Range Rover VOGUEで車中泊をしてみた
だいぶ前、というかあれは今年のゴールデンウィークだ(古っ)。
東京から車で、ワンコさん達を連れて北海道に行ってみた。
半年待ちののち、ようやく納車されたRange Rover VOGUE(レンジローバー・ヴォーグ)の試し運転をしたがっていた夫のニーズと、ワンコ対応フェリーなるものを発見してそれに乗ってみたかった私のニーズがうまいこと合致したため。
で、フェリーについては別途書くとして、今回はRange Rover VOGUEで車中泊をしたときのお話。
⇒(追記:ワンコ対応の津軽海峡フェリーに乗った)
まず原宿の我が家から青森の津軽海峡フェリーターミナルまでは、Google Mapでルート検索したところ、東北自動車道を使うルートで719kmあることになっている。想定所要時間は9時間26分。
東京から青森までは一気に行ってしまうことにした。
途中の仙台とか盛岡とかで1泊する案がなきにしもあらずだったけど、ペットと宿泊できる宿を探すのも面倒で、しかも変な時間のロスができたり、その中継地点からフェリー乗り場までの距離が中途半端にあると渋滞に巻き込まれて時間通りに到着できないとかなったときに面倒だ…と思って。
もちろん、途中のSAやPAでの休憩は何度も入れた。
とはいえ夜遅くに青森に到着予定だったので、車中泊を考えることにした。
(フェリーは翌日の午後発。正午過ぎにはチェックインといった感じ)
◆用意したもの
添い寝しないと寝れないミニチュアダックス2匹がいて、ベンコラ(ベンチシート・コラムシフト)でもないレンジローバーなので、運転席と助手席で寝るとい うのはなしに。狭そうだなという予感はしつつラゲッジスペースで寝る場所を確保することに。そして、4月末の青森周辺での車中泊で寒いんじゃないかということも想定。
- マット(ラゲッジスペースに敷くもの)2つ
- まくら2つ
- シュラフ(寝袋)2つ(写真では1つしか写っていない)
では、早速、私が準備しておいたアイテムを一つずつご紹介しましょう。
●マット
車中泊用のマットとして私が選んだのは、そのままずばり「車中泊専用マット」。車中泊専門店オンリースタイルというオンラインショップで購入。車中泊専門店ってすごい!ニッチな市場があるもんなのね。
さて、このマットが良さそうと思ったポイントは3つ。
- なんと厚みが10センチ(段差があっても多分それをカバーしてくれるんじゃないかという期待)
- 空気入れのポンプや自力でフゥフゥ息を吹きこまなくても自然に膨らむ
- ある程度コンパクトに収納できる
そのほか、たまたまこの商品は複数枚を連結することもできる。
実際の商品はこんな感じ。
専用カバー(袋)から取り出したところ。
プラスチック製の留め具でおさえてある。
広げてみた直後はしわしわで厚みはまだない。
本体は高密度弾力フォームでできているらしい。表生地は150Dオックスフォードチェック、裏地はマイクロスウェード。
本体サイズは198cm×63cm×10cm。
マットの2ヶ所にバルブがついていて、その空気バルブを開くとマット内に自然と空気が吸い込まれる仕組み。空気の吸込がとまった状態で空気バルブを閉じると準備完了。収納するときはその逆で、空気バルブを両方とも開いて、マット本体の端っこから体重をかけながら丸め込む。空気を出しきったら空気バルブを締め、プラスチックの留め具を止めて収納袋へ。
収納時のサイズは直径22cm、長さ70cm。
>>車中泊専用マット(2枚セット¥59,600円)
このオンラインショップのいいところは、とにかく商品情報が丁寧なところ。いろんな車種ごとに使用イメージの写真がたくさん載っていたり、使い方をムービーで説明していたりする。使い方が簡単そうに見えたところが良かった。
私が車中泊をしたときは寒いぐらいの季節だったので良かったけど、もし今からの季節に車中泊するとなると暑さ対策も必要だね、きっと。なにやらこの車中泊専門店には夏対策グッズもあるようなので、車中泊を予定している方は参考にしてもいいんじゃないのかな。
●まくら
これは別に車中泊専用を買わずとも、普段の枕を持ち込めば良かったんだけど、旅行後も車の中に入れっぱなしにしておきたかったので、車中泊用マットと同じ素材、同じ仕組み、素材の枕を2つ購入。
専用の収納袋に入っていて、こちらはゴムバンドで止まっている。
車中泊専用マットと同じく、空気バルブがあり開放すると自動的に空気が入って膨らむ。
本体サイズは50cm×31cm×13.5cm、収納時のサイズは直径10cm×29cm。
>>車中泊専用まくら(3,500円/個)
●シュラフ
アウトドアブランドsnow peakのオンラインショップで「セパレートオフトンワイド」というのを購入。こんなのがあるよとはせがわさんが教えてくれたのがきっかけ。
良さそうと思ったポイント
- サイドファスナーによって、掛け布団、敷布団といった感じにセパレートにできるところ
- 中に入っているのがウォッシャブルダウンであること
- サイズバリエーションがあること
- 中のダウンの容量にもバリエーションがあり使用可能温度が柔軟なところ
で、この2つを買いました。
- ダウンの総量:ウォッシャブルダウン700g
