Archive for 12月, 2009

『IA100』スペシャルサイト

Posted in Diary on 12月 17th, 2009 by chibirashka – 3 Comments

書籍『IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』が出版されてから、もうすぐ2ヶ月が経ちますが、あちこちから反響があって嬉しい限りです。

日経ビジネスオンラインでも、花王の本間さんにご紹介いただきました。(ありがとうございます)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20091201/211055/

『IA100』の編集に直接関わっていたのは社内でも、著者の長谷川さんと私の2人だけだったのですが、本が刊行されるなんてなかなかない機会です。(そんなにおおっぴらに表情には出さなくても)社内では出版のお祝いムードっていうのが実はあって、スペシャルサイトを作ろう!ってことになりました。

コンセントは出版社ではないので、正直、本のプロモーションそのものには、それほど義務はありません。(もちろん、広報的にとか営業的には、『IA100』が売れて、認知が上がることで、IAを啓蒙して市場を広げるとか、コンセントのことを知ってもらうとか、できたらいいなとは思います。)

だから、スペシャルサイトという発想は、本の販促のためのプロモーションサイト、というわけではなく、あくまで「長谷川さん、おめでとう!という気持ちを伝えたい」「確かにIAは抽象的で小難しい感じはするけれど、もうちょっと親しみを感じてもらいたい」「クライアントプロジェクトではなかなかできないようなことを、何かやってみたい」みたいなところから出てきました。

たまたま何人か集まってだべってたソファの辺りで、雑談からなんとなくの企画が生まれ、社内のいろんな人を集めてブレスト、要素の抽出・類型化、設計、アートディレクション(世界観定義)、デザイン、撮影…ってことを、勢いでガーッとやり、最初の1-2週間でプロト完成。

その後、ブラッシュアップ、テスト、ブラッシュアップ…とやってきて、ちょっとゴニョゴニョっとしたことがあり(謎)、しばらく寝かせる期間もあったので、結局は着手してからずいぶんと経ってしまったのですが、やっと本日、IA100スペシャルサイト「IA100: Itsudemo Atsushi 100%」をロンチしました。

>>ニュースリリース「コンセント:『IA100』スペシャルサイトを公開」

ia100_screenshot

どちらかといえば、長谷川さんをリアルに知ってる人が見た方が面白いコンテンツなのですが、単純に、『IA100』に出てくるキーワードの復習という風にも使えるので、ぜひ見てみてください。

みんな、クライアントプロジェクトが恐ろしく忙しい中で、「講演とかでは見せない、普段の長谷川さんを見て欲しい!」という思いだけを拠り所に(ほんとか?)、試行錯誤しながら作りました。

私は今の業務ではクライアントプロジェクトを持っていないので、夜中までみんなで議論したり、課題をクリアするためにアイディアを出し合って磨き上げるようなことって、けっこう久しぶりで楽しかったな。(自社サイトリニューアル以来というか…)

「IA100: Itsudemo Atsushi 100%」
http://www.concentinc.jp/ia100/

[IA100 Special Site Project]
D: 足立邦登、河内尚子
PM: 足立邦登
AD: 小原千寿
De/Ph: 此谷内遙介
TD/Fl: 計良拓行
HT: 平木聡子

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感情ジェットコースター

Posted in Diary on 12月 13th, 2009 by chibirashka – Be the first to comment

感情の起伏の激しい一週間だった。

ちょうど1週間前、同級生の訃報を聞いた。教えてくれたのは卒業以来会っていない小6の時の同級生の女の子。あー、高校生かそのぐらいの時に街中でばったり会ったことはあるかもしれない。ともかく、15年近く音信不通だったのが、数カ月前にmixiで再びつながった。

頻繁に何かやり取りするほどでもない、そんな彼女からのメッセージで、なんだろうと思って開くと、小6で同じクラスだった男の子がひき逃げされて亡くなったという話だった。

ひき逃げとかって、ニュースの中だけの話じゃないの!?と勝手に思っていたので、まずそれが信じられなかった。そしてなにより、ひょうきんで体格もよくて、悪ガキな感じなのに案外繊細なところもあるような、(別の友達に言わせると)「心優しいジャイアン」みたいな人が、そんなに簡単にあっけなく死んでしまうんだろうか、ということが不思議でならなかった。

