旅行用の靴
今日は、旅行用の靴について。旅先ではけっこう歩きまわることが多い。足が疲れないことだけを中心に考えれば、トラベルシューズ的なものはいっぱい出ているし、それこそアウトドアやアスレチックな靴を選べば間違いないと思うけど、それだと普段着ている服に似合わないこともある。というわけで、アウトドアすぎず、色んなファッションにそれなりに合って、足も痛くならない靴について。これは未だに試行錯誤中なので、近年快適だなと思ったものを中心に紹介。
荷物にはなるけど、旅行に行く時は履いていく靴のほかに1〜2足持っていくことが多い。
やっぱり用途によって履ける靴が違うと思うのよね。ファッションに似合うかどうかもそうだし、機能面でも。でも荷物が減らせるに越したことないので、1足で2役3役してくれる靴がいいなとは思っていて、できるだけそういう靴を選ぶようにしているけど。
これまでの経験から(なので網羅的ではない)、旅行中の靴選びポイントをちょっと紹介。
◆ケース1:石畳の多い街
女子の場合、旅行用シューズでそこそこ可愛いものというと真っ先にフラットシューズを挙げると思う。最近だと、TORY BURCHのフラットとか流行ってるしね。確かにヒールがないのは楽だし、スニーカーと違ってファッション性もあってラクちんだからいいのだけど、フラットシューズ(一部スニーカー)ではダメという場合があることを痛感。それが石畳の多い街の時。
先日行ったコペンハーゲン(デンマーク)もヘルシンキ(フィンランド)もタリン(エストニア)も石畳が多い。こういう街を歩く時は底が厚い靴じゃないとダイレクトに地面のでこぼこが足に響く。
私は今回の旅ではそのほとんどでAIGLEのLuggershallを履いていた。
なので、最初全然気づかなかったんだけど、一緒に行ったメンバーが、毎日、足が痛いとかもう歩けないとかヒィヒィ言ってて、それが靴のせいだと気づいたのは、最終日のちょっといいレストランに行く時に自分でフラットシューズを履いた時だった。
ホテルからレストランまで多分1マイルぐらいだったと思うけど、レストラン着く時には「うげー」って感じだった。こんなに足裏に石が当たってたの?むしろよくこんなんで毎日歩いてたね、と感心するほど。
というわけで、AIGLEのLuggershallは機能的にもかなり優秀!最近のお気に入り。
レトロな登山靴風のレースアップシューズ。タウンシューズだけれど、本気ではない軽微なトレッキングだったらOK。見た目が好きだったというのが購入の一番の決め手だったので、機能面は実はそれほど期待していなかった。でも、石畳続きの街で、この子の凄さを感じたのでした。
見た目の話でいくと、もちろん山ガール的なファッションに似合うのは当然のこととして、ベージュのブーツとして考えると、わりとキレイめな格好をしてる時でも浮きすぎないと思う。ただ、ソールが白なのでそこがちょっとカジュアルにはなってしまうけど。

アウトドアテイストの入ったカジュアルなコーディネート

ややキレイめなコーディネート
ちなみにほとんど色違い?というぐらい形の似ているもので、AIGLE RANTAGE W Black(後述)というのも持っているんだけど、RANTAGEと比べLuggershallの方が半分ぐらいの重さなのでラクちん。
ちなみに、このAIGLEのLuggershallを買おうかなと思っていた時期に、候補として検討していたのはKeenのピレニーズとラフマのスモールウッドとダナーのダナーライトなんだけど、あまりに見た目がアウトドアに寄り過ぎてたり、あまりに重かったり、レディースが手に入りにくかったり…といったことがあり、最終的にAIGLEに。軽さとか防水の感じとかそもそも私山登りしないし…ってことを考えるとAIGLEで妥当だったかと…。
![]() |
価格:20,790円 |
![]() |
価格:19,950円 |
![]() |
価格:39,690円 |
◆ケース2:悪天候
3月にIA Summitで行ったルイジアナ州ニューオーリンズでは到着早々サンダーストームがひどかった。雨が上がった瞬間を狙ってフレンチクォーター観光などもしたけど、その間にもザーザー降りになったり。本当なら長靴がほしいぐらいの大雨(またはいっそ濡れる前提でビーチサンダルとか)。
そんな中、履いててよかったと思ったのが、AIGLE RANTAGE。
大雨に加えて、ハリケーン・カトリーナの爪あとなのか知らないけど、ニューオーリンズの街なかってけっこう道が悪いところがいっぱいある。変な段差があったりするのは当たり前で、落とし穴?という穴が開いていたりとか。だからある程度ホールド感があって、足をちゃんと覆う靴が良さそうだと思った。

