facebook magic

10年以上も音信不通だった友人をfacebookで発見した。まぁ、こうして字にしてしまうと、別にどうってことないな・・と思ってしまうけど、最近最も感動したことなので、書いておこう。

高校時代、私のクラスにインドネシアからの交換留学生が2人来た。女子校だったので、留学生の2人も女の子。

高校時代、私は3年間ずっと、英語は10段階中10というパーフェクトな成績をキープしたので、最低限の英語力はあったはずだし、英語を使う絶好のチャンスでもあったはずなのに、恥ずかしさもあって、その留学生とはあまり交流しないまま、彼女たちは留学を終え帰国してしまった。

ところがその冬、2人のうちの1人から、クリスマスカードが届いた。てっきり、クラス全員に届いたものと思っていたけど、カードが届いたのは、留学生世話係の生徒2人と、なぜか私。私の何がそんなに彼女の印象に残ったのかも分からない。

こうして私とヴィヴィアンとの文通が始まった(メールなんてまだなかったから)。

高校卒業後、私は短大に進み、短大卒業時には、友達とLAに卒業旅行に行くことにした。その頃、ヴィヴィアンは、南カリフォルニア大学(USC)に留学中だったので、私はパックツアーを途中で離団し、ヴィヴィアンの家に1週間ほど滞在することに。高校以来会うのはもちろん初めてだし、文通でたかだか数回やりとりした程度なのだから、我ながらそうとう図々しいと思う。

ヴィヴィアンの恋人やそのいとこ達も何人かLAに留学していたので、現地滞在中はインドネシア人ONLYに囲まれて過ごしたんだけど、みんなとてもよくしてくれたのを覚えている。

それだけよくしてもらったのだから、帰国後ちゃんとお礼をするべきで、写真とか共有しつつ、交流を続ければ良かったのに、旅行中、あることがとても衝撃的で、帰国後はThank you という留守電を入れただけで、その後はパタリと交流を止めてしまった。

その衝撃的なことっていうのは、経済感覚。
いや、これって、経済感覚って言うのかなぁ・・、分からないけど、私の中ではそういうことになっている。

ものすごい偏屈な先入観で考えると、日本 VS アジアの国 と見た時、日本の方がなんとなく強いと思ってしまう。ジャパニーズマネーは強いよね、みたいな感覚で。インドネシアもそんな風に見ていたところがあった。けれど、実際、一緒に過ごしてみると、経済感覚が全く違う!

まず、住んでるとこはビバリーヒルズエリア。普段のお買い物(洋服やアクセサリーやちょっとしたもの)はロデオドライブ。いとこ含め、みんな愛車はメルセデス。

クラブなんかも連れてってもらったけど、長蛇の列になるほどの人気のクラブで、セキュリティも厳しいお店だったので、21歳にもならずIDも持ってなかった私は本来は入れるはずもないのに、ヴィヴィアン一行は顔パス(+私の件は大目にみてくれるよう、いくらか握らせたっぽい)。食事は毎回外食。それも、今この歳になって振り返ってみても、あれは一流レストランだったよな、と思えるようなレストランとか。

よくよく考えてみれば、日本に交換留学とか、アメリカに留学とか、そういうことができる家庭なのだから、それなりに裕福なんだろうと察しがつくのに、勝手に、インドネシア人より日本人の方がお金持ち、みたいに思い込んでいた、しょうもない先入観をとても恥ずかしく思い、無駄に恐縮してしまって、その後、連絡を取りづらい、と勝手に勘違いしてしまった。

(もちろん、日本とインドネシア云々という国の話ではなくて、そういう人もこれば、こういう人もいる、っていう程度の些細な話でしかないんだけど)

その頃にはメールアドレスも交換していたので、時々彼女からメールが来ることもあったけど、私があまり返信しなくなったりして、そうこうしているうちに、彼女はUSCを卒業したのか、メールはエラーで返ってくるようになり、私は私で、新卒で入った会社を辞めたり・・で、とうとう連絡先が分からなくなってしまった。

それからもう12年近く経った。そして、昨日、何かの話でUSCが出てきて、そこからヴィヴァンのことを思い出し、ふと思い立って、facebookで検索してみたというわけ。

検索結果には、それっぽい写真をプロフィールに使っている「ヴィヴィアン」を発見。ただし、プロフィールの詳細はフレンド以外には公開していなくて確証を持つことができなかったので、メールを送ってみた。

そうしたら、なんと、私のヴィヴィアン!
当時の恋人と結婚し、たくさんの子どももいるという。ファミリービジネスもうまくいっているというし、とても幸せそう。ヴィヴィアンも私を探していたということだったけど、私は名字がコロコロ変わったりしているので(謎)、たどり着けるはずもない。

やっと10年以上ぶりに再会(?)を果たし、しばらくはfacebookのメールでやり取りしていたけど、だんだんまどろっこしくなって、空白の10年を埋めるように、チャットで怒濤の会話を繰り広げた。そして寝不足・・みたいな。

メールが一般的に使われるようになって、地球の反対側にいる友達とも簡単に連絡が取れるようになった時も感動だったし、ICQでリアルタイムに話ができるのも驚きだったし、インターネット電話で国際電話料金が半額になった時も嬉しかったし、F1ビザの取得のために米国大使館へ提出する、英文エッセイの書き方なんかを書いた私のサイトが、誰かの役に立ち、知らない人から「ありがとう」を伝えられたり、偶然私のサイトを見つけた中学時代の友達が連絡をよこしてきた時も、そんなことあるんだねぇ、と思ったし、留学先の大学が経営難で廃校になりHomecomingみたいな行事がなくなってしまっても、MySpaceやfacebookなんかのAlumniのコミュニティに場所を移して、みんなと交流できたり、今さら告白とかされたり、まぁそんなのも楽しいことなんだけど、今回のヴィヴィアンとの再会が、最も衝撃的かもしれない!

本名ベースじゃなかったら、まず会えなかっただろうと思うし。。

これだから、ツールとしてのネットはやめられないし、私の関心はそこにあるなぁ、とつくづく思う。

みなさんの中にも、探している人はいますか?

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One Comment

  1. […] 高校時代に交換留学で来ていたヴィヴィアンもそうだし(ヴィヴィアンとのくだりは「facebook magic」という記事に書きました)、一昨年ぐらいにデンバーでのカンファレンスで知り合っ […]

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