Dior 2014 S/S ウィメンズコレクション

DIOR

表参道のDiorで、2014 Spring Summer Collectionの特別プレゼンテーション&スタイリストによる2014年トレンド紹介というイベントがあったので行ってきました。

先日記事を書いたBURBERRYの方は秋冬ものだったので、寒い今の季節に見るとある意味ではちょうどいいとも言えるけど、そろそろ春なのに「また秋冬!」とも感じてしまう。何よりも、今すぐ買って着れるわけじゃないし…(予約はできるんだけど)

そういうわけでDiorのこっちのイベントの方は、「今年の春夏はどういう感じのものを着ようかな〜」と考え始める今頃にちょうどいい。

写真は全然撮らなかったけどメモは取ったので、様子を少しご紹介。

コートを預けて通された2Fには、椅子がコの字型に並べられていて超ミニサイズではあるけれどランウェイさながら。

正面には司会の女性用とスタイリスト広田聡さんが座るスツールが2脚。
始まるまでの間にはシャンパンをいただきました。

トークセッションだけかと思っていたのだけど、実際には外国人のモデルさんによる4つのルックの”ランウェイ”も。

それにしてもモデルさん、考えられないほどの等身バランス!

去年、ファッション・ウィーク最中に訪れたミラノで、宿泊したホテルGrand Hotel Et De Milanのラウンジが何かのブランドのランウェイ会場に使われ、たくさんのショーモデル達がそこに入っていく様子を見て、その時もびっくりだったけど、今回は、自分の30cm以内で手の届く近さ。同じ人間とは思えん…。

今季のトレンド

去年の今頃は、モダンフューチャリズムといったところから「メタリック」や「ジオメトリック柄」あとはライトといったところから「トランスペアレンシー」なものをよく見かけました。あと、花柄パンツか…。

今季のトレンドはいくつかあるけれど、注目はなんといっても

  • プリーツ
  • トランスペアレンシー
  • アート

です。

トランスペアレンシーは去年から引き続きですね。アートについては、去年もハイブランドではよく見かけました。実際、Diorでも前シーズンで一足早く発表済みとのことで、今回見せてもらったルックにはそれっぽいものはありませんでした。

(というか、Diorほどのメゾンがアートなピースを発表したから、他のブランドも追随し、やっと我々一般人のファッションの中にも入ってきた、ということなのでしょう)

ま、そんな感じで、このトレンドを踏まえつつ、4つのルックを見ていきましょう。

Dior

Look #1

SSコレクションのトップバッターのルックでもあったそうなんだけど、バージャケットにフラワープリントの細いプリーツショートパンツ。

バージャケットというのは、上流階級のご婦人方が夕食前にバーでアペリティフを楽しむために着ていくものとして、ムッシュ・ディオールによって考案されたものだそうです。

胸は立体的に、また胸下にXラインが入ることでウェストがより補足見えます。現在のアーティスティック・ディレクター、ラフ・シモンズによるデザインでは、ムッシュディオールデザインのものよりかなり丈がコンパクトです。光沢とハリのある素材。

DiorといえばParisのモンテーニュ通りに本店を構えていますが、モンテーニュといえば、プラザアテネ!(ホテルです)このプラザアテネのバーをイメージしたとのことでした。

そして、今年のトレンドの一つであるプリーツのショートパンツ。プリーツというと山と谷の畝のようになっているのが一般的ですが、このプリーツはフラットに見えるプリーツでした。ちなみにプリーツになっているの、丈の中ほどから裾にかけての部分だけで、ウェストから丈の中ほどまではシルクのシンプルなショーツになっています。

イベントの後に試着もしてみましたが、身長が150cmない私でも、ジャケットは一番小さいサイズならお直しなしで着れるサイズ感でした。丈はおへそよりけっこう上。

また、ショーツはこのフラワープリントではなく、途中から細プリーツになったタイプを着てみましたが、こちらも、ウェストを詰める必要はあるものの、私が着てもそれなりに見える秀逸さでした。特に、コンパクト丈のジャケットに、ハイウェストなデザインかつ、縦のラインが強調されるプリーツショーツなので足が長く見えます。

Look #2

パッと見では、なんてことない(といってもシルエットは恐ろしく美しい)黒のバージャケットに黒のシガレットパンツ。ジャケットは腰に膨らみがあって立体的。そしてウェスト位置も2cmほど高めだそうで、そりゃぁ、スタイルよく見えるわけです。モデルさんがこちらに向かって歩いてくるときには、「おぉ。美しいスーツだなぁー。」と思って見ていたわけですが、クルッと向きを変えて戻っていく時のバックスタイルに今度はびっくりです。

ペプラムのようなフレアが施されたフラワーープリント(かな?)のキックプリーツが、動き似合わせて軽やかに揺れます。前から見るとマニッシュ、後ろ姿はフェミニン!

ムッシュ・ディオール時代であれば、ボトムには布をたっぷりと贅沢に使ったくるぶし丈のフレアスカートが合わせられるでしょうとのこと。シガレットパンツが現代的です。

Look #3

ピンクの薄いケーブルニットにLook1に似た細いプリーツをあわせて。

このニットがトランスペアレンシー。透けて見えるほど薄い繊細なニットですが、これまたバックスタイルが可愛いのです。バックネックポイントの下あたりにボタンがあり、そこがとまっているだけで、裾にかけてはオープンスタイル。逆V字型に背中が見える状態になっています。ライニングにはチュールが使われていて贅沢。クチュールメゾンならではですねぇ〜。

背中が開いている服はなかなかハードルが高いですが、スタイリスト広田さんに言わせると、(きれいに着るために)「ジムで運動してエステに行ってください」だそうです(汗)

首元を飾るのは大ぶりなネックレス。今シーズンのラフ・シモンズのテーマが「過去と未来を旅するアリス」だそうで、コレクション会場もDiorの庭園のような空間が演出されていたそう。このネックレスは藤の花をモチーフにしているとのこと。

Look #4

オーガンジーのトップスにハイウェストスカートが組み合わさったようなドレス。ウェスト切り替えが横方向に入ったHラインと呼ばれるラインです。「カクテルパーティにも良いですね」と広田さん。

トップスがシャイニーでボトムスがマットというテクスチャーのコントラストも引き立ちます。

政近準子氏の『「素敵」の法則』に説明されているファッションテイストでいうと、このルックが似合うのはアジアンスマートな方々ですね。光沢感、全体的にペールトーン、(Hラインとも書きましたが)ハイウェストなタイトなラインのスカート部分から全体的なIライン。

どんな方にアジアンスマートテイストが似合うのか、なんてところについては、ぜひ『「素敵」の法則』を読んでみてください。

4つのルックを見た後は、広田さんとお喋りなどもしながら、試着なんかもして至福の時を過ごしました。Diorは全体的にサイズ感が小さめなので華奢な方はトライしてみる価値ありですね。(気軽に手を出せる価格ではありませんが…)

帰りには、DIORマガジンをいただきました。

Dior

【参考情報】
スタイリスト広田聡さんのブログ
https://www.vogue.co.jp/blog/satoshi-hirota/

クリスチャン ディオール 2014春夏プレタポルテコレクション
http://www.vogue.co.jp/collection/brand/Christian-Dior/14ss-rtw
※上記4ルック含めてコレクションが見れるのでおすすめ

クリスチャン ディオール
http://www.dior.com/home/ja_jp

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