着物コーディネート

久々に着物のレッスンに行った。といっても、着付けではなくコーディネートレッスン。

あれだけ自分的に熱かった着物ブームは、いざ袷のお着物が着れる時期になった途端ぐらいに落ち着いてしまい(というか、着る余裕がなかったというか)、結局間があいてしまった。

が、しかし、レッスンに行ったらやはりめちゃ楽しくて、色々着たくなった。

というわけで、着物のコーディネート例のお話です。


このレッスンでは、手持ちの着物や帯など、コーディネートに悩むアイテムを持参して、それをベースにアドバイスしてもらったりもできるんだけど、私はレッスン後に出社予定で着物を持っていけなかったので、全部お教室にあるアイテムでコーディネートしてみました。

「何でも良いのでいつも通り、自分ならこうするという風にコーディネートしてごらん」とのことだったので、棚から着物、帯、帯締め、帯揚げを選んでみる。

それがこれ。ビフォー写真。

ミントグリーンの総絞りの着物に、ザクザクした質感の赤い帯。ミントグリーンの太めの帯締めとレモン色の帯揚げ。帯は総絞りのボリュームに負けない感じがいいかしら、とか、八掛の色に合わせた方がいいかしら、という感じで選んだ。

着物には訪問着や付け下げ、小紋など柄や紋の有無などで格があったりするけど、それとは別に素材でも格みたいなものがある。例えば紬はどんなに高価なものであってもカジュアルでしかありえない。紬がデニム的なカジュアルさだとすると、染の着物はシフォンワンピのような感じ。

小紋は紬と比べるとややおしゃれで、その中でも総絞りの小紋は豪華さがあるので紬よりは全然上と考えてよさそう。会場がカジュアルなレストランなんかのウェディング2次会ぐらいなら着てもOKな範囲とのこと。

さて、着物のコーディネートでは、普段着用と礼装用の混ぜて使うのはダメなものの、色合わせなどでは特に組み合わせのNGがない。

洋服だったら、まー、これでもだいぶ珍しい色の組み合わせなんじゃないかと思うけど、着物のコーディネートだと我ながら無難だ…。

では、このコーディネートをガラっと変えてみましょう。


アフター写真1

まず1つめは上品な感じに。例えばお食事に行く時なんかの想定。上品なイメージにしたい時は帯は薄いピンクやクリーム色などの柔らかい色を使うことが多いとのこと。帯揚げにはフォーマルにもカジュアルにも使えるという白系のものをチョイス。帯締めには薄い紫色。全部パステルカラー系なんだけど、同じような色(色相環の近い色)を使っていないのでパステルカラーのみでもぼけた印象にはならないとのこと。そして、この白の帯揚げがリセット効果を出しているらしい。色のトーンを揃えるということが上品に見えることにつながっている。

ちなみに、ここで帯締めで引き締めようとしてダークな色を持ってくると、イージーでややおもちゃっぽいというか、セットで売ってる着物みたいになってしまうので、あまりステキに見えないかもとのこと。

ちなみによくあるちりめんの帯揚げはカジュアル志向。ウェディングの2次会ぐらいならギリかな…という感じらしい。

 アフター写真2

アフター写真1とはまたガラっと変わって、今度は例えば落語を見に行くようなシーンを想定したコーディネート。落語はとても庶民的でカジュアル。洋服で言えばデニムとTシャツでOKぐらいの気楽さがある。とはいえ、現代の多くの人にとって落語は非日常であり、少しはおしゃれしてでかけようかなと思えるようなシチュエーションゆえ、上品な小紋でもOKとのこと。

さてこちらのコーディネートは、帯にボリュームがあるので帯締めはカラシ色で細めのもの。

絞りの着物の緑色を帯にも使っているけど、より鮮やかな緑。緑の(正反対とまではいかないけど色相環で)対極の方にあるカラシ、そして、カラシの正反対にる紫の帯揚げによって色で引き締めることができている。

このコーディネートは京都では絶対見かけないらしい。やはりこういう紫のような色の濃いものを使うところが「江戸の粋」な感じであり、「京都のはんなり」では赤やピンクの色使いが特徴になってくるとのこと。

このあと、別の生徒の方が持ってきていた古いお着物3枚分を題材にコーディネートを見ていったんだけど、一番最後に、「じゃ、改めてコーディネートを考えてみましょう」ということになったので、再度トライ!

それがこちら。レッスンの成果は出てるでしょうか?

着物は引き続き、ミントグリーンの総絞り小紋。帯は柔らかい色に華やかな蝶の模様が入ったものをチョイス。帯揚げはチョコレート色のちりめん。そして、真っ青な帯締め。帯の蝶の模様と一緒に描かれている曲線のオレンジが、着物の八掛と染め点のオレンジとリンクしているけど、それ以外はどれとも違う色。着ていく状況の想定としては、おばあちゃんと親と一緒にご飯を食べにいくようなシーン。上品さを淡い帯の色で表現しつつも、一緒に行くメンバーの中では私が最若年になるので、蝶の可愛らしさも嫌味ではないかと。全部淡い感じにしようかとも思ったけど、江戸らしいキリリとした帯揚げで全体を引き締めた感じ。想定シーンを話しつつコーディネートでどう表現したかを説明したら、褒められましたw 着物もソーシャルなのね。


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