中は普段着だけど、雨が降ってて薄手のゴアテックスジャケットを着たから全体的にはアウトドアっぽい印象?
RANTAGEはデザイン的にはLuggershallに似てるんだけど、Luggershallよりも底が厚く、また靴のつま先〜甲にかかる部分も安全ブーツみたいに(?)硬くて、ヒールで踏まれたぐらいじゃ全然痛くないような、そんな感じ。
大雨降るのがわかっていてもスーツに長靴突っ込んでいくわけにはなかなかいかない。なので、このハイカットで防水のRANTAGEは重宝する。
なぜだか知らないけどNew Orleansで泊まったHyatt内のレストランで、ウェイトレスの女の子にこの靴を絶賛された。彼女のツボだったらしい。
◆ケース3:ちょっぴりアウトドア
去年のIA Summitでコロラド州デンバーに行った時は、ロッキー山脈ふもとのマウンテンパークを巡る半日ツアーというのに参加した。
デンバー市内のショッピングモール集合でそこからバスにのって公園に連れていってもらえるようなものだったので、そんなに歩くこともないだろうと思ったけど、着いた先の公園でどれぐらい歩くのか歩かないのかもよく分からないし、公園の中がコンクリートで整備されてるのか土道なのかもわからなかったので、この時もAIGLE RANTAGE。山道すぎるってことはなかったんだけど、いい景色が見たくてちょっとした岩を登ったりもしたので、RANTAGEで調度良かったな。

私が撮影してるから自分は写ってないけど、こういう岩を登ったり…。
そして今年の前述のニューオーリンズでは最終日に、スワンプ(泥沼)でワニを見るツアーというのにも行った。
スワンプの中に浸かるわけではないものの、ボートに乗りながらも汚れるのか汚れないのかもよくわからなかったし、これ以外の靴となるとあとはフラットシューズしか持っていっていなかったので、またまたAIGLE RANTAGE。カンカン照りだったので暑かったけど、汚れとか気にしなくてもいいし、まぁまぁ。
◆ケース4:郊外のワイナリー
去年の秋、サンフランシスコ出張のついでにナパバレーでのワインテイスティングのオプショナルツアーに参加した。これも、ホテルからナパバレーまでバスでの移動だったので、そんなにガシガシ歩くタイプではなかったけど、土や芝生の上を歩いたりもするのでピカピカの革靴ではちょっと辛いだろうね。

コールハーンのスウェードブーツを履いてOpus Oneのワイナリーへ
気分的にスニーカーという感じでもないし、こんなブーツでちょうど良かった。
随分昔にハワイのCole Haanで買ったスウェードブーツなんだけど、履き心地と上品さと歩きやすさ、コーディネートのしやすさを含め、いまだにこれよりも安心して履ける靴に出会ってない気がするなー。
◆ケース5:コンクリートジャングル
ニューヨークに行くとめちゃめちゃ歩く。一日10km以上、下手したら10マイルぐらい歩いてる気さえする。色んな人種の人がいて、色んな個性を持った街があって、色んなファッションをしている人がいるそんな街なのでスニーカーでも悪くない。でも、スニーカーだと服に合わせにくいこともあるし、たまたま通りかかった素敵なセレクトショップとかに入りづらいなーって思うことがある。
それにニューヨークといえばやっぱり黒!?というわけで、去年の10月末に行った時はCamperのKimを履いてることが多かった。
ちょっとマニッシュっぽいんだけどスーツ的な服にも似合うしカジュアルな感じもいけちゃう。しかも、黒なんだけど普通のレザーとスウェードのコンビになっているところが適度な質感を出してくれる。高すぎないヒールがあるのがフラットよりも歩きやすく、しかもレザーが柔らかいので靴擦れしづらい。
ちなみにこの靴履いてたら、コロンバスサークルのCole HaanやSOHOのお洋服やさんなどニューヨークの何か所かで「素敵な靴ねー」って褒められた。

黒のレザーとベレーに合わせたり…(in セントラルパーク)

ベージュのベレーにツイードのミリタリーケープと合わせたり(Public Library前で)
本当は、Sex And The Cityのキャリーのように、超ハイヒールでNew Yorkを颯爽と歩いてみたいなとは思ってるんだけど、ツーリストにとってはちょっとハードルが高すぎて今のところやったことない。
![]() |
[カンペール] CAMPER KIM 2145474 11 (ブラック/37) 新品価格 |
◆夏のヨーロッパの湖水地方
かなりピンポイントに書いたけど、ザルツブルク市内観光+ザルツカンマーグートの湖のほとりに行くようなツアーの時はスニーカーにした。サンダルでもよかったけど、やっぱりどんなとこを歩くか100%知っているわけじゃない時は足を覆うタイプじゃないと怖いなーというのがあって。この時はちょっとマリンなワンピにしたので、Patrickの白のレザースニーカー。