1ヶ月ぐらい前、中学の音楽の先生が亡くなった。私はその先生のクラスになったことがなかったので、自分達の学年の担任だったということをすっかり忘れていた。その先生の訃報は、私のエレクトーンの先生から聞いた。そのエレクトーンの先生は、亡くなった先生と学生時代の同級生だったから。亡くなるには若すぎる年齢だったので、その先生の訃報にもちろん驚いたけど、正直、涙が出るほど悲しいとは思わなかった。そんなに親しくしていた先生でもないし、卒業以来長いこと会ってないんだから、そんなもんだよね、と自分なりに思っていた。

今回、事故で亡くなった同級生だって、大人になってからは一度も会ったことがなかったし、正直、彼がいなくなったからといって、私の毎日の生活に支障があるわけでもない。なのに、先生が亡くなった時とは全く違って、気分はドヨヨーンと落ち込み、悲しくてたまらない。

お通夜やお葬式に行くことも考えたけど、その姿を見てしまったら、本当に亡くなったことを認めなくちゃいけないような気がして、行かないことにした。ヘンテコなことばかり言って笑っているイメージのままでいてほしくて。

行かない代わりに弔電は打った。文章を考えてるうちにまたいろいろ思い出して、涙が止まらなかった。

そんな悲しい出来事の一方で、このことがきっかけになって、mixiに同級生達が集まってきているのか、卒業以来全然会っていなかった女の子達との連絡が復活した。それはとても嬉しい。その中には「再会したい人トップ5」に入るような子もいて、俄然テンションが上がる。その子は中学時代、めちゃ可愛くて美人で面白くて、自慢の友達の1人だった。みんな、どんな人生を歩んできたのかとても興味がある。

週の後半には、上記のようなダイナミックな何かということではないけれども、人の器みたいなものをいろいろ考えたりしていた。

主張の内容、その言い方、状況に対しての反応の仕方、それぞれの立ち位置においての責任とか。

はらわたが煮えくり返るような怒りを覚え、思っていることを全部ぶちまけようかとも思ったけど、感情が昂っている時に何かを言っても、はたから見ると論理的に見えなそうだなと思い、やめた。

いろんな意味で、「コンテキスト」を考慮することの限界を思い知らされ、「ユーザーエクスペリエンス」が残念ながら、商業的なものに対してのキャッチーな何かでしかないのではないかとの疑念が沸き上がってくる。

人の上に立つことの意味、責任をわかっている人は本当に少ない。はきちがえている人が多すぎる。井の中の蛙であることの恐ろしさ。自称デザイナーの全員が必ずしも本当のデザイナーとは限らない、ということと同じ。

少なくとも私は、自分自身が人の上に立つ器でないということを知っている。そして「The 経営者」と呼べる人が身近にいて、上に立つ人間がどういう人であるべきかを、嫌というほど見せつけられる。「The 経営者」が身近にいるからこそ、「自称マネージャー、経営者」へのイライラが募るとも言えるのだけど。最低限のビジネスゲーム分かってる?

そんなこともありつつ、愚痴から妄想まで分かち合える友達がいるのも、心のバランスを保つのに欠かせない。酒が一滴も入ってないのに、なぜ一体こんなに盛り上がれる!?というぐらい楽しく過ごせたりもする。

喜怒哀楽の激しい、全くもって精神が安定しない、ダメダメ人間なまま、もうすぐまた1つ歳を取ってしまうのか…。

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Art Day

Posted in Art / Book / Entertainment on 12月 13th, 2009 by chibirashka – Be the first to comment

12/9(水)、招待状を戴いていたので、The Six という美術大学総合展覧会のレセプションに行ってきた。理佳ちゃんの車で行ったのだけど、閑静な住宅街にある会場だったので、駐車場探しにも手間取り、けっこう遅れて到着。

絵もあれば、オブジェみたいなものもあれば、作品の種類は色々。

コンビニのレシートで作られたドレス

コンビニのレシートで作られたドレス

さらりと会場の作品を見渡していると、理佳ちゃんが「アライアンスポートの山辺さんの展覧会も今日までだよ。」って教えてくれた。おー!なんと。日経新聞の新社屋ビルのイベントスペースで開催するっていう話は前から聞いてて気になっていたのに、まだ行っていなかった。それは行かなくちゃ!