- 総重量:2,000g(4.4lbs)
- 使用可能温度:2℃〜(36F)
- 価格:27,300円
- ダウンの総量:ウォッシャブルダウン1,400g
- 総重量:3,100g(6.8lbs)
- 使用可能温度:-8℃〜(18F)
- 価格:36,750円
サイズはどちらも同じで、本体105cm×210cm(敷)、110cm×200cm(掛)、収納時は直径20cm×48cm。
写真は700の方。1400だともっとモワッとなる。
サイドだけでなく足元などにもファスナーがついていて、敷きふとん側のフットポケットをひっくり返すと、普通のシュラフのように袋状にもなるので、セパレートにするだけじゃなく色んなバリエーションで使うことができそう。
そして、ピロートンネルがついているので、その袋状になっているところに衣類などを詰めれば、まくらを持っていく必要もない。と言いつつ、写真では、車中泊専用まくらを置いてみたんだけど。
プラス、この商品も車中泊専用マットと同じで、複数枚の連結が可能。掛けは掛け同士、敷きは敷き同士をサイドファスナーで連結できるので、大型の1式として使うこともできる。
◆寝る場所(夜の間駐車したところ)
道の駅「いなかだて(弥生の里)」
http://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/roadstation/aomori/ao17.html
東北自動車道黒石I.C.から国道102号を西へ5分ほどで到着。到着したときにはすでに22時頃で、道の駅にまず来てはみたものの、ジュースの自販機とトイレ以外は真っ暗。当然レストランや売店も開いていない。なので、もう一度I.C.方向へ戻って、来る途中に見かけたマクドナルドで腹ごしらえ。
◆Range Roverに上記装備で車中泊をするとどうなるか
そもそも出発時点で、寝床になるはずのラゲッジスペースにはこれだけの荷物が積んであった。
ハイエースとかアルファードとかそういうでかいワンボックスと比べると、そもそもがだいぶ狭い。そして、レンジローバーのような外車は国産車のように気の利いたバリエーション豊かなシートアレンジなどがない。
道の駅に夜着いて、それからこの荷物を無理やり助手席と運転席に押し込め、リアシートをフロント側に倒すところから寝床づくりスタート。
でも、暗かったので写真は翌朝片付けるときに撮りました。
実際に車中泊専用マットを敷いてみたところ。
車幅も大きくはないので、2枚のマットは若干の重なりができてしまう。そして奥行きもないことから、足元(運転席側)はだいぶ折り返している。つまり、大人が足を伸ばして寝るのは難しい。前方シートに向かって足をあげて寝ていたけど、私はそんなには苦ではなかったなー。腰・背中を伸ばして寝れるだけで快適。
そこに、セパレートオフトン ワイド 700とセパレートオフトン ワイド 1400を敷くとこんな感じ。
こちらもマットと同様重なりができてしまう。
幅とか長さとか、車体の大きさに依存して超快適とは言えないんだけど、マットの厚みやダウンシュラフのフワフワ具合、暖かさなどはもう最高!車に寝ているとは思えないほど。
やはり、シュラフの敷き布団部分の下にさらにマットがあるのとないのでは大違いなんじゃないかなー。
この組み合わせは超おすすめ。
ちなみに、全部を収納するとこれぐらいのサイズ(&ラゲッジスペース内での場所の取り具合)。
ちなみに片付けしている間など、ワンコさんは車につないでおきました。
ぐるぐる巻きになって身動きの取れない子たち。
◆まとめと感想
今回の車中泊、ものすごくどうしても必要性があったというわけでもなく、やってみたかったからやってみただけなんだけど、結論から言うと、まぁ、レンジローバーで大の大人が2人+ワンコ2匹で寝るのは、居住スペース的にけっこう厳しい。ただし、寝具としての快適性でいえば、上記のアイテムはもうかなり優秀。これはおすすめ。
この旅行のこれ以降の旅程でも、その後の旅行でも車中泊というのはやっていない。おそらくもうやらないであろうw。それも折り込み済みでなぜこんなアイテムを買ったかといえば、それはBMWのセダンからレンジローバーに乗り換えた理由ともかぶるのだけど、災害時対応である。
ワンコがいると一般の避難場所に受け入れてもらえないかもしれないとか、悪路を走行するようなことが出てくるかもしれないといった想定から。まー、実際にはその時に命が無事か、車も壊れずにいるかは分からないので本当に役立つ保証もないんだけど。
でも、少なくとも、快適な寝具が増えたことには変わらないので、我が家にみんな泊まりに来れるよ。これまでも大型ソファに大人2人が余裕で寝れる感じだったけど、さらにこのマットとシュラフがあれば床にも寝れる。
とにかく、車中泊用グッズやアウトドアグッズというのは災害時にも使えるものが多いということと、ロングドライブはある意味では機内と同じような感じでもあるので、何を着るか、手元に何を持ち込むかなど、色々同じように考えることができるというのを改めて実感したのでした。
>>車の中に泊まって快適旅行!
>>アウトドアSTYLEで、この春は決まり。
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