切り替えワンピにPatrickのスニーカー

ザルツブルク市内観光と同日に湖水地方も
⇒ Munich, Salzburg and Zurichまとめ記事
◆ビーチカジュアル
ビーチっていうかハワイ行っても海に入らない私はもっぱらロイヤルハワイアン周辺を歩くぐらいなんだけど、重宝してる靴といえばやはりこれ。
これまたCole Haanのゴールドがかったメッシュビーサン。Nike Airも入っているからクッション性もあって疲れにくい。ビーサンだけどなぜかシカゴのMagnificent MileにあるCole Haanで買った。
ワイキキなんかだと街の雰囲気的にはゴムのビーサンでもいいけど、でもなんとなく歩いてるうちにちょっとジュエリー屋さん入ったり、ブティック入ったりしたくなっちゃうので、ビーサンの中でもビーサンすぎないサンダルを。ま、でもビーサンだけどw だからちゃんとしたレストラン行く時とか履いていけないけどね。
◆その他
どんな旅の時でも、予定していなかったちょっといいディナーとか、突然の人に会う予定など万が一に備えてカジュアルすぎない靴も持っていく。パッキングのしやすさからフラットシューズであることが多いな。
というわけで、持っていくことの多いフラットシューズはこのへん。
L’autre Choseのフラットシューズ。リボンがついたもの。
レザーが大変柔らかく、素足で長時間歩きまわってもほとんど靴擦れしないから大好き。銀座のEstnationで何年か前に買った。

Parisを歩いた時はロートレショーズのフラットだったみたいだ
次にChloeのピンクベージュのフラット。
これもレザーが恐ろしいほど柔らかくて、甲の深さも前述のL’autre Choseよりもあるから脱げにくく大好き。ParisのChloe本店で購入。

チューリッヒ市内を歩いてた時はChloeだった様子
折りたたみ型フラットシューズというのも持っている。付属の小さい袋に収納できて、隙間を埋めるようにパッキングできるのでこちらも便利。なぜか色違いで買ってしまった。どちらも、New YorkのAnthoropologieで買ったLucky Pennyというとこのもの。
旅行の時だけでなく普段都内でもヒールで遠くに出かける時に、念のため持って歩くこともあるぐらい。
あとは秋・冬の旅だったらこれもー。ミシェルクランのファー付きヒールアップスニーカー。
ファーを取り外すとちょっとレトロなレザースニーカーになり、ファーをつけていると一見スニーカーに見えないので普通にヒールのあるレザーシューズに見えるという便利な靴。ヒールがあるといってもそれほど高くなくインソールから緩やかに…という感じで普通のスニーカーと同じぐらい疲れない。
何年か前9月だか10月末ぐらいにLA行った時に履いてった気がする。

LAで空港降りてすぐスター豪邸ツアーに行った時。この写真だとわかりにくいけどファーは取ってスニーカー的に。
◆失敗例
去年、スイスアルプスにローヌ氷河とアーレ峡谷を見に行った時、PatrickのMarathonシリーズのスニーカーにした。
けっこうアウトドアな感じでもあったので見た目的には悪くなかったんだけど、この日、台風のようなひどい天候で雨もかなり降っていたため、防水機能が全くないこのスニーカーではかなり厳しかった。特に氷河入り口までの砂利道がところどころ小川のように水が流れていてそこを歩かなくちゃいけない時にはスニーカーがビチョビチョに。不幸中の幸いは、スニーカーのなかでもけっこう底が厚めだったことぐらいかなー。

氷河に行く途中の(晴れてれば)絶景ポイントで
◆まとめ
こうして並べてみて思ったのは私が旅の靴として選んでるのは
- 足を覆う部分が多い(露出の高いサンダルとかは避けがち)
- 防水性が高い
- トーンの違う服にも合わせられる
といった特徴を持った靴ってことになりそうだ。
次の旅行はヴェニスなんだけど、私のなかではヴェニスの街に合いそうでかつ観光しやすそうだと思う靴の筆頭は、ベタだけどやはりTOD’Sのドライビングシューズかなー。持ってないけど…。
とか妄想するのが楽しい!
【こんな記事も参考に】
[…] ⇒ 旅行用の靴 […]