で、時間を見るとかなり時間ギリギリ。The Sixの会場を急いであとにして、大手町に移動。

日経のビルに着いたのが、展覧会終了の10分前ぐらい。スムーズに駐車できれば5分前ぐらいに、ギリで入れるかなーという感じだったんだけど、日経のビルの駐車場はとってもいじわるで(泣)、一般車は機械式に入れるんだけど、理佳ちゃんの車だとそれが無理だったので、ほんの10分ぐらいだから平置きさせてくれと頼んでも、ダメの一点張りで、仕方なくビルを出て、サンケイプラザのビルに駐車。

展覧会終了時間過ぎていて、もはや関係者しかいないって感じだったけど、入れてもらえた。

活字ルネッサンス
「タイポロジック−文字で遊ぶ、探る、創る展覧会」

山辺さんの作品「Fractal Type」だけは無事に見ることができた。ユーザーとのインタラクションはないんだけど、縦組のタイポデザインが、かなりサクサク動いて楽しい作品。前から、その仕組みが気になっていたんだけど、制作者本人から説明聞けるなんてぜいたく〜♪ でも、ここでうまく説明できないので、「Fractal Type」の詳しい説明を見てください。

Fractal Type(AP社のページから画像拝借)

Fractal Type(AP社のページから画像拝借)

展覧会の会場にはタリーズが併設されているんだけど、そこで関係者の簡単なお疲れ様会があり、どさくさ紛れで、私も理佳ちゃんも、ドリンクをご馳走になりました。新聞というメディアがなくなると、縦書きって、なくなってしまうのではないか、というような話が面白かった。

たまたまだけど、平日にアートイベント2本ハシゴっていうのも珍しいので、私にしては、「Art Day」ってことで。

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SAKE One PAC

Posted in ノベルティ on 12月 4th, 2009 by chibirashka – 2 Comments

sake One PAC

今日は、WebSiteExpertの人気連載「キーパーソンが見るWeb業界」の収録だったのですが、ホットなワンパクの阿部さんから、ホットになれるイキなギフトをいただきました!

升にはワンパクさんのロゴが入ってますよー。そして、「ワンカップ」ではなく「ワンパック」になってますww やんちゃ♪

「HOT」というコンセプトがブレないところが素敵です。いつも感動します。

>>ワンパクさんのこれまでのHOTな企画

阿部さん、いつもありがとうございます!

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Site-it! のステンシル

Posted in IA / UX / HCD / UI on 12月 4th, 2009 by chibirashka – 3 Comments

株式会社コンセントが開発した、サイトストラクチャ検討ツールSite-it!

IAについてよく分かる書籍『IA100』をコンセントのサイトで購入すると、Site-it! がもらえるキャンペーンをやっているのですが、Site-it! が非売品なだけに、ご好評です。

Site-it! は、Webページの7種のパターンがあらかじめプリントされた付箋紙で、ワークショップ型でサイトストラクチャの検討を行うときに使うことができるのですが、「このページって、こうだよね」っていう共通理解を得るために使います。

しかし、ワークショップのような場面だけでなく、サイトマップを書いたりするときにも、こうした共通理解があった方がいいわけです。もちろん、サイトの全体感をざっくり捉えることが目的のサイトマップであれば、メニュー名やページ名が入っていれば十分かもしれません。でも、もう少し踏み込んだ目的のものであれば、「あれ、このページって、リスト型の一覧ページだと思ってたー」「いやいや、画像入りの詳細ページだよ。だから、画像素材と原稿を用意しておかないとね」というところまで把握できた方が便利です。

そんな時に使えるのが、今回コンセントラボで公開を開始したSite-it! のOmniGraffle用ステンシル

OmniGraffleでSite-it! ステンシルを使って、簡易サイトマップを書いてみたとこです

OmniGraffleでSite-it! ステンシルを使って、簡易サイトマップを書いてみたとこです

このステンシルは、クリエイティブコモンズライセンス「表示-非営利-改変禁止 2.1 日本」(※)の条件のもと公開してますので、ぜひ、みなさん使ってみてください。

Site-it! についての詳しい解説は、『IA100』の69番目のトピックを読んでみましょう。

※Site-it! はコンセントの登録商標です。

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クラッチバッグをハンドメイド

Posted in Fashion, ハンドメイド on 12月 1st, 2009 by chibirashka – 1 Comment

夏休みももう終わってしまう。

なんだかんだ先週は、レーシック中心で終わってしまって、何もやっていない。夏休みの思い出としては、もちろん視力が回復したっていうのがビッグニュースだけど、コンタクトしてるのと変わらんしなぁ〜、という感じで、特別感がない。

