんあるけれど、まぁ、今後にとっておこう。
マユミン、理湖さん、来てくださったみなさん、どうもありがとう!
前回も参加してくださった方がリピーターとして来てくださったり、今回はじめて来て下さった方も、今後ぜひゲストスピーカーにお迎えしたいなーと思えるほど色んな旅・現地経験をお持ちだったり…と、やってみたらどんどん広がる「偏愛トラベラー」。面白い。

次回の「偏愛トラベラー」は6月17日に開催予定です!
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