ワンコ対応の津軽海峡フェリー

ワンコ対応フェリーがあるというのをどこかで見かけて、それに乗ってみたくて、仕方なく(←ここ大事)ワンコさんを連れて車で北海道に行ってみた。2012年のゴールデンウィーク。

まずは東京から青森まで一気に北上。

そして、青森の道の駅で車中泊。
Range Rover VOGUEで車中泊をしてみた

翌日のお昼過ぎに津軽海峡フェリーのターミナルへ。青森と函館の間をフェリーで往復することにしたのだ。

ワンコ対応フェリーといっても、フェリーによってドッグフレンドリー度合いがまちまち。

例えば、

  1. DOG BALCONYという甲板にあるドッグランを利用できるのが「ブルードルフィン」
  2. 家族で1部屋プライバシーの確保されたPRIVATE DOG ROOMを利用できるのが、「びなす」「びるご」
  3. DOG ROOMという犬の収容ケージは、「ブルードルフィン」「びなす」「びるご」のいずれにもある。
    ※ケージ利用時は室内ドッグラン的なものを利用できる。

ただ、我が家のように、犬をケージにいれる習慣がない家庭では、DOG ROOMの利用は現実的ではない。

本当は、
「ワンコと洋上で遊べる(=甲板ドッグラン・DOG BALCONY)なんて素敵じゃないか!これに乗りたい!」

そう思ったから、津軽海峡フェリーに興味を持ったんだけど、よくよく見ていくと、それを利用しようとすると、一緒に甲板で遊んでいるとき以外は犬をケージに入れて置かなければならないらしいことに気づいた。

航行時間は約4時間もあり、外で遊ぶにしても15分とか30分ぐらいが限界だろうと思った。それに雨が降ったら!?

そう考えると、結局我が家の選択肢は、2のPRIVATE DOG ROOMのみ。最新フェリーと思われる「ブルードルフィン」に乗る選択肢はなくなった。

とにかく部屋数の限られたPRIVATE DOG ROOMを確保できるかどうかが予約の肝。

1週間ほど前に電話してみたら、4月30日14:20出航の「びるご」を予約できた。あまり細かいことを聞かれずさくっと。拍子抜けしてしまうほど。

当日は、車検証や犬を連れているため各種ワクチン証明書のコピー、PRIVATE DOG ROOMの利用申込書を持って、窓口に来るようにと言われた。出航時間の40分前には乗船口に車を並ばせておかなければいけないことになっていて、13:30頃にフェリーターミナルに行けば間に合う感じだったけど、実際には12時過ぎぐらいにはターミナルに着いてしまった。

とりあえず、窓口にいって乗船の手続き。車検証の提示は結局不要で、その代わりナンバープレートのナンバーを聞かれた。

乗船券や、乗船時にダッシュボード上に乗せておく紙、ドッグキャリーバッグにつけておくタグなどを受け取りまた車に戻った。

ドッグフレンドリーなフェリーに乗るためのターミナルは、犬が立ち入り禁止で、ターミナル内の売店やレストランを利用することはできない。なので駐車場で時間を潰していたところ、地元ラジオ局の人に取材された。「品川ナンバーですけどゴールデンウィークでこっちまで来たんですか?」というような。そして、そのすぐ後、その人は生放送の番組内で私達のことをレポートしていた。

ま、そうこうしているうちに、フェリー乗船口まで車を移動せよとのアナウンスがあり、場所を移動。

ダッシュボードに載せた紙にはペット連れであることがかかれているので、それによって列を分けて誘導しているようだった。

それにしてもかなりの行列だった。

乗船。船内にも誘導員が何人もいるので、その指示に従っていく。

駐車したら、犬達を頭まですっぽり入るタイプのキャリーバッグに入れて一緒に客室へ。

バックパックタイプのキャリーには4.3kgのRANDYを、4輪のスーツケースタイプのキャリーには8.2kgのTAFFYを入れて。

このキャリーのいいところは、スーツケースのようにキャスターがついていて転がすこともできるところ。ただ、バックパックとして背負うときにはキャスターの汚れが服についてしまわないかが気になるところだけど、そのキャスターのカバーもついているので安心。フラップは二重になっていて、外側のフリップをあければメッシュフリップでワンコの顔が見える。そして外側やサイドに十分なポケットもある。なによりお値段もお手頃。

>>ibiyaya ころがるキャリー

乗船したらまずはチェックイン。部屋の鍵やペットシートを受け取る。

チェックインをすませてPRIVATE DOG ROOMに向かう途中は一般客室を横切っていく。2等室ということで、雑魚寝場所的なエリア。

PRIVATE DOG ROOMの入り口。

部屋は思ったより狭い。そして病院みたいな暗さ。

部屋の左右に一応ソファ的なものがある。

他に、洗面台や小さなクローゼット、テレビも。

クローゼットの中には使い捨てスリッパがあった。

自販機でジュースを買ってきて部屋でそれを飲みながら、旅行先である北海道のガイドブックなど見たり、時々横になったりして過ごした。景色が楽しめるかと思ったけどそんなに晴れ渡っていたわけでもないし、それほど魅力的な風景が見れるわけでもなかった。

函館に近づくと、到着予定時刻の30分ほど前かな、車に移動し下船準備をせよといった船内アナウンスがあった。

そうそう、予約の時に、犬が頭まですっぽり入るようなキャリーを用意するようにといわれたとき、転がるようなキャスター付きは船の安全上ダメというようなことを言われたんだけど、少なくともPRIVATE DOG ROOMにいる間は問題なかった。多分、乳母車タイプのやつがダメってことなのかな。

TAFFYを入れたキャリーはこれ。

BOTTEGA VENETAのようなイントレチャート。もちろんBOTTEGA VENETAではないし、もっとチープなんだけど。でも、変なキャラクターとか描いてないだけで全然OK。

これはお台場のららぽーと(お台場にららぽーとはないんだっけ?)だかヴィーナスフォートだか、なんだか忘れたけど、ファミリー向け商業施設みたいなとこに入っている、ワンコさんグッズ屋さんで買った。どこのブランドでいくらだったかはもう分からない。

でも、ミニチュアダックスにしてはでかいTAFFYでもちゃんと入る。

ちなみに、北海道から青森に帰ってくるときは「びなす」というフェリーだったんだけど、この時はソファが部屋に1つしかなく、私も夫も二人とも寝不足で横になりたいのにそれすらできないという残念さだった。

あと、もし誰かこのPRIVATE DOG ROOMを利用する予定がある方にぜひともおすすめしたいのは、まくらの持ち込み!

車中泊後だったから車のなかに、車中泊用のまくらを持っていたにも関わらず、それを持っていかなかったとは大失敗。
ワンコさんルームではなく2等客室(雑魚寝エリア)に乗り込むならシュラフを持ってくのが良さそう。私は見なかったけど、夫がジュースを買いに行く時に、そういう夫婦がいるのを見て快適そうだなと思ったらしい。

◆津軽海峡フェリーで青森ー函館間の往復にかかった費用

【往路】2012年4月30日 13便(14:20発)びるご 2等

  • 大人2名+普通乗用車1台:22,700円
  • プライベートドッグルーム利用券(1室):12,000円

【復路】2012年5月3日14便(12:00発)びなす2等

  • 大人2名+普通乗用車1台:22,700円
  • プライベートドッグルーム利用券(1室):12,000円

計:69,400円

うーん、微妙…。けっこう高いね…。

津軽海峡フェリー
http://www.tsugarukaikyo.co.jp/



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