強いて夏休みの思い出といえば、土曜日に行って来た中学時代のプチ同窓会ぐらい。中学卒業以来多分初めて会う男の子がJALのパイロットになっててびっくり、とか、仕事帰りだという監査法人で会計士やってる同級生は、出張でもないのにキャビントロリー持ち歩いてて、ほんとに、DVD『監査法人』みたいなんだな、と思ったり、なかなか大変そうな学校で難しそうな子たちを相手に、ヤンクミみたいに先生やってる子にすごいなーと思ったり…

でも、なんというかそれじゃー、何かを成し遂げた感がないではないか。

というわけで、最後のあがき的に何かやろう!と思い立ち、お裁縫。
(前置き長いくせに、ただの裁縫かよっ!)

クローゼットの奥の方に、スウェードや山羊皮やらのハギレがあるのが見えたので、いい加減、その革たちをどうにかするか…と。

手縫いだと目打ちで穴打ってくのがめんどいし疲れるし、ごつくなるし、今日はミシン縫いにしようと心に決め、とりあえずグレーのスウェードをピックアップ。何を作ろうかと革を眺めること数分。

「そうだ!クラッチバッグを作りましょう!」

クラッチバッグって言っても、色んな形があるし、しかもどうやって作るのだ?

ま、そんな時はハンズだ。ハンズで色んな材料を見れば、なんかイメージも浮かぶでしょう。

というわけで、ハンズへ。渋谷センター街を抜ける途中、TVの取材クルーっぽいグループに囲まれる、でかい外人のおっさんを見た。

ハンズに行くと、色々ありすぎてまた迷う。。とりあえず、今年流行ってるし、あれば使うんじゃね?と思い、スタッズを色々買った。

しかし、革とスタッズだけじゃ、ただのキラキラがいっぱいついた布切れのままじゃん、ってことに気づき、渋谷駅前のマルナンに。

色々見てるうちにだんだんアイディアもまとまってきて、ファスナーとかリボンとか芯とかマグネットとか裏地用布とかゲット。裏地用の布はハギレコーナーで1m×2mみたいなやつを買ったんだけど、なんと160円がさらに値引きで128円!えー、タダみたいじゃん!

帰宅して、まずはハーゲンダッツ食べて気合いを入れ(謎)、ミシンとお裁縫セットを出して、いざ開始。

型紙を作るようなもんでもないし、そもそも、おおまかなイメージしかないから、精密に設計とかできるわけでもなく、目分量で革をカット。

ミシンで縫える厚さなのかおそるおそるミシンを走らせてみると案外いけたので、しばらく縫う。ファスナーをつけてみようと思い立ち、片側を何とか縫うも、反対側を縫う段になって、「やべ、革が厚すぎて融通がきかず縫えないorz」みたいなことに遭遇しつつ、いけるとこまで無理やりやって、縫えてないとこがあっても放置(おいっ)。

革の厚みでミシンで縫えないところをどうしようかと考え、穴あけ工具で穴をあけスタッズで止めることにした。

バッグ全体がリボンみたいになるようにしたかったので、絞って止めるようなループ兼留め具を、買って来たゴールドのリボンで作ってみる。マグネットを仕込んで留められるようにし、中央部分にはポイントとなるよう特大スターのスタッズを刺してみた。

こうしてできあがったのが、こちらで〜す。

手作りクラッチバッグ

縫い目も曲がってるし、ゴールドのリボン部分などは、もうミシン縫いするのがイヤで、革用ボンドで止めたりしてるけれども、思ったよりかわゆくできたので、満足。

あまり実用性はないけど、ハンカチとiPhoneぐらいは入るはず。でも、すぐ壊れそうだなー。常に、クラッチバッグの中に、ボンド入れておこうかなー。

ちなみに、これまでのハンドメイド〜

あ、そうそう、クラッチバッグ作りながらテレビでニュース見てたら、さっきセンター街で見かけたおっさんが出ていた。マイケル・ムーアだった。

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